goo blog サービス終了のお知らせ 

徒然地獄編集日記OVER DRIVE

起こることはすべて起こる。/ただし、かならずしも発生順に起こるとは限らない。(ダグラス・アダムス『ほとんど無害』)

微笑がえし

2010-03-26 02:27:44 | Music



ホントにお別れなんですねえ…。
毎日の習慣だったものが突然無くなると、ベタだけどココロに穴が開いたような気分。

後ろでトランペットを吹いているのは新田一郎氏か。

Baby #1

2010-03-06 17:06:10 | Music

忌野清志郎の“ニューアルバム”『Baby #1』。それから遅まきながらチャボの『I STAND ALONE』も併せて購入。
「Baby a Go Go」からの2曲は、あの頃の焦燥感溢れる印象が強すぎるんだと思うけれども、やっぱり個人的にはアコースティックで侘しいヴァージョンの方がしっくりくるかな。今回の楽しいヴァージョンはチャボとタッペイの共演という意味はとってもあると思うけれども。「Baby#1」「Young Blue」「Like a dream」「Lucky Boy」あたりのサウンドはさすがの清志節。ラストの「メルトダウン」カッコよすぎでベストトラック。
全体の印象としては『MAGIC~Kiyoshiro The Best』に近いかな(ベスト盤とはいえ、とてもまとまりのあるマストアイテム)。それにしても小出しにせずに未発表音源のボックス化計画はないのかのう…。正直、将来の地味変化は勘弁して欲しいので。


一方、チャボ。現役である。チャボは生きている。あの日限定のプレイバックだったけれども、やっぱりあの夜は特別な夜だったな、と思う。
聴いてもう泣きはしないけどね、あの夜はさすがに泣いたけど。

それにしてもGet It While You Canだとつくづく思うのである。

自由

2010-02-11 01:26:02 | Music
80年代RCでは「FEEL SO BAD」がやはり一番いい。
ダイレクトにレコーディングしただけあって、それまでどうしてもしっくり聴こえなかったサウンドもここではバランスがいいし、ゴツゴツしたライブ感があるし、清志郎の唯我独尊ぶりとRCのサウンドが一番クロスオーバーしている。
条件付きの自由なんて自由でもなんでもない。浮世には一片の自由などあるはずがなく、その不自由の中で自由を歌うということはこういうことで、まあ突きつけられた方からすれば歌ってることは無茶苦茶だろう。それがいい。
ファンからすればこの時期やタイマーズ時代なんてのは傍流扱いかもしれないけれども、本当は本領発揮じゃないかと思う。「FM東京」や「憧れの北朝鮮」を安易に弄んでいるような一部の連中に与するつもりなんてさらさらないけれども、やはり日本語のロックのある部分を託された人だったんだなあと思う。聖人君子だなんて思ってないから。
サラリーマンの歌を感動的に歌いながら、「やっぱりサラリーマンなんて駄目」発言している清志郎が好きなんだ。いい加減だぜ。

YOU THE ROCK★は次にこの曲をカヴァーすればいいよ。

(追記)
BLUEさんが「詩とファンタジー」(かまくら春秋社)の清志郎特集に関しての、読者の反応について書かれている。
でも、どうなんだろうなあ。70代、80代の人に清志郎って響くのかな。いや、一部分を切り取って彼は普遍なんです、というのはやはり入口としても、ちょっと無理があるような気がする。もちろん個人差はあるのだろうし、わかる人は何歳でもわかるだろうし、わからない人は何歳になってもわからない、ということを言い始めるとキリがないので世代というカタマリで考えた場合。
世代の断絶ってあるんじゃないかな。特に60年代を境にして。
わからないという“わかり方”もあると思うんすよ(治ちゃんっぽい)。
わかるところを無理やり探してわかったような気分になるのって「悪さしてるけど実はいい子なんですよ、私はわかってるんです」みたいな怪しい感じがしないでもない。それよりも「オレたちわかりあえないじゃん、ボス!(大家!)」みたい関係の方が、実はわかりあえないということがまず“わかりあえている”、という意味で、とても健康的な関係に思える。
要するにそれがロックじゃないかと思うのだな。

<また自分を顧みても、若者が反抗的なのは、しごく当然な事である。変に大人に迎合してくる若者なんか、僕は逆に信用しない。
“(解ったふりをする)”じじいになる前に、死んじまいたい”というのは、実に正しい。
 全ては“解らない”というところから始まるのではないだろうか。
 ロックンロールは、本来そういった少年少女の“解らない”というところから始まったものであると思う。解らないから解ろうとするのであって、そうするとそれは当然試行錯誤のくりかえしになる。それが、ある部分では、極端に反抗的に見えるときもある。
 反抗的である事は瑞々しい。輝いている。それが(以下自粛、いや略)>
(松村雄策『アビイ・ロードからの裏通り』ちくま文庫 「じじいにならずに生きていこう フー・アー・ユウ/ザ・フー」より)

今、松村さんがどんな“じじい”になっているのかはわからない。

Now on

2010-01-30 06:17:28 | Music
Tさんからコメント投稿があったので久しぶりにyou tubeでホンタケさん音源を探す。
ホントは「Now on the Blues」がupされていればよかったんだけど(それなら自分でupしろよという話なんだが…確かスカパーで放送されたライブで演っていたはず)。米木さん、珠也という最強の本田トリオでHey Jude並みの高揚感が味わえます。ちなみに終盤、「ナーオー(Now on)、ナーオー(Now on)」と本田さんが叫んでいるんだけど、実はそれはTさんの娘さんの名前を叫んでいたらしいです。幸せ者じゃのう…。

ナカスで続けたJAZZ連載も形にしたいもんです。

ハスリン・ダン

2010-01-18 17:02:40 | Music
歌手の浅川マキさん死去=ユニークなライブ活動を展開
<黒装束に身を包んだ独特のライブ活動で知られた歌手の浅川マキ(あさかわ・まき)さんが17日午後8時、心不全のため公演先の名古屋市内の病院で亡くなった。67歳だった。所属レコード会社などによると、同日夜、滞在していたホテルで倒れているところを発見されたという。葬儀は近親者で行う。>(時事通信 1月18日付

ある雑誌で60年代特集を担当したときに線路を走る寺山修司の有名な写真に、浅川マキさんの「夜が明けたら」の歌詞を載せた。日本の60年代的なるものを匂わせるなら、このふたりの組み合わせだと思っていたので、そのページはえらくかっこ良く仕上がったと思う。
同時にマキさんの話をまとめた。我ながらよくまとまったと思ったのだけれども、幾度も深夜に電話でやりとりして、結局マキさんから直筆の原稿をいただいた(雑誌は休刊間際だったのだが、マキさんはそれを知らないはずなのに実に不吉な内容だったのをよく覚えている)。後から別のスタッフに聞いたところマキさんの談話をまとめるのはとても難しいことなのだと言う(いろんな意味で)。またその後もCDや阿部薫の本を頂いたりしたのだけれども、それは難しいというよりも、要するに安易な妥協を許さず、自分を表現して伝えるためには命がけなほど真剣なのだと思った。
マキさんの「ハスリン・ダン」が好きだと伝えると意外そうな顔をして笑っていたのを思い出した。

悲しいけれども公演先で亡くなるなんて浅川マキらしいと言えば浅川マキらしい。
歌い続け、旅し続けた歌い手のご冥福をお祈りします。




生で

2010-01-09 02:22:12 | Music
M-ON<ASAHI SUPER DRY The LIVE M THEATRE BROOK>。録画していたものを観たらちょうど最後の「まばたき」の直前、<ここに来ている人間は全員共犯、有罪>のMCのあたりで録画が切れていた(もちろん放送では完全中継した模様)。
とはいえ当日ブログにも書いたけど「One Fine Morning」でショウとしては完全燃焼していると思うので、アンコールはまあいいか……もちろん早期の再放送希望でありますが。やっぱり生理的最高~水蒸気の向かう方~ありったけの愛~メンバー紹介~one fine Morningの展開は最高。

ん、でもやっぱり生で観た方が100000000000倍はいいですよ。

Stand up for your life

2009-12-28 02:20:30 | Music
結果的に間に合わなくても良かったわけですが。
まあ1-3着だったがしょうもないメンバーだったと思えば後悔はない。
有馬の中継を見た後、錦糸町から恵比寿へ向かう。まだちょっと開場の時間に早かったので駅前のたつやでホッピーと焼き鳥。カウンターに座っていると有馬も終わっちゃったし景気の悪い話をしているおじさんが何人か。「今月は仕事がねえ……」ってさ。
年末だよね。

30、40分ほど呑んでからLIQUIDROOMへ。いよいよ復活THEATRE BROOK<Return To The Liquid>。入場に手間取ってしまったけれども、THEATRE BROOKのファンはあんましガツガツしてないのでフロアの真ん中あたりの場所をキープ。吉沢dynamite.jpの和モノプレイで軽く温まったところで(猪木ボンバイエは反則だと思うが)、18時15分頃にメンバー登場。宣言通り、オープニングの「ツァラトゥストラかく語りき」の<最初の一音>でガツンと来る。休み明けとは思えないスキのないプレイはさすがに凄腕揃い。まあぶっちゃけスキがなさすぎるのもTHEATRE BROOKの問題だと思うんだけど。この日もそれでも約3時間ほどだったが、凄腕バンドのライブが長時間になってしまうのはきっと長時間やらないと燃焼できないからじゃないか。タイジはMCで「公開オナニー」と言っていたけれども、凄腕オナニストであればあるほど負荷がかからないとなかなかイケないと同じなのかも、と思う。
それでも以前と比べると今回も長いなりにタイトな構成で(ライブ後にオールナイトイベントが控えているということもあるのだろうが)、本編最後の「One Fine Morning」は燃焼度が異常に高く、ライブの構成としてはほぼ完璧じゃないかと思った。正直このままアンコールなしで終わっても良かったと思う。アンコールの3曲は<復活THEATRE BROOK>に向けたサービスぽかったかな。これからのライブも楽しみです……っていつの話になるんでしょうか。
明日もちょっと仕事残ってるしなあ、と思いAfter The Liquidには参加せず、そのままLIQUIDROOMを出る(まだ今もたぶんやっているだろうが)。

帰りの山手線内回り。ホームレスらしきおじさんとおばさんがいた。
おばさんは席に座って大股開いて爆眠中。おじさんはドアの近くで申し訳なさそうに周囲をチラチラを見る。しばらくすると降りる駅が近づいたのか、おじさんがおばさんの手を何回か軽く揺する。でも起きない。本当は起こす気がなかったのかもしれない。電車がホームに入るとおじさんは、荷物がいっぱい詰まったおばさんのリュックにくしゃくしゃの1000円札を押し込んで、おばさんを置いてそのまま降りた。
爆眠中のおばさんがどこまで行くのかわからない
もう2、3周しそうな感じだったが。

切ねえなあ……って思ったわけです。
年末だし。

Get up,Stand up, Stand up for your lifeって本当は酒場で嘆いてるおじさんやホームレスのおじさんやおばさんがまず叫ぶべきだと思うんだ。
彼らにそんな気力ないと思うけど、それだけはそう思った。

まあ、年末だし。
いろんな意味で寒いと、人間、真面目になるね。

公開リハ?

2009-12-27 01:57:12 | Music


久しぶりの国立地球屋で<CULTURAL VIBES Presents【MUSIC IS MY PLEASURE】>。鎮座DOPENESS、MAIA BAROUH、そしてシークレットのスペシャルゲストにTHEATRE BROOK。思ったよりも混雑しなかったけれども、おそらくあの場にいたほとんどの人がそのまんま明日LIQUIDROOMに来ると思われるわけで、まあ、そういう雰囲気です。何かやけにカメラマンが多かったような気がする…。

小屋の雰囲気というのもあったのだろうけれども、終始微笑ましく楽しかった鎮座DOPENESS、地球屋初登場というのが信じられないぐらいハマっていたMAIA BAROUH。共にかなりよかったです。2月のUNITにも行こうかな。



いい感じで軽く酔っ払った22時過ぎにTHEATRE BROOK登場。「ドレッド・ライダー」、「曼珠沙華」、「裏切りの夕焼け」「未来を今」等、40分ほどのステージ。
まあ明日の復活ライブに向けて公開リハというか、軽く小手慣らしというか。
沼澤さんに突っ込まれつつMCするタイジだったが、やっぱりTHEATRE BROOKでエレキ弾いてるタイジがいいよ。

国立だとさすがにゆっくりしてもいられないので今日のところはとっとと帰る。
帰りがけにナカスの1月号でお世話になったマネージャーのYさんに挨拶。明日のライブは望月さんがオフィシャルで撮るとのこと。望月さん、個人的に2、3枚プリントくれんかのう…。

いよいよ明日が本番。復活THEATRE BROOK。

レクイエム/SIONアコースティックLive 2009

2009-12-20 23:00:08 | Music
代官山UNITでSIONアコースティックLive 2009~SION with Bun Matsuda~最終日。
「水のなかにいるようだ」で始まったライブ、序盤はブルーズ風味だった文さんのギターも次第にエレジーへ変わっていく。
2009年がSIONにとってどんな年だったのか。ブルーズになり切っていないのはまだそれが生々しくSIONに残っているからだろう。
「鬼は外」で<彼女は何にも悪くない>と歌いながらブロウしたアンプリファイドハープは完全に泣いていた。それも胸が締め付けられるような号泣という感じだ。
そして夏の野音で最後に流れた「金色のライオン」では本当に泣きながら歌うSION。
去年、今年と彼のもとを去っていった何人かの人たちへのレクイエムの一夜。とても個人的で、とても特別なライブになったと思う。酒飲みのアニキのいつもながらの歳末ライブというよりも、ひとりのミュージシャンの生々しいドキュメントだった。



恵比寿駅前で煙草を吸いながら、SIONの最後の言葉を思いだしつつ、宝くじ売り場の赤い看板をぼんやり見ていたら、ものすごく年末という気分になった。
吉祥寺で一彦のギターも聴きたかったなあ…。

Across the Borderline

2009-11-06 00:27:20 | Music

JCBホールでTHEY DRIVE by NIGHT Ry Cooder/Nick Lowe東京公演前半戦。今回はライ・クーダーと、リトルヴィレッジ以来の盟友…のニック・ロウ&息子のヨアキム・クーダー・バンドとのツアー。予想通りオーディエンスの平均年齢は高い。

ニック・ロウのソロももっと聴きたかったけど(大田区民会館でのニックのソロはいまだに個人的なベストライブのひとつ)、まあ今回はご機嫌なライ・クーダー御大が観られて何より。腹の上にギター乗せて弾く御姿も観られました。ギターはもちろん、極上のヴォーカルでAcross the Borderlineも聴けたしね。
オープニングのヨアキム・バンドもなかなか良かった。御大の紙ジャケよりもヨアキム・バンドの音盤があれば買ったのに。
東京公演の後半戦は来週。チケットはまだありそうなので時間とお金の余裕がある方は是非是非。





終演後、いつも通りエスパルス・オレンジな服を着て水道橋駅に向かったら、ちょうど日本シリーズ帰りのジャイアンツファンもドームから出てきた。全然違和感がない…というか、むしろ溶け込んでたりして。別にジャイアンツ応援しているわけじゃないんですけど。
帰り道に近所のもんじゃ屋で酒。日本酒好きなニックはもんじゃは食べられるだろうか。

僕が君を知ってる

2009-10-12 01:02:18 | Music
SHIBUYA-AXで恒例のバースデイライブ、<I stand alone 仲井戸"CHABO"麗市「僕が君を知ってる」>。今回はバースデイというよりも文字通り「僕」仲井戸麗市が「君」忌野清志郎に送る一夜。BLUEさんのサイトで、清志郎死後のCHABOさんのMANDALAでの壮絶なライブのようすは読んでいたが(読めば読むほど、あれはRCに殉じたファンと、本当の“関係者”向けのライブだよなあ…)。個人的にも青山ロックンロールショー以来、CHABOのライブは久しぶりなので期待していた
冒頭でCHABOが宣言した通りに、RCサクセション、清志郎、そしてカヴァー曲のみで構成された約3時間30分。言葉と歌がすんなり身体に溶け込んでくる。また妙に湿っぽくなることもなく清志郎、RCの思い出話を辿りながら語り、歌う構成は緩やかで伸びやかで、時間はまったく気にならなかった。、
そして終盤、舞台上に星が浮かぶ中、清志郎死去直後のライブで読まれた手紙が再びCHABOによってリーディングされる。この清志郎への手紙も、以前よりもCHABOなりに新しい一歩踏み出したような印象を受けた。暗転の後、虹が浮かび上がる。そしてCHABOがステージを去った後、CHABO&清志郎による「君が僕を知っている」の映像が流される。
もう、これは反則である。
「甲州街道はもう秋なのさ」「夜の散歩をしないかね」、そして清志郎への手紙と泣くタイミングはいくらでもあったのだが、何とか我慢した。しかし最後の最後に、その、当の清志郎とCHABOの映像が映し出されては、何十回と観た映像だとはいえ、泣かないわけにはいかないのだ。まさに青山ロックロールショーで、祭壇の前で「トランジスタラジオ」が聴こえてきたときのような衝撃。
帰り道、錦糸町の加賀屋で少々酒。まあ、呑まずにはいられないわけなのよ。

<セットリスト>
1.よォーこそ
2.激しい雨
3.君が僕を知っている
4.たとえばこんなラブソング
5.つ・き・あ・い・た・い
6.上を向いて歩こう ※メロは坂本九Ver.
7.You Got A Move~ボスしけてるぜ
8.よそ者
9.多摩蘭坂
10.2時間35分
11.春が来たから
12.僕とあの娘
13.夢を見た
14.カニ~ムシ~ヘビ
15.(リーディング)※コーヒー・サイフォン
16.ぼくの自転車のうしろに乗りなよ
17.お墓
18.(リーディング)※清志郎から古井戸へのメッセージ
19.甲州街道はもう秋なのさ
20.(リーディング)※1994年、夏
21.忙しすぎたから
22.エンジェル(インスト)
23.毎日がブランニューデイ
24.キモちE
25.いい事ばかりはありゃしない
26.雨上がりの夜空に
27.夏の口笛
(enc)
28.南行きの列車で行く
29.スローバラード
30.嵐が去った後にAfter the storm
31.夜の散歩をしないかね
32.(リーディング)※“戦友”たちへ
33.(リーディング)※chaboから清志郎への手紙
34.君が僕を知っている(北海道Ver.)/仲井戸麗市&忌野清志郎

※自力セットリストなので間違っている部分があればご指摘下さい。