2000~2008年の間に撮った写真のうち、パソコンや外付きHDDやDVDに保存した写真について、風景や建物の写真を原寸のまま、アルバムとして、Image Space 内に作成し、全てを公開(共有)し、少し前に、我がホームページのMAPに掲載した。
このMAPの全県版をを見た友が、2020.03.06次のようなメールをくれた。
全県マップを見ました。 九州、山口県方面のマーカーがゼロですね、あちらへ赴任されていた時期が有ったはずだがと考えたが あの頃は仕事優先で何かにつけて忙しかったのかな、いやフイルム写真機だったからなのかな。
もし、プリント写真が有るなら1ヵ所1枚で良いからスキャナー使用でデジタル化してマークを立てたら どうですか。
昭和48年(1973年)山口県徳山市(今の周南市)の出光石油化学のエチレンプラントが爆発的な火災を発生させ、側を通る新幹線を止めてしまい、電気絶縁物などに使っていたので、エチレン製品が枯渇し、私の職場でも生産を減らしたことがあった。
この火災発生の対策として、各プラントに於ける電気製品の定期的点検保守が義務付けられた。 一方、私が務める会社はプラント用電気機器等を生産していたが、生産ラインの自動化、ロボット化等の合理化策により人員削減の必要性が高まっていた。
出光石油化学は出光興産の子会社であり、今は親会社の出光興産に吸収合併されているが、この出光興産の創業者と、我が社の創業に関わった人(社長)とが、大変懇意であった関係で、出光関係の会社には、沢山の電気機器が納められていた。
このことから、中国、四国、九州出身者で四日市の工場に勤務している従業員にUターンさせる目的を兼ねて、山口県徳山市に「電気機器メンテナンス事業所」を作るこことになり、私はそこの責任者として家族共々転勤したのであった。(八年半在籍)
徳山は、戦時中、軍の石油精製工場があり、これが出光発祥の地となったほか、日本ゼオン、日新製鋼、徳山ソーダ、ほか多数のプラントがあり、四国には住友化学もあり、また、九州は新日鉄を先頭に多数あり、大分の新日鉄、鹿児島ではタバコ産業などが盛んである。
この徳山の地へは合計8名が転勤し、地元で女子事務員を採用して、最初9名でスタートした。 そこで私は初体験の総務、経理その上、営業までを担当させられたので、中国、四国、九州を飛び回り毎日大変に忙しいが、充実した毎日を過ごした。
徳山赴任半年後、「錦帯橋」の近くで花見(1976年4月)

この頃は、富士通がまだパソコンを一般には販売していない時期であり、NECの独壇場であったから、私もPC-8000にN-Basicを載せていた。また、この頃はデジタルカメラは出て居らず、フイルムカメラ全盛であった。
私のカメラとの付き合いは、前にも当ブログに書いたが、小学6年生の時に「Micro」という名の手のひらにすっぽり入る、ミニカメラに始まるが、ここらは省略するが、その後も趣味のカメラは続いていたが、徳山では事実上そんな時間は許されなかった。
それでも、アルバムをめくると、徳山時代だけでも、10冊前後に渡るアルバムがある。 写真の糊付けは一切なく、多くは透明フィルムで挟んであり、取り出すことは不可能ではないが、古いから滑り止めが糊のように変質しており、無理をすれば破れるので、剥がされないのである。
アルバムに張ったままでも、スキャナーに掛けることは不可能ではないが、画像をきちんと撮りだして、パソコンに取り込むためには、写真を一枚ずつアルバムから外して、スキャンしなければならないのである。
また、載せる写真集は一般公開が原則と考えているので、風景や建物などを中心に考えているのに対し、取りだそうとした写真の、その殆どが人物中心なのであり、これをそのまま写真集に載せる事は抵抗感がある。
更には、MAPに載せるので場所の特定は必須であるが、今は名前が変っていたり、設置場所が変ったり、今は存在しないなどがあり、難航している。 また、撮影日時が分からないのは、載せないことにしている。
また、ヨーロッパ、北アメリカ、ニュージーランド、タイ、ベトナム他東南アジアの各地など、海外の写真も数多くあるが、これらは場所の特定(緯度、経度を知る)が極めて困難であり、躊躇している。この分野では、デジタル写真も数多く残っている。
まだ、結論ではなく、途中経過にすぎないが、友へのメール返信(2020.03.07)を中心に、前後の経緯を加えて、苦悩の一端を披露するもの。
以上
その後・・・・
友に上記の「アルバムから剥がれない」と言ったら、剥がさずにスキャンする方法があると、教えてくれたので、早速やって見たところ、スマホを使って簡単に出来ることを知った。
それはスマホに「Google フォトスキャン」というアプリをインストールして、アルバムをスマホのカメラで撮り、四ヶ所の印を合わすだけで、四角形の変形や反射光まで修正してくれる方法である。
画質の劣化は止むを得ないが、簡便な方法であり、今後必要に応じ使えると感じた。