木燃人の波止場

花やお寺や観光地の写真を紹介しつつ、皆さんとの交流を計りたく思ってます、気軽に見て戴き、コメントを戴ければ嬉しいです。

1647 レタスとサニーレタス

2017-07-29 08:00:00 | 我が庭の花

  先日来、友が「レタス」の花が咲いたから、写真を撮りに来ないかとの誘いを受けていたが、私が入院のために行けないでいた。 先日退院したが、静養のためブログの取材にも出ないでいたら、まだ花が咲いているからと、土をつけた状態で持ってきてくれたのであった。 

 持つべきは良き友。 ありがたいことに、ブログのネタとそして“新種”(私の花写真鑑にまだ登録のない花、以下同)2種が居ながらにして出来たのである。 

 私は今まで再々食しているにもかかわらず、「レタス」と「サニーレタス」が存在することは知りつつも、その違いはほとんど無意識の状態であったが、今回、友が両方をきちんと分けて持参してくれたので、その違いを写真で明確にすることが出来たのであった。 

 

「レ タ ス」  “新種”登録 第1542号

  形態は非常によく似るが、花はあきらかに異なることが判明した。 

 即ち、「レタス」の花は純粋な薄い黄色であり、他の色の混じりが全く見当たらないというのが、私の見立てである。 また花びらは先端が細く切れているが、この切れ込みが「サニーレタス」よりも深く、また、花びらの並びが比較的乱雑になっているように思う。 

 

 花以外では、例えば花の額、つぼみ、茎については、顕著な違いを見つけることは出来なかった。  

 

 

 

 言うまでもなく、葉を食用にするのであるから、通常はこのように茎を長く伸ばして花を咲かせることはない。 今回は花の写真を撮るために伸びたものを持ってきてくれたのであった。 

 また、私は初めて知ったが、「レタス」の葉は結球することがあり、食すると苦みがあるので、 食用として好まれるのは「サニーレタス」の方であるようだ。 なお、「サニーレタス」は「レタス」の改良版であって、園芸品種かもしれないと思っていたが、違う種らしいことも判明した。

   

サニーレタス」  “新種”登録 第1543号

  引き続き「レタス」との違いであるが、外側の花びらは略規則的に並んでおり、一枚の中の切れ込みは「レタス」ほど深くないことが大きく異なる点である。 また、写真を撮った花では、内側に立つ数個の細い花びらの先端を見ると紫がかった着色がみられる。

 この着色はこの株では、どの花も同じく内側の小花びらのみであったが、資料によれば、株によっては外側の花びらにもその先端に着色があるようである。 この点が違いの決定打と言えるかもしれない。  

 

 

 

つぼみの先端周辺が、若干赤みを帯びている。

 

 

 ここでは、花を見るために、茎を伸ばしているが、通常は葉が大きく横に広がるのであるが、「レタス」は緑色一色であるのに対し、「サニーレタス」は赤紫がかった色になることが大きい特徴であろう。 

  

 つぼみなどには、顕著な違いは見いだせなかった。 

 

   通常は「タンポポ」のように、ふんわりと半円形になるが、屋外に置いたので昨夜の雨が当たり一部が流れたようである。 

 

 

  以上、かなり決定的なことを書いたが、 私が見た2株の違いと資料からの考察であって、多くの花のサンプルから得た情報ではないことで、誤りがあるやも知れない。 誤りがあれば、率直に指摘戴き、修正していくことはやぶさかではない。

 

 

 

 

 

 


1646 超マクロ撮影(12)超マクロの魅力

2017-07-27 08:00:00 | カメラ写真

 かなりアブノーマルな使い方になるが、コンバージョンレンズ(以下Cレンズと略す)に、リングストロボを取り付ける事に成功したので、その実用テスイトを行うべく準備した。

180mmマクロレンズに接写リング(三個合計68mm)と2.0倍のテレコンを装着したものに、4倍のCレンズをそして、リングストロボを取り付けた状態が下記の写真であり、正常につりつけられているように見える。 

 この状態が、私が今可能な最高の撮影倍率が得られる組み合わせであり、試験的には最大約18倍を得ている。 なお、ブレの削減のために、アルミ合金製のフォーカシングレール、および、レリーズ代わりの、リモコンにてワイヤレスでシャッターを押すなどを併用しているのは当然のこと。

   気がかりは、このCレンズを使用した場合は、レンズと被写体の距離が25mm前後と極めて小さくなり、その上にレンズよりも被写体よりにストロボが付いており(上の写真でストロボ発光面の奥にレンズ端がある)、リングストロボの光が十分届くのか疑問が残るが、今は兎に角、前に進むことにする。乱反射で光が届くことを祈る気持ち。

 先ずは、今まで実施してきたブレ対策の結果をも含めて確認しつつ、スチール製の定規(目盛り=1mm)を撮影して、撮影倍率の測定を実施。 下の写真の通り、ブレはかなり収まったように見えるし、縦の2本の黒い線の間隔が1mmであるから、写真には約1.3 mmほどが写っており、これと映像素子の幅23.6mmの比から、撮影倍率23.6/1.3=18.1 が得られた。 画面が暗いのは光量不足の発生と思われる。 

 

撮影に当たっては、下の写真のように、被写体とする小枝を切り取り、木の台に固定した“洗濯ばさみ”に挟んで保持した。 洗濯ばさみや木の台が写真の背景に映り込まないように、且つ、被写体の表面がレンズとできる限り正確に平行になるように、被写体の方向、カメラの位置、カメラアングルを調整した。 


 言葉で書くと簡単ながら、これを実際に行うのは結構難しいことが分かった。 その上で、Cレンズ先端と被写体の距離を25mmに付近に固定し、初めてファインダーを覗くのであった。


 後はフォーカシングレールのノブを回して、ピントの合う位置を捜すのであるが、これがまた一苦労。フォーカシングレールのノブを一回転すると、約1mmほど前後左右に動いてしまう、ピントの合う位置は“点”でしかなく、これを見付けるのは至難の業、もっと高精度のレールが必要と感じる。 

 

  撮影倍率18とは、明らかに顕微鏡の世界、これをカメラの延長線上で俄造りの簡易設備で撮ろうとするのは、正道を行くとは考えられないが、難しさを克服することに意義があると自らを奮い立たせて、撮ってみたのが下記である。

 

 「フシチョウ(不死鳥)」

名前の由来となった、恐ろしいほどの生命力を誇る、“新芽”の部分を順次、撮影倍率を上げて撮ってゆくこととする。

 先ずは、180mmレンズの最短距離(倍率1=等倍)での状態。 

 

 花のようにも見えるが、実はこれがやがては、そのまま葉になり、最後には茎になる不思議な植物である。 間もなくこのままの状態で根元から取れて地面に落下し、根が生えて育っていくのである。 小さな植木鉢の表面には既に落ちて根付いた新芽が幾つも見られる。 これが“不死鳥”の所以なり!。 

 

これは露出不足であるが、うっかりすると、このような状態がしばしば訪れる。 何らかの原因でストロボの光が届かないのである。

 

  倍率18前後の葉の表面。

 

 「キンコウセイ(錦晃星)」

 葉の全面にある“うぶ毛”のようなものを撮ってみたら・・・・・・・・!!!。 

 

 “毛”と思いきや!。

 

  

 「モクビャッコウ」

 

 

 滑らかに見える葉の先端には、地割れが!。 

 

 撮影範囲は自ずと限定されるが、今後も撮ってゆこうと思っている。

                        << つづく >>

 

 


1645 庭の花(2917)開花記録

2017-07-25 08:00:00 | 我が庭の花

 撮影日 2017.07.09 (日)

 

「パッションフルーツ」or「クダモノトケイソウ」

  昨年植えたもの、冬期は室内にいれていたが、春先から外に出し、肥料を与えたところ、数個の花が付いたもの。

 

  内、この一個が大きく実ってきた。もう一個実が成っているが、余り大きくならない。これは間違いなく頂けそうだ!。

 

 「ヒマワリ(向日葵)」 (?)

日照時間が短い場所であるせいか、木は2メートルを越える大きな物になった。 

 

 苗をご近所から戴いた時は、赤と黒の二色あるように聞いていたが、もう一つが、少し様子が異なり、期待が膨らむ。

   

   

  

 マルバアサガオ(丸葉朝顔)

  

   (下野)

   

    (捩花)

 

  

     or サザンクロス

 

  

 ハツユキカズラ(初雪葛)

   

 ノリウツギ(糊空木)

  

 「ニシキシソ(錦紫蘇)」

観葉植物であり、普通その花は早期に切り捨てていたが、今回は撮影のために、特別に長く育てたものである。

  

                            以上

 

 


1644 超マクロ撮影(11)撮影機材の取付

2017-07-23 08:00:00 | カメラ写真

 超マクロ撮影(撮影倍率1.0を越える撮影)において、多発する諸問題に対し、各種の対策を試行錯誤しているが、そのひとつを紹介したいと思う。 今回はレンズの前に、特殊な対物レンズとリングフラッシュの二つを取り付けるという、通常やらないことを、やろうとしている。 これは特殊な撮影をするために、僅かな可能性にかける試行とも言えるのである。

 

(1)撮影倍率の増大 

 超マクロ撮影においては、レンズとカメラの間に、接写リング(最大68mm)とテレコン(2.0倍)を装着して、大砲のようにしても、撮影倍率の最大は3.4しか得られないので、更に倍率を上げる手段として、レンズの前(被写体寄り)にコンバージョンレンズ(以下Cレンズと略す)を付ける方法をテストしてみた。 (写真は前出) 

  この結果、上記接写リング(合計68mm)とテレコン(2.0倍)にCレンズを併用した場合、理論的には最大撮影倍率は18.1まで得られる事が判明した。 しかし、カメラブレ、手ブレ(シャッター時)、被写体ブレ(風や床の振動)が大きく画質を極端に落としていた。 また、マクロ撮影に欠かせないリングストロボが使えないことが、これに拍車を掛けており、写真にならなかった。 

(2)ブレ対策

 そこで、多少は増しな「フォーカシング雲台(下の写真)」なるものを購入して、カメラブレを削減し、リモコンを使える様にして、シャッターをワイヤレスにてON、OFFを可能にし、花の置き台を強固にしたことで、以前よりは大きく前進した。 撮影倍率が数倍程度までは、問題無く撮影出来るようになった。 (写真は前出の雲台) 

 

(3)照明の問題(リングストロボの取り付け)
 もうひとつの問題は、Cレンズ使用時はリングストロボが取り付けられないために、通常の撮影ライトを三灯点けるも、照度不足と影の発生に悩まされている。 原因はこのCレンズの場合はレンズ先端と被写体の距離が25mm前後と極端に短いことから、いくら大きなライトを点けても光がきちんと撮影部分に届かないし、斜光になり、且つ光量を減らしたくない故にダイレクト光(デフューザーなし)であるから、影が出来るのである。

 

(4) 現状の取り付け方法
 180mmマクロレンズの先端はφ72mmのメネジ、この外経を挟むようにして、Cレンズのアタッチメントが着くが、これにはレンズ外形を挟むたもの突起(スプリング入り)があり、リングストロボが着けられないのである。 そのためにCレンズ用アタッチメントを使わないで、取り付ける方法を模索する。

 通常レンズの先端にはメネジがあり、ここに、フイルターか、リングストロボのアタッチメントを取り付けるが、いずれにしろ、ひとつしか付けられないことが根本的問題なのである。それを私はここに、Cレンズとリングストロボの二つを付けようとするのが今回の目的なのである、Cレンズを使う事は通常あり得ないことであって、実態はこのような、特殊な対応には世間一般はなってないのである。

(5) 微かな(?)可能性にかけるひとつの案

 ステップダウンリング(以下Dリングと略す)をよく見てみると、この内側のネジ部が6~7mmと若干長いことに着目し、ここに内側からと外側からの両面に、ふたつのものを取り付けてみようとするのである。 市販されているDリングの組み合わせになり、段階的に落とすので結構複雑になる。(Dリングとは、大きい口径から小さい口径にするために、段階的に下げるリングのことである)

 

 具体的には、➀ 180mmレンズの先端(72mm内ネジ)に、 ② Dリングφ72→φ67を付ける。 ③ Dリングφ67→φ62を重ねて付ける。 (φ72から一気にφ62に落とすDリングは市販されていないために、二つのリングを使用する)このφ62のメネジの部分の内側(レンズ側)にCレンズを、外側(対物側)にリングフラッシュを付けようとするのである。

 下の写真左は180mmマクロレンズ(レンズ端内径=フイルター径φ72♀)それに中央のDリング、φ72♂→φ67♀ と 右端のφ67♂→φ62♀ である。

 

 

  この場合、正規の使用法ではないために、リングの”ツバ”の部分があって、使用できるねじ山の数が必要十分取れなくて、使用するのは僅かに1山か2山になる可能性大であるが、重量が小さいので、強度不足にはならないと判断。 だから、頻繁に使用するだけの耐久性はないとの留意点を忘れてはならない。 

 次に、内側(180mmレンズ側)には、Cレンズを取り付けるのであるが、そのために、先ず、上記で出来たφ62♀に内側から、④ Dリングφ62♂→φ52♀(下の写真左)を付け、更に、⑤ Dリングφ52♂→φ37♀(同中央)を付け、ここに⑥ Cレンズ(φ37♂=同右)を取り付けるのである。 

  

 次に、上記φ62のDリングに今度は外側(被写体側)から、⑦ リングストロボのアタッチメント(φ62♂=下の写真左)を取り付け、更に、⑧ リングストロボのライトの部分(同中央)を取り付けるのである。  リングストロボはアタッチメントの外形に掘られた溝に、爪をはめ込む方式で固定される。

  

  上記は組み合わせを分り易くするための表示であるが、実際の組み立ては、Dリングを全て先に組み立てる。 上記、4個のDリングとリングストロボ用アタッチメントを、その方向を間違えないように組み立てる。 なお、ネジは非常に細かく精密加工されているので、キズが付かないよう、変形させないよう、慎重な取り扱いが要求される。

組み立てられた状態、上がカメラのレンズ側、下の写真がCレンズ(対物レンズ)側になる。

 

 “微かな可能性にかける”と書いた理由であるが、これらの機器はDリングの両面に付ける仕様にはなっていないから(普通はオネジの反対側からのみ使用)、例えばレンズ(または保護レンズ)に当たってキズを付けないか心配があり、また、それ以前に実際に取り付くか否かの問題があるが、やって見るしか無いとDリングを発注した(使用4個中2個)のである。(2017.07.08通販B社に発注=在庫無し→その後入荷)

 

 これに、Cレンズを取り付けた状態が下記である。 

  

 これを180mmマクロレンズに取り付けた状態が下記である。

  

  最後に、その先端にリングフラッシュを取り付けた状態が下記である。 前に書いたが、このCレンズを付けた場合は、ピントの合う位置は、レンズ先端から約25mmであるから、これならば、概ね良好な照明がなされるものと考える。 これでも光量不足の場合は補助光を考えねば成らないが、これは結構やっかいな事になる。

 

 取付部分の強度的な問題が残りつつも、最も心配した取付不能は辛うじて回避出来た。 有効ネジ山数が極端に少ないので、頻繁に使う場合は、別途対策が必要であるが、取り敢えずは、計画通り撮影が可能となったので、撮ろうと思うがその辺りは次回にしたいと思う。

                        << つづく >>

 

 

 

 

 

                      

 

 

 

 

 


1643 庭の花(2916)開花記録

2017-07-09 08:00:00 | 我が庭の花

 このような無責任とも言えるようなブログを公開してよいものか否か分からないが、今に始まった事でも無し、ここに腹を据えて投稿したのであった。 故に、このブログも”庭の花の開花記録につき、文章はなし”にてご免願いたし。 (撮影;2017.06.26~07.06)

 

「マルバアサガオ(丸葉朝顔)」 

 原種に近い花らしいが、肥料を与えると葉や茎ばかりが育って、花が咲かないから、放置しているが、今年も咲いてくれた。 

 

 

「ト マ ト」 

 いつになったら口に入るのか、毎日覗くが、一向に赤くならない!。

 

「ハナショウブ(花菖蒲)」

  我が家には、「ハナショウブ」が三色あるが、黄色、白色と咲いた後、暫く間があって、やっとその最後を紫が咲いた。 植えた当初は殆ど同時期に咲いていたように思うが、最近は間隔が大きく開いてきた。 

 

「イヌサフラン(犬サフラン)」

 鉢から、どうやって脱出したか知らないが、 庭の隅の「リュウノヒゲ」に隠れるようにして、花が咲いた。 何故そんなことをしたのか、どういう心境なのか聞いてみたいところである。

 

「キリンギク(麒麟菊)」

 5月に購入した花であるが、ようやく開花した。

 

 

「スイレン

 

 

「アジサイ(紫陽花)」

 梅雨はまだ終わらないが、「アジサイ」の最後を飾った花であった。

 

「ヒマワリ(姫向日葵)」 ?     (クロヒマワリ?)

 ご近所から頂いた苗が、ずいぶん大きくなり、1.8m近くになってきた。 「ヒマワリ」には違いないが、少し様子が違う?。  園芸品種臭いが、例えそうとしてもまだ、一般化しておらず、名前が確定しない。

 

 上と一緒に頂いたものであるが、こちらは赤い花が咲くといわれたが、果たしてどんな花になるのか、興味津々!!!。 

 

シモツケ(下野 

  

                            以上

 

  なお、勝手ながら当ブログは都合により、この先当分の間休ませて戴きます。 再開の際は以前同様のお付き合いを賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

 

 


1642 超マクロ撮影(10)リモコン

2017-07-08 08:00:00 | カメラ写真

  マクロ撮影においては、シャッターを押す時の僅かな振動が大きく影響するので、そのカメラブレ(手ブレ)の減少のために、レリーズに変わりワイヤレスで、シャッターを押すものとして、リモコンを使うのである。 前に故障かも?と書いたが、いろいろやってるうちに、使えるようになったので、やってみた。 

 下の写真がその「リモコン」である。 カメラをレリーズモードにし、「瞬時」または「2秒後」のいずれかを選択し、実行を押さねばならない。 数分以上の時間の経過やカメラの設定変更した場合は、レリーズモードが解消されるので、その都度前記設定を繰り返さねばならない、欠点がある。 少しの振動や微風があると、花びらなどを撮るときは複数回シャッター押さねばならない時は、結構これが煩雑なのである。 

 

  

 「シモツケ(下野)」 

 

   写真では“花の寸法が分からないから、何とかしろ!“との意見があり、上の花をピンセットとハサミで切り取り、10mm方眼紙上に置いて見た。 これで花の直径が約10mmであることが分かる。 斜めになっては正確な寸法は見られないし、方眼紙と離れてはいけないので、結構苦労する。

 

 

  「ワイヤープランツ」

観葉植物としておなじみであるが、何かマクロ撮影に適するものはないかと、ご近所の庭を覗いていたら、 何とワイヤープランツに花が咲いているのを見付け、数センチメートルの“ひと枝“を戴いてきて、撮ってみたのであった。 当然、我が「花の写真鑑」にはこの花は無く、追加登録とする。

 花の直径が2~3mmであることから、マクロ撮影の”餌食”ではあるが、マイクロバージョンレンズのご厄介にはなり得なかった。 なぜなら、花の形が立体的であるが故に、シベの先端に焦点を合わせた場合、花びらがボケてしまうからである。 

  

 上の写真の目盛りは10mmであるが、下はスケールの上に置いたので、目盛りは1mmである。 

   「ワイヤープランツ」は観葉植物であるから、通常は花は美しいとは言えないし、必要ないので見向きもされないであろうが、「花写真鑑」の充実を目指す、私にとっては貴重な花である。 私自身初めて目にしたものであるが、早速「花写真鑑」に追加登録とした。 

 なお、この花は我が家では長年植えているが、一度も咲いたことがないし、見ると殆ど手入れされていないし、日当たりも良くない状態で咲いており、我が家との環境の違いから、咲かせる必要はないが、肥料がたっぷりであると咲かないのかもしれない。

 

  リモコンの使用結果は、この場面では結構有効であるが、コンバージョンレンズの場合はどうかテストをしたいが、リングストロボが使えない(取り付けられない)ので、苦慮している。 また、それだけの撮影倍率を求められる被写体が今現在庭に咲いていないことも影響している。

                  << つづく >>


1641 トヨタ産業技術記念館(食事会-9)

2017-07-02 08:00:00 | 資料館

  高校時代の仲良し4人による、第9回目の食事会は、名古屋市西区にある「トヨタ産業技術記念館」にて実施した。 食事会とはいいながら、主体は「火力発電所」、「リニア鉄道館」などと“食べる事から見る事へ“と変わってきた。 このあたりは女性ならより美味しい物へと進むであろうが、”技術屋の端くれ”の我らは、こんな機械物に未だに興味が深いのであった。 (2017.06.30(金))

   入場料は通常¥500の所、シニアは無料と知り、今時無料は珍しくありがたい事であった。(駐車料も無料)

 

  館に入ると、先ず、286KVA(500馬力)の蒸気機関による発電機が目に飛び込んできた。 これは、ここで使われていたものではなく、当記念館設立に伴い、2005年にドイツから購入したものだそうな。 (スイス製)

下の写真が蒸気シリンダーであり、右が高圧、左が低圧、クランクにより、中央の大きな弾み車を回転させることにより、回転を滑らかにする。 なお、実用事は蒸気を送るが、ここにはボイラー設備はなく、動作実演は床下にある電動機で回転させている。 あの勇ましい蒸気音が聞けるかと思ったが、それは成らなかった。 蒸気の流入方向を制御するバルブ開閉音がカタカタと響く!。 

 

 蒸気機関からの動力は大きなフライホイールを回し、9本の太い紐状のベルトで286KVAの発電機を駆動する。 発電機は約二倍ほどに増速されている。

 

 係員による、説明と実演に、年老いた元高校生も熱心に見入るのであった。 起動にあたっては、幾つもある摺動部へのオイル供給用バルブをひとつずつ開けている姿は何とものどかである。 運転員は常にその油の液面も監視し、無くなれば補充しなければならないなあ!と思ったりしていた。

 

 これより、本館に入る。  ここは豊田佐吉の偉業を展示する場であり、織機の開発に重点を置いた展示がなされている。

 

 先ずは、綿から如何にして糸を作り出すか 、原理を実演と併せて詳しい説明がなされた。 中央の白い金属製のパイプ内に綿が入っており、回転すると共に、下の重りと、引く糸の強さでバランスを取り、巻き取る糸の太さを均一化させている。 綿には“ねじれ“があり、これをうまく利用して、連続して綿の塊から糸を作る過程が分り易く説明された。 

 

 綿の塊から、ごみ(花の額など)を除去し、絡んでいる糸の素を整列化させ、高速で連続的に(切れないで)糸を紡ぐことが出来るようにする一連の装置群である。 下の白い束から糸を作る。 

 

  糸は取り出した後、捻ることで、強くなることを、実演でしっかりと見せてくれた。 同行者は中国人らしい人たちであったが、同時通訳をしていた。  

 

 

 豊田佐吉がこしらえた、初期の機織機(複製、全手動)。

 

  縦糸を一本おきに前後に動かして、通り道をつくり、その間を横糸を巻いた“シャトル”が通過する。 シャトルが往復する度に糸がボビンから外れて、布になって行くのであるが、 大きなボビンとすることが出来ず、短時間で糸がなくなるので、豊田佐吉は機械の運転を止める事無く、瞬時に自動的にシャトルを交換するようにしたのだそうな!。(自動織機の始まり)

 

  このシャトルの往復運動の高速化とその交換がこの自動化の要であり、その後各種の研究開発が行われている。 下のはウオータージェット織機と言い、特殊なノズルから水と共に糸を飛ばすから、シャトルは無く、横糸は一方方向にのみ動き、後端で切断される。

  

下はコンピュータ制御で、色の糸を組み合わせ、画像のままに織る事が出来る最新式の織機のようだ。 

 

  

  ここからは、自動車に関する展示が行われている。 その最初は、自転車の横にエンジン付のタイヤを取り付ける試作品らしい。 ちょっと乗りにくそう!。

 

  車のボデーを板金で曲げて作る際のモデルを木で作成してあり、これと合うようにハンマーで叩いて曲げていくのである。  

 

 各種エンジンが展示されている。

 

オートマチック車のギアー。

 

  フレームレスのボディー。

 

 ミライ車。 

 

 

  二時間余り、昼飯も忘れて、見たのであった。 まだ、見られない所があったが、足の故障を抱える友を待たせているため、切り上げて、集合場所に向かった。

 この後、食事会をし、雨も止んだので、花の公園「ブルーボネット」をちらりと見たあと、喫茶店に立ち寄り、しばしおしゃべりをして解散とした。