平成二十年一月(初)場所千秋楽。幕内最高優勝は、結びの両横綱直接対決で決まる…という理想的なかたちで迎えた。
日本相撲協会「本場所情報」
銀河大角力協会
各段優勝者と、取り組みについて。
・序ノ口
◎全勝
緒方(東30)
・序二段
◎全勝
若龍馬(東43)
・三段目
優勝決定戦は、投げの打ち合いで勝龍を下し、寺下が優勝。
◎全勝
寺下(西77)
・幕下
勢(東57)が5勝目。
李(西38)も5勝で終了。
翔天狼(西8)は5勝目。来場所が勝負!?
◎全勝
山本山(東58)
・十枚目(十両)
東幕下筆頭の旭南海に敗れ、新十枚目若荒雄(東14)負け越し。幕下へ陥落決定。
里山(東12)は6勝目。陥落は!?
片山(東9)が5勝目、関取に残留か。若天狼(東下3)は4勝に終わり、残念。
猛虎浪に敗れ、玉鷲5敗で脱落。
白馬は11勝目を挙げ、栃ノ心待ち。
皇司が9勝目。北太樹は8勝に終わってしまった。
琴春日勝ち越し、寶智山負け越し。
白露山勝ち越し。
先場所優勝の境澤を破り、栃ノ心新十枚目優勝。
北桜10勝目。
協会ご挨拶。相変わらず北の湖理事長の挨拶は定型中の定型文。再選確実だそうだが、この状況で続投するとは、通常の組織では考えられない…と思うのだがさて?
中跳ねに登場の春日錦が休場で、豊桜7勝目。
“代理中跳ね”負ければ幕下陥落の霧の若と、勝てば新入幕の光龍。攻守入れ替わる大熱戦は、関取の座を懸けた霧の若が7勝目。光龍は非常に悔しい負け越し…。
◎3敗
栃ノ心(西12)
各段優勝者への表彰。九重審判長「平成21年1月場所の…」と言ったようだが、今日の日付は「平成20年1月27日」と、ちょっと憮然とした感じ。
それはともかく、朝青龍の土俵入りで「モンゴルへ帰れ」はないだろう。
・幕内
若ノ鵬が10勝目。
土佐ノ海が若麒麟を下して5勝目。
珍しく(?)前に出た豊真将が4勝目。
新入幕の市原を問題にせず、豪風“奇蹟の”12勝目。敢闘賞を獲得。
北勝力が7勝目、旭天鵬は息切れの10勝5敗。
把瑠都が内無双という奇想天外さで7勝目。普天王はいつの間にか8勝7敗。
7勝同士、高見盛が嬉しい嬉しい勝ち越し決定。露鵬負け越し。
良いところが出なかった豪栄道は5勝止まり。豊ノ島は6勝目。
一気に時天空を押し出して、稀勢の里10勝目。殊勲賞を受賞。
今日も前へと進み、琴奨菊9勝目。朝赤龍は星の割に印象が薄い10勝5敗。
大関に上がるかどうかはともかく、まずは下位に負けないことの安馬。鶴竜を下し、とりあえず三役の権威は守った…かも。鶴竜は技能賞。
昨日勝ち越した琴欧洲が、既に勝ち越している魁皇を破って9勝目。魁皇は8勝7敗。
安美錦を苦戦の末下し、琴光喜勝ち越し…今ごろ。
結びである。白鵬も朝青龍も、取りこぼしではなく、不覚の1敗のみ。こういう形で直接対決を迎えたのは嬉しいが、白鵬の成長が著しい。朝青龍の不在が、果たして良かったのかどうか意見が分かれるかも知れないが、白鵬にとっては、紛れもなくプラスに作用したと見る。その“成長”が、朝青龍に一歩も引かず、しぶとい相手を堂々の上手投げで破る原動力になったと思う。
ちなみに、苦し紛れの朝青龍の「吊り」は、よっぽどの力の差がないと、そうそう決まるものではない。まあ、来場所だ。
白鵬優勝により、星の上がっていない安馬が殊勲賞を獲得。横綱、ごっちゃんです(笑)。
◎優勝
白鵬(3場所連続6回目)
☆殊勲賞
安馬(3場所連続3回目)
稀勢の里(18年9月以来2回目)
☆敢闘賞
豪風(初)
☆技能賞
鶴竜(初)
※雷電賞=関脇以下の最優秀力士を勝手に顕彰
豪風(初)
表彰式。東国原宮崎県知事が登場し、自ら知事賞を授与。明らかに表彰状に書いてない品目を列挙し、笑いを誘っていた(笑)。
さて、来場所の番附。
幕内→十枚目は、玉乃島・霜鳳、十枚目→幕内は、龍皇・境澤か。
十枚目→幕下は、安壮富士・里山・若荒雄と引退した栃乃花、幕下→十枚目は旭南海・磋牙司・武州山と土佐豊も候補か。
次は“希望番附”の予定。