私が作る「花写真鑑」は全体の収集数が1666種類(2018.05.22現在)となり、この未登録の花を探すも、ホームセンタなどでは、殆ど目にしなくなりつつあり、数の増加はだんだんと難しくなってきたので、その内容の充実にも力をいれようと考え詳細な写真を撮った。(2018.06.06(水)撮影)
詳細写真はその寸法や、細かい構造までを撮りたいから、撮影のために一本根元から切りたいから、大量に咲かないと許可が下りないが、たまたま、「ソバナ」が初めて大量に咲いたので、そのチャンスが出来たのであった。
この花は、誰かが植えたのではなく、鳥が運んできたか、何かに付随して、我が庭に入り込んだらしいのであるが、それは誰も咎める所か、大歓迎を受けて、今や大きな顔をして、咲き乱れている。 本当は雑草の仲間でもあるのだが・・・。
「ソバナ(岨菜、蕎麦菜)」 キキョウ科
常緑の宿根草であるが、種でも子孫を増やす、生命力溢れる花である。

常にこのように大きくなるとは限らないが、今年のは草高が1000mm近くになり、茎の根元のあたりは、4~5mmの太さになっている。 色は濃い緑色の草本である。
葉は茎の互い違いに生え(互生)上に行くほどに細く短くなる。

葉脈がはっきりし、裏面は白っぽい。一番大きい葉で幅55mm前後、長さ100mmちょいであり、分厚くはなく柔らかい、ハート型である。外周には細かいギザギザがある。

一番下が一番大きいとは限らないが、上に行くに従い、細長く小さくなる。花が咲き上がるに従い、幅が広がり、長さも伸びるようだ。

互生する葉の根元から、花芽が出るが、葉よりも花芽の方が先に出る。

花は濃い紫色をし、45度以上下向きに咲く。萼および葉の先端は反り返る。 今年の開花は5月20日過ぎだったと思う、6月10日くらい迄はもちそうである。

花柄の中間から、小さい葉のようなものが見える。

花の長さは35mm程度あり、根元の直径は数mm、先は直径25mm位のロート状になっている。花の先端は日が経つに従い、開いてくる。

花は5弁花であり、一つのめしべと5本のおしべが見える、メシベの先端は三つに裂けカールしている。

下は花を切り開いた状態であるが、めしべの先端はくるりと曲がっており、おしべよりもかなり長い。

花柄の途中にある、小さい葉のようなものが2枚あるが、その脇から蕾のようなものが二つ見える。 これは咲きそうもない蕾である。

花が萎んで、花の根元、実の部分が膨らんできている、中を見たいものだ。

花の詳細と言っても、私に出来るのは、これくらいのこと。 友が言う花のデータとしては「花の色、直径、花弁の数、花序、葉の作り、葉の形、草丈、開花時期、草木の別」と言うが、不完全ながら、一応網羅したつもりであるが、如何であろうか?。
ここで得られた数値データなどを、Excelの「花写真鑑の台帳」に書き加えてデーターベースとするのであるが、先ずは、地道にコツコツとデータを取ることから始めるのであるが、生きてる間に幾つのデータが取れるかが大問題だ!。