木燃人の波止場

花やお寺や観光地の写真を紹介しつつ、皆さんとの交流を計りたく思ってます、気軽に見て戴き、コメントを戴ければ嬉しいです。

815 秋を彩る道端の花(H24-7)

2012-09-27 12:00:00 | 野原の花

 長かった秋雨前線が遠ざかり、久々の青空が重くなった腰をどうにか上げさせる働きをしたようだ。

病院行きボランティア運転手の客待ち時間は、コーヒーショプと決めつけないで、めづらしくカメラ持って野原に出向いたのであった。今日は四日市市南部丘陵公園に来て、その周りの花に久々のご挨拶と相成ったしだい。(2012.09.25(火))

 

「ヒガンバナ」

今年は夏が暑かったせいなのか、例年より遅くなったし、 涼しさが現れた瞬間に顔を出したが、いつもの元気さはまるでない状態だ。田んぼの畦で我が世の秋(?)を歌う姿が見られないのは寂しいことである。

 

「タマスダレ」

この花をこのブログでも、「花図鑑」でも「ナツズイセン」として来たが、間違いであった。何故、何時から間違ったかは定かではないが、かなり昔から思いこんでいたが、今回やっと真実を知ったのである。ここに、お詫びして訂正したいと思う。

 

「ツユクサ」

何とも言えない、美しい”青さ!”である。何度撮っても飽きることのない花である。

 

「イトラッキョウ」

 

「タカサブロウ」(高三郎) キク科タカサブロウ属

もともと薬草であり、皮膚のただれに薬効があり、「タダレメソウ」と呼ばれていたが、高三郎と言う美形の武士がこれでタダレを直したことから、「タダレメソウ」より語感のよい「タカサブロウ」になったとのだと、「山と渓谷社」刊行の「野草の名前(夏編)」(¥2600)に書かれていた。

本ブログ初登場。勲章のような実が特徴。

 

「ランタナ」

庭に植えられていたものが、脱走して野原に活路を見出したようだ。余り蔓延ると雑草扱いされかねないことをご存知だろうか?。

 

以下は野原ではなく、道端の小さな花壇などに植えられたものになるが・・・・・

「アサガオ」

 

身元調査中(姓名不詳)

私の持てる全ての安物植物図鑑には、この花の姿を見つけることは出来なかったので、姓名不詳とした。それだけに、新しく生み出された花なのかも知れない。

どなたかご存知ならば、是非名前を教えて戴きたいのである。

 

「キバナコスモス」

 

「コスモス」

 

「シホウカ」

植物園でしか見た事の無い花が最近は家庭の庭でも見られるようになってきたが、この花もそう思う。こんな事から、植物園が目新しさを求めて、血眼になってる姿が容易に推測出来るというものだ。

 

相変わらずの、花だけのつまらない記事で申し訳ないと思いながらも、これ以上の進歩はあり得ないのであり、ご勘弁をと祈りつつ・・・・・・・・。

 

 


814 御在所岳頂上付近散策

2012-09-10 08:00:00 | 高原山岳

高校時代の仲良し5人組、全員が元気で居られるのは、そう長くは無いとて、3~4ヶ月毎に逢うことにしているが、今回は御在所岳(標高1212m)の頂上でやることになった。(2012.09.07 金) なお、今回は一人が親戚の葬儀で欠席し、4人で上ることとなった。

ここは昨年までは、年間パスポート(ロープウエー(¥2100)、駐車料(¥800)=年間¥12000)を買い、毎年7~8回は上っていたが、昨年は5月が最後であったから久々の頂上であった。

見るものなど何もない頂上周辺、9月は特に来る人は少なく、見た所人の数は20人前後かと思われるほどに閑散としている。下の写真の如く紅葉も始まったとは言えないほどであり、夏休みが終わった反動もあってか、駐車料も¥500と下げてるが、焼け石に水、ロープウエー代金が結構高いから、来る人は増える事はあり得ないと思った。下は朝陽台周辺。

大黒岩(ロープウエーから見る)

朝陽台から頂上方面を見る。

御嶽大権現への道

山上の三角点が見える。

頂上からロープウエー頂上駅を見る。

「タツナミソウ」

この他には「コアザミ」くらいしか花もなく、しかし仲良しクラブはおしゃべりに熱中の楽しいひと時であった。

このあと通常は喫茶店に移るのが常ながら、今日は全員を我が家に招き、第二部の開幕となった。

 

                                                    完


813 まっ黒な背景の写真を撮る

2012-09-07 08:00:00 | カメラ写真

始めて一眼デジカメを手にして既に3年余り、未だに満足な写真を撮る事が出来ないでいる。そんなある日、病院行きボランティア運転手の客待ち時間つぶしにと買った雑誌「日本カメラ(H24-9月号)」に「黒バックで花を撮る」と言う記事に出会い、ブログのネタも切れてるし、少しでも写真の質が上がればと思い実験してみる事にした。

雑誌の記事

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写真を撮る時に、最も重要なのはその主役たる「被写体」であり、私の場合それは花である事が多い。しかし、花ばかりに目を奪われているばかりでは写真の価値は上がらない。脇役として極めて重要なのは、背景なのである。この脇役を務める背景が主役の花をうまく盛り立てることにより、一枚の写真が成り立つのである。

背景が比較的うまくボケた一例(後方の草むらがボケた)  (花:ネジバナ)

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こんな事は子供でも判る事ながら、実際にやって見るとなかなかうまく行かない。背景がうるさくて主役が霞んでしまったり、邪魔になる事もあるし、色の組み合わせが良く無く主役が何なのか判らなくなる。そこで、背景をぼかしてうるさく無くするのは常套手段であるが、これが難しかったり、色合いが不味い場合もしばしばある。

そんな時、偶然背景がまっ黒な写真が撮れることがあり、まっ黒な中に花が浮かび上がるのも、時と場合によるが、驚くほど見栄えの良い写真になることがある。それを計画的にやろう、意図的に黒い背景を作りだそうとするのである。今、考えて見ると、その偶然とは、花に明るい光線が当たり、背景が相当に離れた場所、そして日陰であったから生まれたものであった。

偶然撮れた”背景真っ黒”の例  (シーラカンパニュラ)

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言ってみれば簡単な事、花と背景の明暗差を大きくすればよいのであるが、例えば野原の小さな花を撮る時に、周囲の草などを傷つけずに整理して、バックに日陰を作るのはかなり難しい。カメラの絞りを開けば、背景はボケて邪魔にならなくなるが、絞りを開けると、ピントの合う範囲が狭くなり、花のシベにはピントが合うか、花弁はボケてしまうのである。

花をクローズアップで撮る事が多いから、当然望遠のマクロレンズになるから、焦点距離が長くなり、焦点の合う範囲「被写界深度」は浅くなるのである。これをカバーするためには、絞りは極限まで絞らねばならず、そうすると背景まで明瞭に写り込んでしまう(ボケない)。だから、その背景を隠すために背景をまっ黒くすることにより、花を一層引き立つように写そうとするのである。

別の方法として、背景の前に色の着いた布や紙を置く事で、うるさい背景を隠す事が出来るので、カバンの中には"100均"で買った各種の風呂敷や布が入っているが、これを使える場面はそんなに多くはない。花との距離が近いと風呂敷が明確に写り、遠くても中途半端な色であったり、光の反射があったり、また、布の規則正しい模様は野原には合わない事もある。

不自然な背景色(ブルーの風呂敷による)  (レイウシア)

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背景を隠すためとは言え、最もボケの少ない「絞り最小」で撮るとなると、シャッタースピードはかなり遅くなり、当然三脚は必要である。また、更に小さい花を撮るとなると、90mmの望遠マクロレンズにテレコンを付けるから、レンズ絞りの最小はF32ながら、実効絞りは更に小さく(F値は大きく)なってくる。そこで必然的に登場するのが、フラッシュ様なのである。(絞り値とは、レンズの焦点距離をレンズの有効口径で割ったものであるから、例えば2倍のテレコンを付けることにより、焦点距離が2倍長くなるから実際の絞り値は32×2=F64相当となるのである)

ここで使うフラッシュは、近接撮影専用の特殊なフラッシュで、キャノン系では「マイクロリングライト」と読んでるようだが、ここでは「リングフラッシュ」と呼ばせてもらう。純正品であると、6万円前後もするが、シグマ製をネットで買うとして、2万円位安いのを注文し、やってみることにした。それは、何と太陽が照りつける場所でフラッシュを同時に2個焚くのである。

リングフラッシュ(今回購入したもの)

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このリングフラッシュの場合はレンズの外側全周から光が来るから、リングフラッシュ単体では像は「無影」となるので、立体感に乏しいものになる。そのためにある側面からもう一つのフラッシュ(スピ-ドライト)を光らせて薄い”影"を作るのである。ただし、これは常にやると言う物では無く、撮って見た結果により、無くしたり、位置を変えたりしなければならない。

カメラにリングフラッシュを付けた状態(右)、左は普通のフラッシュ(スピードライト)

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また、通常屋外の直射日光下で撮影すると、濃い影が出来て、コントラストのきつい写真になってしまう。だから、近接撮影では専用のナイロン製"日傘”を使って、日光を和らげて撮っているが、これは不要となり、逆に日光による影を有効に活用することも考えられるのである。なお、この日傘は日光だけでなく、風を遮りブレを無くする効果を期待する事もあるので、風のある時は使わざるを得ないのは言うまでもない。

理屈はこの位にして、早速庭で使ってみる。古臭い言葉であるが「論より証拠」とする。

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従来のフラッシュなしで撮ったもの。下の方に不要なものが写り込んでいる。=背景がうるさい。

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フラッシュを焚くと、背景が黒くなりすっきりした。

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(スイレン)

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この場合は、背景との距離が短いために写り込んでしまうが、止むを得ない状態。

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真っ黒ではなく、この位の方が自然な感じがすると思う場合もありうる。 (センニチコウ)

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 取りあえずやって見た段階ながら、結構使えることが判明した。

この先、色々な場面で使えば、多少は写真の質が改善されるかも知れない。但し、またしても荷物が増える(リングフラッシュのみで約900Gr)のは嬉しくないが、マクロ写真を撮る時には使って行こうと思う。

 

                                                                                                  完