北海道内の公立高等学校配置計画案(平成20~22年度)が公表された。
昨年までは1年分のみ策定されてきたが、今年からは複数年の計画が前もって発表されるようになった(…というようなことを去年聞いたような気がする)。
中学生の減少を見込み、向こう3年さらに高校や学級の削減が進む。
その一方で、生徒が増加するということで、学級が増やされる学校もある。学校の新設は、統廃合以外はない。
学校別の学級増減は次のとおり(学校名・学科、特記以外は1学級単位)。道立高校以外は設置市町村名も付した。
☆学級増
・20年度 霧多布・普通(浜中町)
・21年度 なし
・22年度 札幌東陵・普通、札幌東豊・普通、札幌篠路・普通、札幌拓北・普通、札幌西陵・普通、札幌稲西・普通、千歳北陽・普通、釧路湖陵・普通、釧路商業・情報処理、釧路工業・土木、釧路東・普通
★学級減(※は募集停止、学科転換は1学級減の上総合学科へ)
・20年度 札幌白陵・普通、札幌開成・普通(札幌市)、札幌北・普通、札幌稲西・普通、大麻・普通、熊石・普通、上ノ国・普通、寿都・普通、滝川・普通、旭川北都商業・商業2(旭川市)、天塩・普通、豊富・普通、※浜頓別・商業、※置戸・普通、興部・普通、穂別・普通
・21年度 札幌篠路・普通、札幌拓北・普通、札幌西陵・普通、小樽桜陽・普通、※稚内商工・商業、北見緑陵・普通、帯広柏葉・普通、帯広三条・普通、釧路湖陵・普通、釧路商業・情報処理、釧路工業・土木、釧路東・普通
・22年度 函館商業・学科転換、※美唄工業・建築、遠軽・普通、室蘭工業・学科転換、追分・普通
札幌市と釧路市の学校は、20年度・21年度にいったん学級を減らし、22年度に“復活”させている。
このように柔軟な編成をする一方で、これまで特例的に「特例2間口」として複数学級だった学校のうち、熊石・上ノ国・寿都・三笠・天塩・豊富・興部・穂別が、20年度ついに1学級編成になってしまう。
続いて、“廃置分合”を見てみる。学校名・学科と学級数
☆再編統合
・20年度 なし
・21年度
旭川南(普通5)・旭川北都商業(商業3、旭川市)→旭川南(総合6)
名寄光凌(生活文化1、電子機械1)・名寄農業(酪農1、生産科学1)→新設校(生活文化1、電子機械1、建築システム1、農業系新設学科1)
厚岸水産(海洋資源1)・厚岸潮見(普通2)→新設校(海洋資源1、普通2)
・22年度
仁木商業(商業2)・古平(普通1)・余市(普通1、園芸1)→新設校(総合4)
★募集停止(いずれも学級数は1。学科は由仁商業のみ商業、それ以外は普通)
・20年度 喜茂別、沼田、風連、和寒、浦幌
・21年度 浜益、由仁商業、愛別、増毛
・22年度 木古内、三笠
20年度の募集停止校は22年3月、21年度は23年3月、22年度は24年3月に、それぞれ学校が消える。
旭川北都商業は現在の5学級が、来年度の新入生は3学級。そして、再来年度は新入生がなく、旭川南が1学級増える。北都商業は22年には廃校となる。
三笠は、来年度・再来年度の入学生は1学級。そして、22年度には募集停止となり、24年3月には消滅する。地元の学校であり、何とも言えないが、再編や募集停止が公表されてから覆った例はない。
稚内商工は商業科が消える。これでは工業高校になるしかない。
もうひとつ。定時制課程の再編も公表された。
☆再編統合
・20年度
札幌星園(普通4)・札幌平岸(普通1)・札幌啓北商業(商業1)→新設校(普通8、いずれも札幌市)
★募集停止
・20年度 札幌新川(普通2)、小樽工業(機械・電気)、室蘭工業(機械)
・21年度 北見仁頃(普通1)
学校が消える街は、高校へ通うために1時間以上もかけて通うか、あるいは実家を出るしかない。
こうして街から子どもが消え、大人も都市へと移って行く。近い将来、高校があることがその街のステータスに…!?
さて、どうしたものやら…。
昨年までは1年分のみ策定されてきたが、今年からは複数年の計画が前もって発表されるようになった(…というようなことを去年聞いたような気がする)。
中学生の減少を見込み、向こう3年さらに高校や学級の削減が進む。
その一方で、生徒が増加するということで、学級が増やされる学校もある。学校の新設は、統廃合以外はない。
学校別の学級増減は次のとおり(学校名・学科、特記以外は1学級単位)。道立高校以外は設置市町村名も付した。
☆学級増
・20年度 霧多布・普通(浜中町)
・21年度 なし
・22年度 札幌東陵・普通、札幌東豊・普通、札幌篠路・普通、札幌拓北・普通、札幌西陵・普通、札幌稲西・普通、千歳北陽・普通、釧路湖陵・普通、釧路商業・情報処理、釧路工業・土木、釧路東・普通
★学級減(※は募集停止、学科転換は1学級減の上総合学科へ)
・20年度 札幌白陵・普通、札幌開成・普通(札幌市)、札幌北・普通、札幌稲西・普通、大麻・普通、熊石・普通、上ノ国・普通、寿都・普通、滝川・普通、旭川北都商業・商業2(旭川市)、天塩・普通、豊富・普通、※浜頓別・商業、※置戸・普通、興部・普通、穂別・普通
・21年度 札幌篠路・普通、札幌拓北・普通、札幌西陵・普通、小樽桜陽・普通、※稚内商工・商業、北見緑陵・普通、帯広柏葉・普通、帯広三条・普通、釧路湖陵・普通、釧路商業・情報処理、釧路工業・土木、釧路東・普通
・22年度 函館商業・学科転換、※美唄工業・建築、遠軽・普通、室蘭工業・学科転換、追分・普通
札幌市と釧路市の学校は、20年度・21年度にいったん学級を減らし、22年度に“復活”させている。
このように柔軟な編成をする一方で、これまで特例的に「特例2間口」として複数学級だった学校のうち、熊石・上ノ国・寿都・三笠・天塩・豊富・興部・穂別が、20年度ついに1学級編成になってしまう。
続いて、“廃置分合”を見てみる。学校名・学科と学級数
☆再編統合
・20年度 なし
・21年度
旭川南(普通5)・旭川北都商業(商業3、旭川市)→旭川南(総合6)
名寄光凌(生活文化1、電子機械1)・名寄農業(酪農1、生産科学1)→新設校(生活文化1、電子機械1、建築システム1、農業系新設学科1)
厚岸水産(海洋資源1)・厚岸潮見(普通2)→新設校(海洋資源1、普通2)
・22年度
仁木商業(商業2)・古平(普通1)・余市(普通1、園芸1)→新設校(総合4)
★募集停止(いずれも学級数は1。学科は由仁商業のみ商業、それ以外は普通)
・20年度 喜茂別、沼田、風連、和寒、浦幌
・21年度 浜益、由仁商業、愛別、増毛
・22年度 木古内、三笠
20年度の募集停止校は22年3月、21年度は23年3月、22年度は24年3月に、それぞれ学校が消える。
旭川北都商業は現在の5学級が、来年度の新入生は3学級。そして、再来年度は新入生がなく、旭川南が1学級増える。北都商業は22年には廃校となる。
三笠は、来年度・再来年度の入学生は1学級。そして、22年度には募集停止となり、24年3月には消滅する。地元の学校であり、何とも言えないが、再編や募集停止が公表されてから覆った例はない。
稚内商工は商業科が消える。これでは工業高校になるしかない。
もうひとつ。定時制課程の再編も公表された。
☆再編統合
・20年度
札幌星園(普通4)・札幌平岸(普通1)・札幌啓北商業(商業1)→新設校(普通8、いずれも札幌市)
★募集停止
・20年度 札幌新川(普通2)、小樽工業(機械・電気)、室蘭工業(機械)
・21年度 北見仁頃(普通1)
学校が消える街は、高校へ通うために1時間以上もかけて通うか、あるいは実家を出るしかない。
こうして街から子どもが消え、大人も都市へと移って行く。近い将来、高校があることがその街のステータスに…!?
さて、どうしたものやら…。
