木燃人の波止場

花やお寺や観光地の写真を紹介しつつ、皆さんとの交流を計りたく思ってます、気軽に見て戴き、コメントを戴ければ嬉しいです。

1389 六甲高山植物園

2015-08-31 08:00:00 | 植物園の花

  突然に友から「明日、六甲高山植物園に行こう」と連絡があった。しかしその日は生憎の”病院行きボランティア運転手の仕事”があり行けない。 折角、私のために、「花写真鑑」に無い花(以下”新種”という)の多い、「高山植物園」を選んで、詳細な行動時間計画を立ててくれたのであったが、残念ながら、当日は行けず、一日繰り延べをしての実行となった。

 2015.08.28(金)天気はよし、暑さも和らいだ。 朝7時30分に四日市に住む友は車を飛ばして、我が家に迎えに来てくれたのであった。 車の運転が下手で、ボケの相当進んだ私には、他人を載せて車を走らする許可が下りないことを承知の友が、やってきてくれたのであった。 自身は花には殆ど興味は無い上に、面白くも、派手さも殆ど無い「高山植物園」に、私を運んでくれるのであった。

  久々のお出かけで興奮したのか、当日の午前3時に目が醒め、トイレから戻ったら、左足親指の付け根周辺に猛烈な痛みが襲って来た。 シップ薬を張って、しばし横になるも治る気配はなし。 当然、中止も考えたが午前6時結論を出そうとして、 眠ろうとするも痛さでそれどころでは無い状態。 真夜中ながら、靴を履いて歩いて見ると何とか歩ける。後は痛みが減ることを祈って朝を待った。

 当日、朝6時幸いに痛みは軽くなり、折角友の作った行動計画表を無駄にしたくないし、久々なのでで私も行きたい気持ちが大きく、多少迷惑を掛けるやも知れないが、中止の連絡はせず、友の到着を待ったのであった。 メダカの給餌も何とかこなし、花の”新種”が8種はあると友の情報があったので、重い三脚や接写レンズやアタッチメントも持っての出発となった。

 友が運転する車は、「東名阪」「新名神」「名神」「中国道」「阪神高速」「六甲有料」などを経て、10時少し前に、殆ど予定通りに、標高約500mの「六甲高山植物園」に到着した。 夏も終わりが近づき、ここは標高があるので、暑さはほとんど感じることはなし、時折通る風に秋の気配を感じつつ入場した。

  神戸市灘区六高山町六甲    入場 ¥520(シニア) 駐車料 ¥500

 

手前の池には蓮、睡蓮が、奥のロックガーデンには、外国産も含め多数の高山植物が植えられていた。

 

 

では、名前が判明した花を紹介して行く。 なお、ここからは、”新種”が連続しますので、目障り、耳障りなら少しの間、耳と目をを塞いで通過してほしいものです。 なお、”新種”の「花写真鑑」へは、全体の仕組みが複雑且多岐にわたるので、時間を要するので後日登録とします。

 

「カノコユリ」  ”新種”

百合はこのほかに「コオニユリ」が気高く美しく咲いていた。

 

「キレンゲショウマ」   ”新種”

 

 

 「サワギキョウ」 

 

 「ヤマジノホトトギス」   ”新種”

「不如帰」というよりも、質素ではあるが「時計草」に似ている。

 

  「カラフトミセバヤ」    ”新種”

この他に「ヒダカミセバヤ」も咲いていたが、花はほとんど同じであるが、葉がこれより小さい事で見分けられる。

 

 「シュロソウ」  ”新種”

花かと思っていたら、丁度通りがかった、「花のガイド(30分無料)」の解説が聞こえ”実”と判明した。(ガイドさんありがとう!)

 

  「キクバヤマボクチ」   ”新種”

 

 「フジグロセンノウ」   ”新種”

 

 「フジアザミ」    ”新種”

かなり”グロテクス”!!!。

  ここに8種類の”新種”を掲載したが、流石は「高山植物園」、現場には更に多くの”新種”が見られた。 当ブログの記事が、花ばかりになっているので、他の花はここへの掲載を遠慮し、公開は「花写真鑑」で行いたいと思う。それを見るには「花写真鑑」の”登録順”の最新版が早道。

植物園の東入口付近にある、”山小屋カフェ・エーデルワイズ”で昼食とし、予定の30分遅れ12時半頃、次の訪問地へと向かった。

 

次の訪問地は、「継体天皇と古墳に関する新発見と推理」として、歴史に興味深い友らしく、古墳や資料館を訪ねるが、それは後述とする。

 

 

 

 


1388 庭の花(27-21)

2015-08-15 08:00:00 | 我が庭の花

 ただでも夏場は、花が少ない所に、今年は新たに購入の花が少ないので、本「庭の花」シリーズも途切れがちです。 「花写真鑑」に無い花(ここでは”新種”と言う)を中心に植える関係で、普通のホームセンターには植える花を売っていないからなのです。

 少し涼しくなったら、少々遠いが専門店に行かねばと思っているところです。

「フウセンカズラ」

今年のグリーンカーテンは「アサガオ」「ヒルガオ」「ヨルガオ」でと考えて植えた所、「アサガオ」は蔓が伸びずカーテンにならないし、「ヒルガオ」は花が全く咲かないので、それならばと、ピンチヒッター役を務めたのは毎年おなじみの「フウセンカズラ」でした。

No130

 

「オシロイバナ」

”夢は・・・”じゃなかった、花は夜ひらくために、写真撮るのを怠りがち、そのために、今頃のご登場です。 黄色もあるのですが、開く時間が遅く今回は間に合いません。

No135

 

「アシダンセラ」  ”新種” 

昨年秋、球根を二種類購入したものですが、その①の「サンダーソニア(”新種”)」は、夏の初めに小さな芽がでたのに、虫に食われたようで、球根ともども、消えてしまいました。 

その②の球根も葉の育成が悪く、葉が折れ曲がったり、枯れたりしはじめたので、これも駄目かとおもったが、8月に入りようやく蕾が出来、開花したものです。 球根は10個(¥380)入っていましたが、芽は全部出たが、花は一株のみ、他の二株は”準備中”のようです。

No136

 

「ギボウシ」

No123

 

「ヨルガオ」

3株植えたのですが、グリーンカーテンの主役になったようで、毎夜10~15個の花を咲き続けています。(一日花)

No134

 

「ミニスイレン」

No101

 

「シママクワウリ」

大きくなってきたので、この後、網の袋にいれて、吊るしてやりました。

No114

収穫です。早速仏壇に供えました。

もうよかろうと、2015.08.14包丁を入れました。 メロンのような色をしてますが、食べてみると、甘さは「メロン」と普通の「ウリ」の中間ほどで結構甘く、作った甲斐があったと言えそう!。

思えば我が家の狭い庭で育ったものを食べるのは、最初に建売を買ったときに植えた「モモ」以来と、思い出していました。 

植える場所がないのと、「花写真鑑」に載せる目的であったから、苗は一本買ったのみ。その一本に実は2個付けたので、もう一個が只今育成中です。間もなく収穫します。

 

今回は以上です。

 


1387 花の名前(3)紛らわしい名前

2015-08-08 08:00:00 | 花一般

  花は複数の名前を持っている。 これを我が「花写真鑑」に登録済の1161種につき、最大4個の名前を調べたら、合計2223個の名前が集まった。 さらにこれをアイウエオ順に並べ替えて見ると、面白い事がいくつか分かってきた。

 2223個の花の名前をアイウエオ順に並べ替えをひとつずつ行っていると、似たような名前が並ぶことに気が付いたので改めて調べた。 そこで、今回は花の名前が、ほんの一部の違いで花が変わる”紛らわしい”名前を挙げて若干の解説を試みた。

 

① 「ハゴロモソウ(羽衣草)」と「ハゴロモグサ(羽衣草)」

 この両者は、漢字で書くと同じなのに、読み方でまったく違う花になるのである。 日本語が難しいと言う原因のひとつかも知れないが、外人さんならずとも、何とも紛らわしい事であると思う。

 ヨーロッパ生まれの花が、入った時に「レディースマントル」の意訳としてつけられたそうだあるが、「ノコギリソウ」にとっては”大変迷惑なこと”ではなかろうか?。

「ハゴロモソウ(羽衣草)」 別名「ノコギリソウ」     E02478

 

 

「ハゴロモグサ(羽衣草)」 別名「レディースマントル」  E32884

 

 

② 「ヒョウタンボク(瓢箪木)」と「ヒョウタンノキ(瓢箪の木)」

 これも上と同じく漢字の読み方で、”縁もゆかりもない”植物とが、並べられることになっている。 「ヒョウタンボク」は我が国の原産であり、古くからあるので、「ヒョウタンノキ」が後から入って来て”無理矢理”付けられた名前ではなかろうか?。 

「ヒョウタンボク(瓢箪木)」 別名「キンギンボク(金銀木)」 E14125

 

 

「ヒョウタンノキ(瓢箪の木)」 別名「フクベノキ(瓢の木)」 E08909

 

 

③ 「キンバイソウ(金梅草)」と「ギンバイソウ(銀盃草)」

 今度は少し趣が異なるが、カナ読みで濁点があるかないかでまったく異なる花になるという例である。 花の名前は漢字で書くと”当て字”が多くまた見たこともない字であったり、パソコンに無い漢字の場合もあるので、「カタカナ」で書くことが多いので、これでは非常に紛らわしいと思う。 

 よって、この場合は漢字も難しくないから、併記すべきかも知れない。 また、「ギンバイカ(銀梅花、銀盃花)」は、「草」と「花」の違いで別の花になる。 これらをきちんと記憶するのは、ボケが始まった頭ではなかなか簡単ではない!。

「キンバイソウ(金梅草)」      E29009

 

 

「ギンバイソウ(銀盃草)」 別名「ニーレンベルギア」  E01071

 

 

「ギンバイカ(銀梅花、銀盃花)」 別名「マートル」  DSC_7003

 

 

④ 「キンロバイ(金露梅)」と「キンロウバイ(金縷梅)」

 漢字で書けば問題ないが、カナで書くことが多い花の名前では、”ついうっかり”の起こりやすい名前たちである。

「キンロバイ(金露梅)」       D99593

 

 

「キンロウバイ(金縷梅)」 別名「マンサク(満作)」  D66010

 

 

⑤ 「センブリ(千振)」と「センブキ」

 「リ」と「キ」の一字違い。 書くときに、機械的に書かずに、花の姿を思い浮かべながら書くべしと、わが身に言い聞かす。

「センブリ(千振)」 別名「トウヤク(当薬)」   E08061

 

 

「センブキ」 別名「アサツキ(浅葱)」   D84001

 

 

 

他にも多々あると思うが、ひとまずこれにて本章は完結とする。

 

 


1386 花の名前(2)先頭の文字

2015-08-07 08:00:00 | 花一般

  花には複数の名前が付いている。 これを我が「花写真鑑」に登録済の1161種につき、最大4個の名前を調べたら、合計2223個の名前が集まった。 さらにこれをアイウエオ順に並べ替えて見ると、面白い事がいくつか分かってきた。

 その中で、今回は花の名前の先頭の文字には、ある偏りが見られるので、ここに着目してみたいと思う。 つまり、花の名前の頭によくつく文字を調べてみたのである。 多い順に並べて見ると・・・・。

 

① 「ハナ(花)・・・・」   40点

予想通りではあるが、「ハナ」が付くものが最も多かった。 付け方は・・・

植物以外のものを連想する形を持ってる場合、 

 「ハナイカダ」「ハナカンザシ」「ハナグルマ」「ハナタバコ」「ハナヤスリ」・・・など

元は同じ名前であるがそれを区別したい場合、花が美しく、花を協調する場合  

 「ハナショウブ」「ハナダイコン」「ハナモモ」「ハナニラ」「ハナニガナ」「ハナトラノオ」「ハナセキショウ」・・・など

上記と殆ど同じであるが、同属で少し異なる場合

 「ハナカタバミ」「ハナウド」・・・など

 「ハナ」に対するのが「クサ(草)・・・」としたら、 「クサノオウ」「クサフヨウ」「クサマキ」など10点あり。

  写真は「ハナイカダ(花筏)」   E15309

 

 

② 「コ(小)・・・・」   27点

 比較の上において、小さい方を指す意味で付けたと思われる。当然のことながら「コブシ(辛夷)」や「コモチマンネングサ(子持万年草)」は含まない。 

 「コアジサイ」「コイブキアザミ」「コオニユリ」「コゴメバナ」「コスミレ」「コセンダングサ」「コデマリ」「コナスビ」・・・などなど。

 これに対し「オオ(大)・・・」と付くのは「オオベンケイソウ」「オオヒエンソウ」「オオデマリ」「オオツルボ」「オオシロソケイ」など19点あり。「ダイ(タイ)(大)・・・」と付くものは、「ダイモンジソウ」など4点であった。

  写真は「コアジサイ(小紫陽花)」   DSC_1597

 

 

③ 「ヤマ(山)・・・」   22点

 「ヤマアジサイ」「ヤマアララギ」「ヤマエンゴサク」「ヤマグワ」「ヤマザクラ」「ヤマジサ」「ヤマシャクャク」「ヤマハハコ」・・・など

 原野、山の奥地や高山に自生するものに着いたものと思われるが、このほかに、似た意味で付く「イワ(岩)・・・」が、「イワカガミ」「イワギキョウ」など16点、野原を感じさせる意味では「ノ(野)・・・」がつくものが、「ノボタン」「ノボロギク」など12点あり。

 さらには、山深さを伺わせる意味で「ミヤマ(深山)・・・」と付くものが、「ミヤマカタバミ」「ミヤマキンバイ」など9点、また、「ヤブ(藪)・・・」とつくものが、「ヤブエビネ」「ヤブツバキ」など8点あった。

  写真は「ヤマアララギ(山蘭)」またの名を「コブシ」   D66964

 

  

④ 「キン(金)・・・・」  21点  

 「キンカン」「キンギョソウ」「キンギンボク」「キングサリ」「キンジソウ」「キンシバイ」「キントラノオ」「キンポウゲ」・・・など 

 メダルの色では、この他に「ギン(銀)・・・」は「ギンバイカ」や「ギンバイソウ」など4点しかなく、「ドウ(銅・・・)」に至っては1点もなかった。 オリンピックもこうありたいものだ(?)。

 また、「ゴールデン(ゴールド)・・・」が「ゴールデンクラッカー」「ゴールデンミモザ」「ゴールドコイン」など5点あった。

 「コガネ(黄金)・・・」と付く物が「コガネギク」「コガネバナ」など8点あり、 「カネ(金)・・・」は「カネノナルキ」など2点あり。

 写真は「キングサリ(金鎖)」   D84270

 

 

⑤ 「ベニ(紅)・・・・」   21点

 「ベニウツギ」「ベニカノコソウ」「ベニコブシ」「ベニチョウジ」「ベニツルギ」「ベニドウダン」「ベニバスモモ」「ベニラン」・・・など

 なお、「紅」と同じ意味で付くのは「アカ(赤)・・・」であるが、「アカクローバー」「アカヤシオ」など「16点あり。「レッド・・・」は「レッドバレリア」のみ。 「ピンク・・・」は1点のみ。「モモ・・・」はなし。

 また、色では「シラ(シロ)(白)・・・」が「シライトソウ」「シロタエギク」などで14点、「ハク(白)・・・」は、「ハクモクレン」「ハクロニシキ」など6点あり、「ホワイト・・・」は「ホワイトキャンドル」など2点。

 「ムラサキ(紫)・・・」が「ムラサキウンラン」「ムラサキケマン」など12点、紫の別の読み方で「シ(紫)・・・」が「シラン」「シモクレン」など7点。

 黄色系では「キ(黄)・・・」が「キエビネ」「キソケイ」などで11点、「オウ(黄)・・・」が「オウバイ」「オウレン」などで7点、「イエロー・・・」が「イエローエンジェル」「イエローボタン」などで4点あった。

 「アオ(青)・・・」が「アオキ」「アオバナ」など「6点、「ブルー・・・」も「ブルースター」「ブルーデージ」など6点、

 赤と白の旗で戦った源平合戦にちなんでついた「ゲンペイ(源平)・・・」は、「ゲンペイシダレ」「ゲンペイゲンペイコギク」など6点あり。

 このほか、「トキワ(常盤)・・・」が「トコワマンサク」など6点、「ニシキ(錦)・・・」が「ニシキシソ」等4点、などと花の色で付ける名前がかなり多い。

 写真は「ベニウツギ(紅空木)」    D85524

 

 

⑥ 「アメリカ・・・」   16点

 「アメリカアジサイ」「アメリカイワナンテン」「アメリカコマクサ」「アメリカシャクナゲ」「アメリカズイナ」「アメリカシャガ」・・・・などなど

 これに対し「ヨーロッパ・・・」はなく、「セイヨウ(西洋)・・・」と付くものが、「セイヨウイボタ」「セイヨウオダマキ」「セイヨウジュウニヒトエ」「セイヨウフウチョウソウ」などで15点ありほぼ対等!。

 ヨーロッパとしては「オランダ・・・」は「オランダツツジ」「オランダナデシコ」「オランダミミナグサ」など7点。「ドイツ・・・」は2点、「フランス・・・」は1点あった。

 東南アジアないしは中国を意味する「トウ(唐)・・・」は、「トウガラシ」「トウショウブ」「トウバイ」などで8点。 さらには「ウンナン・・・」が「ウンナンオウバイ」「ウンナンショウマ」など3点あった。

 「アフリカ・・・」は「アフリカキンセンカ」「アフリカセンボンヤリ」など6点、カリフォルニア・・・」が「カリフォルニアデージ」など3点。 「メキシコ・・・」が3点など。

 あとは、「タイワン・・・」「タヒチ・・・」「アンデス・・・」などが各2点ずつあった。 これを見ると如何にに外国から多くの花が入ったかが分ると言うもの。

 国内の地名では、「「イブキ(伊吹)・・・」が3点、「エゾ(蝦夷)・・・」が3点、「エド(江戸)・・・」が2点、「タテヤマ(立山)・・・」が2点、「エヒメ(愛媛)・・・」と「コモノ(菰野)・・・」が各1点など以外に少ない事が分かった。

  写真は「アメリカシャガ(アメリカ射干)」   D78455

 

 

⑦ 「シュッコン(宿根)・・・」  10点

 その他の部類が数の関係で先に掲載となったが、多年草(宿根草)であるが、「シュッコンアスター」「シュッコンアマ」「「シュッコンコスモス」など。

 また、咲く時期の違う種に着けた、「ハル(春)・・・」は、「ハルウコン」「ハルコガネバナ」、変わり種は「ハルオコシ」、梅の別名の「ハルツゲグサ」など8点、「アキ(秋)・・・」は「アキノキリンソウ」「アキボタン」など6点あり。他に「ナツ(夏)・・・」も「フユ(冬)・・・」も若干あり。

 花の形態からは、「ツル(蔓)・・・」は、「ツルニチニチソウ」「ツルハナシノブ」「ツルハナナス」など6点あり。 「ニオイ(匂い)・・・」をここに書けば、「ニオイロウバイ」など以外に多く10点あった。

 また、日本人である以上書かねばならないと思ったのは「サクラ(桜)・・・」であるが、意外に少なく、「サクラアオイ」「サクラカゲツ」「サクラソウ」など7点であった。なお、他に「セキドウザクラ」「アッツザクラ」など後に付くものがあることを忘れてはならない。

 桜に対する「ウメ(梅)・・・」または「バイ(梅)・・・」は「ウメバチソウ」「バイカオウレン」など合わせて9点あった。

 また、「オニ(鬼)・・・」と付くものは「オニユズ」など6点あった。

  写真は「シュッコンコスモス」    E01130

 

⑧ 「イヌ(犬)・・・」 6点、 「ネコ(猫)・・・」 5点

 反主流派の代名詞「イヌ」は「イヌカラシ」「イヌサフラン」「イヌコリヤナギ」など。 「ネコ」は「ネコヤナギ」ネコノヒゲ」などで反主流派ではない。

 次は架空の怪獣「ショウジョウ(猩々)・・・」は、「ショウジョウバカマ」「ショウジョウソウ」など4点、あとは、「ウサギ(兎)・・・」は「ウサギカクシ」「ウサギギク」などで3点。「サル(猿)・・・」は「サルタノキ」など3点であった。

 他には、「ホタル(蛍)・・・」が2点、そして、「ウシ(牛)・・・」「ウマ(馬)・・・」「タヌキ・・・」「ヘビ・・・」「マムシ・・・」「ペリカン・・・」が各1点であった。 他に「ムシ(虫)・・・」何点かあることも忘れない。

 写真は「 イヌコリヤナギ(犬行李柳)」   E32110

 

 

詳しく見て行くと、他にも面白い事がいろいろ出てくるが、今回はひとまずこれにて終了とす。 

 

 


1385 花の名前(1)同じ名前④

2015-08-05 08:00:00 | 花一般

  花には複数の名前を持っている。 これを我が「花写真鑑」に登録済の1161種につき、最大4個の名前を調べ上げたら、合計2223個の名前が集まった。 さらにこれをアイウエオ順に並べ替えて見ると、面白い事がいくつか分かってきた。

 その中で、今回は”同じ花の名前”のものを取り上げ、それが、通常使われている名前なのか、あるいは私の間違いなのかを調べているので、誤りは即修正し、誤りと決められないものを、その理由を付けて、ここに順次記載している。

 今回はその四回目である。

 

⑯ 「ベロニカ」

「ルリトラノオ」     DSC_8326

 

 

「ベロニカ」 別名 「パープルエンペラー」   E32697

 

科名は同じゴマノハ科であるが、属名は私には明確でない。 ほとんど同種であるようだが、前者はどこかで”日本固有種”と書いてあったので、別にしたに過ぎない。本来は同種にすべきかも知れない。

 

⑰ 「ミヤマヨメナ」

「ミヤマヨメナ」 別名「ノシュンギク」   E31427

 

「ミヤコワスレ」 別名「ミヤマヨメナ」   DSC_0006

 

前者は東海から四国にかけて春から夏にかけて咲く花であり、「ミヤコワスレ」はその「ミヤマヨメナ」の色の濃いものから作られた、園芸品種であるので、ここでは、別の種とした。 従来「花写真鑑」の中では、写真の混同などがあったので、この際合わせて見直しを行った。

 

⑱ 「ムラサキウンラン」

「ヒメキンギョソウ」 別名「リナリア」    D95811

 

 

「リナリアプルプレア」 別名「宿根リナリア」  E00763

 

科も属も同じであるし、花もよく似ているが、 書かずとも分かる通り、一年草と宿根草の違いなのであり、迷う所ではあるが、ここは別種としておきたい。

 

⑲ 「モッカ(木瓜)」

「カリン(花梨)」 別名「アランジュ(安蘭樹)」  E14114

 

 

「パパイヤ」 別名「チチウリノキ(乳瓜木)」   E06497

 

両者は科も属も全く異なるが、両者ともに薬効成分があり、生薬の名前で呼ぶと同じになるらしい。

 

⑳ 「リクニス」

「フランネルソウ」 別名「スイセンノウ」  D86681

 

 

「コムギセンノウ」 別名「ビスカリア」   E00832

 

花も葉もかなり違う、科名は同じであるが、属名が違う。 よくよく調べると、前者は「リクニス・コロナリア」とも言い、後者は「リクニス・コエリロサ」とも言うらしいので、園芸品種臭いが・・・・?。

 

㉑ 「リコリス」

「シロバナマンジュシャゲ」      DSC_9868

 

 

「ナツズイセン」           E05579

 

リコリスは属名、日本語のヒガンバナ属と同。 属名で呼ぶ習慣がまだ続いている場面もあるようだ。

 

㉒ 「ルリカラクサ」

「ネモフィラ」        DSC_3555

 

 

「オオイヌノフグリ」     DSC_2892

 

科も属の異なるが、花などが似ていると言えば似ているが、「ネモフィラ」を「ルリカラクサ」と言った方が正統派であって、「オオイヌノフグリ」が名前がきれいでないことから、”似ているのをよい事幸いに”真似た(?)とするのは間違いだろうか?。

 

以上にて、”同じ名前の花”シリーズを完結とする。

 


1384 花の名前(1)同じ名前③

2015-08-04 08:00:00 | 花一般

  花には複数の名前を持っている。 これを我が「花写真鑑」に登録の1161種につき、最大4個の名前を調べ上げたら、合計2223個の名前が集まった。 さらにこれをアイウエオ順に並べ替えて見ると、面白い事がいくつか分かってきた。

 その中で、今回は”同じ花の名前”のものを取り上げ、それが、通常使われている名前なのか、あるいは私の間違いなのかを調べているので、誤りは即修正し、誤りと決められないものを、その理由を付けて、ここに順次記載している。

 今回はその三回目である。

 

⑨ 「シンニンギア」

「グロキシニア」 別名「オオイワギリソウ」   (D73959)

 

「断崖の女王」 別名「イワタバコ」       (D70638)

 

両者は花も葉もまったく異なるが、科名も属名も原産地も同じであり、属名になった名前で呼んでいたと言う、信じられない面もなくはないが、よくあるケースと思う。

 正しくは前者を「シンニンギア・スペシオサ」後者は「シンニンギア・レウコトリカ」と言う。 園芸品種なのかは不明。

 

⑩ 「ツリガネソウ」

「フウリンソウ」 別名「カンパニュラメディウム」   (E00420)

 

 

「シーラカンパニュラ」 別名「ブルーベル」      (E15844)  

 

両者は科名も属名も同じであるが、「ツリガネニンジン」をも含めて、花は風鈴の形で同じであるが、葉や咲き方が大きく異なり属名が同じとは信じられないほでである。 原産地つまりは環境の違いで進化の仕方が異なるとは思うが、花の形だけが変わらないのは、不思議な現象に思える。

 

⑪ 「トキワナズナ」

「ヒナクサ(ヒナソウ)」 別名「フーストニア」   (IMG_1476)

 

 

「イベリス」 別名「トキワマガリバナ」       (DSC_1010) 

 

この両者は科名、属名、原産地も花の形や育ち方など同じと見える所は全く無いが、何故か同じ名前で呼ばれることがあるようだ。

 

⑫ 「ナデシコ」

「ナデシコ」      (DSC_9323)

 

 

「カワラナデシコ」   (E01820)

 

前回「カワラナデシコ」が「ナデシコ」などの総称と書いたが、ここではまだその一歩前の段階。「カワラナデシコ」が「ナデシコ」と呼ばれることがあるのであるが、上記写真で見る通り、花の様子が異なるために、ここでは別の種としているに過ぎない。

 

⑬ 「ハチス」

「ハス(蓮)」    (DSC_4876)

 

 

「ムクゲ(槿)」   (DSC_9602)

 

「ハス」の実は蜂の巣そっくりになることから、付いた名前と誰しも思うが、「ムクゲ」の方はよくわからない、昔々、生薬に使ったことでその名前が付いたようだが?。

 

⑭ 「ビデンス」

「ビデンス」        (E32791)

 

 

「ウインターコスモス」   (E07929)

 

日本国内に流通するビデンスは、フェルリフォリア種とラヴェリス種があり、
「ウインターコスモス」と呼ばれている種類は、後者のラヴィリス種になる。

また、前者は「ゴールデンアイズ」、後者は「イエローキューピッド」と言う商品名がついており、明らかな園芸品種と思われる。

以上のことから、同種とするか否か判断の分かれるところであるが、この種の事は過去にもあり、今後もますます増えると思われるので、既定方針通り別種とする。

 

 

⑮ 「プレクトランサス」  

 「プレクトランサス」     E05616

 

 

「モナラベンダー」               D70400

 

「プレクトランサス」と言えば、 観葉植物を連想することが普通と思われるが、葉ばかりでもなく、花も見てくれと言わんばかりに、花に重点を置いて改良したのか、花も結構出回るようになった。 当然、同科同属。

 

 

”同じ名前シリーズ”まだまだ続く。

 


1383 花の名前(1)同じ名前②

2015-08-03 08:00:00 | 花一般

 花の写真を1161種集めて「花写真鑑」として公開しているが、花には複数の名前があり、これを最大4個までづつ集めて、アイウエオ順に並べ替えて、「花写真鑑 新・目次」として出している。

 この「新・目次」を眺めてみると、”同じ花の名前が並んでいる”ことが分かる。 中には私の勘違いもあるやもしれないので、その修正も兼ねて、よく調べて間違いでないと思うものには、その理由をここにまとめる。 (前回の続き)

④ 「カネノナルキ」

「フチベニベンケイ」 別名「カネノナルキ」 (E25140)

 

 

「ベニベンケイソウ」 別名「カネノナルキ」  (D98412)

 

花はご覧の通り全く違うし、葉もかなり異なるので、別の種類としたのであるが、両者とも、科も属も同じであり、”仲間割れ”により別の名前が付き出したと解釈した。 よって、本「花写真鑑」上は別の種としておくもの。(和名は「縁紅弁慶」)

 なお、「カネノナルキ」の名前の由来は・・・(ウイキペディアによる)

栽培業者が五円硬貨の穴を頂芽に通して固定し、若枝が硬貨の穴を通ったまま成長するようにして硬貨がなったように見せかけ、一種の縁起物的な販売方法をとったため、「金のなる木」や「成金草」の園芸名で俗称されることが多くなった。

 

⑤ 「カワラナデシコ」 (総称)

「ナデシコ」 別名「ヤマトナデシコ」  (E01856)

 

 

「セキチク」 別名「カラナデシコ」   (D82635)

 

科も属も両者とも同じであるが、「ナデシコ」は日本古来の種であり、また「セキチク」は中国伝来のものであることから、「ヤマトナデシコ」と「カラナデシコ」と対比させたものであって、「カワラナデシコ」はその総称と言える。

 

⑥ 「クジャクソウ」

「マリーゴールド」 別名=和名「クジャクソウ」  (P5210060)

 

 

「クジャクアスター」 別名「クジャクソウ」  (E07800)

 

 両者共にキク科ではあるが、属名も花も葉もまったく異なり、どうして同じ名前が付いたのか分からない。 「孔雀」の名前は使われやすい名前ではあるが、安易に付けたのでは無いことを祈りたい。 アスターの”孔雀”は商業目的の命名ではなかろうか?。

 なお、「クジャクシダ」の別名も「クジャクソウ」と言うことが新たに判明したが、こちらはその形状から孔雀の羽を連想できそうで名前の由来は理解できるというもの。

 

⑦ 「クローバー」

「クローバー」 別名「シロツメグサ」   (D83780)

 

 

「赤クロ-バー」 別名「アカツメグサ」  (DSC_9289)

 

 一般には赤も白も「クロ-バー」と言うことは多いし、科名属名とも同じではあるが、ここはきっちりと別名が付いており別扱いが普通と思う。

 

⑧ 「シチヘンゲ」

「ランタナ」 別名「シチヘンゲ」    (D89827)

 

 

「アジサイ」 別名「シチヘンゲ」    (DSC_3053)

両者は科も属もまったく異なるし花も似ても付かない、ただ共通点は環境などの変化で花の色が変化する点に着目したことは明白。 しかし、「ランタナ」の和名が「七変化」であることを踏まえて呼んで欲しいものだ。 よって、ここでは「アジサイ」をこう呼ぶのは単なる俗称としておきたい。

 

 

この記述はまだまだ続くが、ここで一休みとする。

 


1382 「花写真鑑」新目次と花の名前(1)同じ名前①

2015-08-02 08:00:00 | 花一般

 私の作った「花写真鑑」には、本日(2015.08.01)現在、1161種類の花を掲載しているが、この花の多くは別の名前をもっている。 それぞれの花について、別名を最大4個まで取上げ、それぞれの名前から直接どんな花か分かるような表を作ってみた。

 その結果、1161種類の花の名前の合計は2223個となり、平均約2個の名前を取り上げることになった。これを「アイウエオ順」に並べ替え、それぞれの名前ごとに、花の写真2枚と科名属名代表的原産地などを書き、また、花の写真をクリックすれば、その花の詳細ページに飛べるようにした。

 それがこちら 「花写真鑑」新・目次(全名前)    ホームページ表紙からも行ける。

 これは、旧の花写真鑑インデックスが花の数が増えて読み込みに時間が要することなどを改善することも同時に実施したもので、作業時間はかなりかかったが、漸く完成を見たので、早速公開した。なお、内容の見直しを兼ねて、経過説明などをして行こうと思う。

 花の名前の先頭が「ア」の付くものから始め、適当な所で切って、当ブログのネタとする。

 

 先ずはじめは・・・

 それぞれの花の別名を集めて、それを名前の順に並べ替えてみると、”同じ写真が並ぶ” ことがある。 これは地方により言葉のなまりがあり、また、長い間に少しだけ名前が変化した事によることもありまた、園芸品種に至っては、シリーズには先頭の名前を同じにする傾向があるからと推測し、これは見た目は良くないが、そのままとする。

  例・「アークトチス」と「アークトチスハレイングループ」

    「アカメノキ」と「アカメモチ」・・・・・・など多数 

 

 次に、別名を数多く集めてみると、結構”同じ名前が並ぶこともある、中には間違いもあるやもしれないので、修正も併せて実施し、調べた結果、間違いでないものは、それらしき見解を書いて行きたいと思っている。 但し、私は植物学者ではないから、内容の正誤は保障しない。

 

① 「エスコルチア」

「ハナビシソウ」 別名「エスコルチア」   (D86521)

 

 

「ヒメハナビシソウ」 別名「エスコルチア」  (E277701)

 

花だけを見た限りでは、別の花としてしまうが、よく見れば葉や茎はよく似ており、”姫”がつくように花が小さい。 科も属も同じであり、当初は”色違い”とみていたものが、細かく分類するようになり、また、より広く販売するために、名前を分けたものと思われる。

余談ながら、この花はカリフォルニア州の州花とされているそうだ。

 

② 「カスミソウ」

「カスミソウ」  (DSC_8452)

 

 

「ジプシーディプローズ」 別名「カスミソウ」  (E07908)

 

葉や茎は似ているが、花は少し異なるが、科は同じで属名も親戚のようなものだ。 ただ後者はプリムラのジプシーシリーズとして、作られたもので、似ているからか、あるいは、名前に惚れて「カスミソウ」としたようだ。 

 

③ 「カレンデュラ」

「キンセンカ」 別名「カレンデュラ」  (D73282)

 

 

「フユシラズ」 別名「カレンデュラ」  (E27751)

 

 

「ワタゲハナグルマ」 別名「カレンデュラ」  (D98995)

 

「カレンデュラ」と呼ばれる花が3個あるが、「キンセンカ」は花が大きい、「フユシラズ」はまたの名を「ヒメキンセンカ」と呼ぶように、前々記と同様花の大小を分けたようで、より分類が細かくなったものと考える。

三番目の「ワタゲハナグルマ」は、花も葉もかなり異なるが、学名が「アークトテカ・カレンデュラ」と言うことから、その下の方を取って称するようになったのではないかと思えるが、余り流通していない名前のようだ。

 

一先ずここで区切りとし、このあと続きを書いて行こうと思う。