谷汲鉄道のように、廃止の運命の道を行く如く見える、マッチ箱のような可愛いい電車、まだけなげにも走る樽見鉄道を撮り、存続を切望する。 (西美濃で食事会 シリーズ14-2)
今回の食事会のメインイベントは、元「谷汲鉄道」の谷汲駅の広場で実施される、谷汲山華厳寺に奉納される、谷汲豊年祈願祭なのである。 廃線となった元「谷汲駅」に到着したのは、豊年祭りの踊り開始の一時間前であった。(撮影:2018.02.18)
踊りは11時からであるが、すでに多くの人が広場に訪れていた。
この辺りには昆虫が多いらしく、蝶々のモニュメントのみならず、昆虫館(入場料¥200)が、元の駅舎につくられている。
谷汲鉄道
設立 大正13年
営業キロ数 11.2Km
軌間 1067mm
駅数 9
鉄道 単線、DC600v
運転 毎時2往復、中間の駅で交叉、
運行 廃線前は交叉なし、ワンマン運転
名鉄関与 昭和5年頃から関与、昭和19年合併
廃線 平成13年全線廃止、バス代替え運行開始
元「谷汲駅」は駅そのままの形で残され、無料で見学出来る資料館のごとくになっている。
どこかのおじさまが、運転してござる。車掌さんもいるが、ねっから電車は動かない???。
四日市の内部八王子線もマッチ箱電車であり、廃止が取りざたされたが、何とか市の努力のお陰で今は運行されているが、谷汲鉄道の二の舞にならぬよう、祈るものである。
話は前後するが、上記の谷汲駅は揖斐町であり、車でここまで来る前に、道路添いにあった、「樽見鉄道」のマッチ箱電車にも遭遇したので、載せることにした。
この「樽見鉄道」は大垣から樽見への鉄道であり、谷汲近辺は、揖斐川の支流根尾川沿いに走る電車である。 谷汲鉄道とは全く別のもの。
正面と側面が全く別の塗装が施された珍しい電車の塗装。
乗降客は一人もいないのに、ちっちゃな無人駅(木知原駅?)にもちゃんと止る、まことに律儀な電車だ。金儲けよりも、存続が第一のけなげとも見える、運営方針だろうか???。
こんな電車ですが、何とかいつまでも長く走ることが続けられるよう、節に節に祈ります。
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