フォトレタッチのソフトを購入して、写真の加工修整を始めたが、その本番ともいえる「レイヤー」に入ったところ、大変に難しく思うように進まないので、更に本屋を漁ったが、今私に必要なある部分が詳細に記されたものが見つからなかったし、 このシステムの基礎を十分理解せずに進めてきた事に原因もあり、ここに改めて根本からやり直そうと考えた。
すでに本は初歩的なのを2冊購入しているが、 所々飛んでいたり、乱暴に書いてあり、私には理解できない面がある。 それであとは時間をかけて、色々やってみる、試行錯誤をするしかないと考えた。 過去には試行錯誤で何とかできた事もあるが、備忘録として書いたブログが消滅したのでスタート時点に戻ってしまったのである。
3.1 不要な部分を削除する
下の写真は、鶴が空高くを気持ちよく飛べる場所を探したが、 建込んだ、狭い団地であるので、我が家では駐車場の2Fに作った木工工房のベランダの一部分しかなく、それでも、写真のごとく邪魔者が写り込むのである。 それで、試行錯誤のサンプルとしてこの写真を選び、邪魔者を抹殺しようと試みたのである。
不要な部分を削除するには、「スポット修復ブラシツール」というのを使い、不要な部分を消すような積りでドラッグして、手を放すと自動的に周辺のある部分をコピーして置き換えてゆくので、消えたように見える。 小さなものであれば、一筆で完了するが、下の写真のように大きなものは簡単には行かない。(こんなことは本には書いてない)
ポイントは消したい部分の端から少しずつ削り取るようにしていき、それを何度も繰り返す。 焦って早く一度に消そうとすると失敗する。 肝心なのは、埋め戻すために、どこをコピーして埋めるかであるが、それは我々にはわからないから、広い範囲を消そうとすると失敗するようだ。こんなことは、やってみないとわからない。
結構時間をかけてやったのが下記である。 上にあったウッドデッキの桁等はほとんど除去できたと思う。 また、右下部のカスミのようなものは、時間をかければ除去することはできるが、鶴の口ばしの下はその際まで消そうとして、近づきすぎたがために、にじみの様なものができてしまった。
依って、消したくないものと、消したいものが接している部分は、どこをコピーして埋めようとするか分からないので、完全に消すことは今の段階では困難である。 そのために、頭の周辺に電線の端くれを残さざるを得なかった。 逆に言えば、消さないものと消すものが接しているところは、消さないでほかの手段がないかを考えた方がよさそうである。
3.2 画像の移動
下の写真で左手前の鴨を左奥の空いているところに移動させようとしたのである。 このためには「コンテンツに応じた移動ツール」というのをクリックし、マウスポインターを移動したい画像の外側周辺をぐるりとドラッグを一周させる。 そして、移動したい画像の中央付近にポインターを置き、そこから移動させたい場所までドラッグして手を離せば自動的に移動する。
このとき大切なことは、水面にできた波紋や写っている陰などの外側ごと移動させると、不自然さが起こらない。 また、移動先の水面状況が単純平凡であると、移動によって変化しないので、そんな場所を選ぶことが大事と考える。
下は移動結果であるが、全体としては略うまく出来たと思うが、よく見ると左の鴨の口ばし下の辺りの水面が少し不自然になっているので、 これを直したければ、「取り消し」ツールで作業を取り消して元の状態にしたあと、改めて鴨の周りにポインターを置き、口ばしの辺りは水面を含まないように、つまり移動したい画像のぎりぎりをドラッグすればよい。
・・・と書けば簡単なように見えるが、画像ぎりぎりを正確にドラッグするのは極めて難しく、簡単ではないことはやって見ないとわからない。 むしろ不可能に近いので、文字通り“波風の立たない部分”を切り取り、移動させるようにするのが無難ではあるが・・・・・。
3.3 特定の画像を増やす(コピーして増やす)
下の写真は、草津の水の森公園の「スイレン」であるが、花が二つしかなく少し離れているので、散漫な写真になっているので、花を増やしたいと考えた。 「スイレン」の花だけを切り取ってコピーするのであるが、 この場合は「コピースタンプツール」というのをクリックすることから始まる。
このあと適当なブラシサイズを選び、移したい花の中央でクリックし、コピーを作りたい場所にポインターを合わせ花の形になるようにドラッグすれば完成。 ・・・と簡単にできそうであるが、どっこいそうは行かない。 まだ不明な点が多々あり、マスターしたとはとても言えない状態ながらもできたのがその次の写真である。
コピーする花の周りとコピーを置くところの周辺が単純な例えば水面や芝生の上などであればうまくゆくが、今回の場合のように葉や茎が周りにあるとそれまでをコピーして持って行くことになるから、両者の周りが同じでないと不自然になる。 例えば右の最手前の花の先にある葉がおかしくなっている。
結果的にはこの花がもう少し上に置いたらよかったが、ここが、この場合の失敗点であろう。 この写真をサンプルに選んだ理由の一つは左中央付近に写っている名札のようなものを消したかったからであるが、同じ理由でこの写真の中でコピ-して持ってくることは出来ないと分かった。
また、上記で素通りしたが、“ブラシサイズの決め方や、花をドラッグする場合の具体的やりかたなどが、今回は偶然(?)に出来てしまった面があるので、別のサンプルでやり直しを考えている。
3.4 特定の色を別の色に変える
下の写真は、四日市祭りにおける“ダシ”の一部を撮ったものであるが、撮影意図が全く不明などうしようもない写真でありサンプルに用いることも恥ずかしい下手な写真であるが、不要な写り込みの軽減の試行用サンプルとして使うもの。 この写真の「はん」の看板をできるだけ目立たないようにしたいと考えた。
この場合は「画質調整」→「カラー」→「色の置き換え」をクリックすると、別の画面が出てサムネイル版が現れる。 そのあと、写真の「はん」の文字をクリックすると、その色が別の画面に出て、同時にサムネイル版にその色の範囲が白く表されるので、その範囲を調整できる。
その色であれば写真中のすべての部分に適用するから、この色の場合は、人の顔までが変えられるので、適切なレベルにしなければならない。 また、色は「色相」、「彩度」、「明度」を変えることで、いろいろと変わるので、もっとも望む色に変えることが望ましいと思う。
その結果(過程かも?)、は下記であるが、今回はサンプルなので、「はん」のみの色を変えるにとどめたが、その上でボカシを入れることも可能であるが、それも“よし悪し”であり、やりすぎるとかえっておかしくなるので、このようなものが写り込まないアングルで撮ることが最良と思う。、
3.5 色合いを変える
この辺りになると、かなり難しくなってくるが、避けて通ることはできないので、一通りやって見る。 ここでいう「色合い」とは、「色温度」を変えるということで、色温度が低い場合は赤色系になり、高いは青色系になることである。 全く理解困難な部分もあるが、 とにかく下の純白の「スイレン」の色を変えてみる。
この項では、単に色合いを変える手法を学ぶだけではなく、そこに至るいくつかの基本手順を習得しなければならないのであり、私の試行目的はそちらの方にあるといえる。 それは例えば、「ズームツール」、「手のひらツール」などがあるが、これは、習得済なので省略したいと思う。
そして次が「クイック選択ツール」であるが、画面左にあるそのマークをクリックし、「選択範囲に追加」をクリックしたうえで、下の写真の花びらの中央辺りにポインターを置き、花びらの内側をぐるりとドラッグし円を完成させる。 部分的に外側に出た場合は修整することができる。 また、場合によっては、その境界線を少しボケさせた方がよい場合がある。
このやり方は、さほど多くの色に変えることは出来ず、選択範囲は広くないが、今回は青色系にしてみたのが下である。 もっと青くしたかったが、それはここでは色合い=色のバランスを変えるという目的であるから、真っ青なスイセンは別のやり方がよさそうだが、こんな花が出来たら売れるだろうなあと・・・。
このあと、もう少しやってみたいと思うが、ひとまずここで一服としたい。