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マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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柴屋龍象寺夏祭地蔵参り

2008年08月24日 07時37分47秒 | 奈良市へ
夏祭りのお地蔵さんといえば奈良市帯解郷の子安地蔵会式が思い起こされる。

南北の上街道(初瀬街道)と東西の五ヶ谷街道(郡山街道)が交差する帯解の十字路を境に北の今市には帯解寺、南には柴屋の奥の院龍象寺がある。

その間には所狭しに夜店がずらりと並び、身動きとれないほどごった返す賑わい。

毎年7月23日、24日は両寺ともに営まれる子安地蔵会式で、今夜は懐かしい柴屋の龍象寺を訪問させていただいた。

次男が懐妊したときに腹帯を授かったお寺さん。

大きな銀杏から落葉した葉で埋め尽くされていた境内を長男が気持ちよく遊んでいた光景を思い出す。

住職は替わられていたが快く本堂に登らせていただき、立派な木造地蔵菩薩立像を前に次男が成人に育った感謝の気持ちを込めて手を合わす。

受付の世話人からは天井も見てやといわれて見上げるとそこには十四畳に描かれた龍が今にも動き出しそうに舞っていた。

夜な夜な広大寺池へ水を飲みに天井から抜け出たと伝わる画龍は狩野春甫と記されているが、地蔵菩薩も含め本堂内は撮影が禁じられています。

次々と訪れる参拝者は家族連れなど地元の人らがほとんど。

世話人も顔なじみで子ども時分はここでよう遊んだわと話す。

子どものときは怖くて泣いた龍は大人になってからやっと見られるようになったと笑った。

(H20. 7.23 Kiss Digtal N撮影)

横田西興寺地蔵講法要

2008年08月23日 06時46分53秒 | 大和郡山市へ
県指定文化財の木造地蔵菩薩立像を祀っている西興寺は大和郡山市横田町の西端。

山門にはたくさんの地蔵提灯をぶら下げている。

今日23日は一年に一度のご開帳。

地蔵講の行事の際にしか見ることができない貴重お地蔵さん。

大切な地蔵さんは私らがこれからも守っていかないととおっしゃる長老。

以前は15軒だったが2軒減って13軒で営まれている地蔵講の地蔵法要。

安置されているお部屋には子どもらで満席状態。

住職の法要が始まると神妙な顔つきになる。

焼香を順番に済ませてありがたいお地蔵さんのお顔を拝観。

手を合わせる子どもらが次世代地蔵講を担うのはいつのころだろうか。

(H20. 7.23 Kiss Digtal N撮影)

横田橋上がり地蔵法要

2008年08月22日 07時11分55秒 | 大和郡山市へ
高瀬川が流れる大和郡山市横田町。

重兵衛橋の袂にあるお地蔵さんは地区からは駆け上がったところにあるので「橋上がり地蔵」と呼ばれている。

暑い西日が眩しい日となった23日は地蔵盆の日。

中垣内の世話人らは連なるように地蔵さんの提灯をぶら下げる。

西興寺の住職を迎えて地蔵法要。

なむあみだぶつと家内安全、子孫繁栄を祈ります。

差し込むような日差しを浴びて手を合わせると、まるで西国浄土信仰のお姿だ。

このお地蔵さん、なんでも何度かに亘って川下から歩いてきたと伝わっている。

おそらくは川の改修工事で徐々に場所が変わっていったんだろうと長老はおっしゃった。

お下がりお菓子を手に入れた子どもたち。

もうけーへんやろなと提灯を取り外しにかかった。

(H20. 7.23 Kiss Digtal N撮影)

大念寺の双盤鉦

2008年08月21日 07時25分38秒 | 天理市へ
7月23日、大般若の虫干し作業が行われた天理市苣原の大念寺。

本堂に二つ並んだ大きな鉦があったので念仏講の方にお聞きすれば、それは昔し「鉦講」と呼ばれる行事で使われていたといいます。

80歳の長老は「なっぱいだぁー はぁーい」と、その部分だけは40年前のことやけど、今でも覚えとるで、とおっしゃる。

お前も覚えとるやろと70歳ぐらいの講衆に問うと、そうやこれだけや、あとはなんも覚えてないけどよう練習したなと懐古されてました。

この大きな鉦は当時使われていた双盤鉦。

講衆のおひとりは天理市福住の西念寺で今でも鉦講が行われているといいます。

いずれ民俗調査に訪問したいものです。

(H20. 7.23 Kiss Digtal N撮影)