マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
すべての写真、文は著作権がありますので無断転載はお断りします。

伊豆七条勝福寺尼講朔日参り

2011年03月17日 07時36分50秒 | 大和郡山市へ
大和郡山市伊豆七条町は40軒ほどある。

そのうちの20軒からやってきたお歳をめした婦人たち。

この日は毎月営まれているお念仏の日。

ついたち(朔日)は無住寺の勝福寺に集まってお念仏を唱えるのだ。

婦人たちは尼講と呼ばれている集団。

仕事をもっている人もいるので15人ぐらいはいつも集まるそうだ。

年齢からいっておばあちゃん講とも呼ばれている。

大和では観音講などの念仏を唱える集団をそう呼ぶことは珍しくない。

この日の夜は初集会にもなっている会場。

座りやすいように椅子が備えられている。

3人の当番の人が花を飾ったご本尊は阿弥陀如来さんだ。

灯明に火を点けてお念仏が始まった。



僧侶がいなくとも先導するお経はカセットテープ。

それに合わせて唱える念仏は融通念仏。

地区は融通念仏の宗派なのだ。

毎年11月9日は大阪平野の大念仏から如来さんがやってくる。

ご一統の家が多いだけにご回在にはそうとうな時間がかかるという。

「なーむあみだーぶーつ、なーむあみだーぶーつ」とお念仏。

会所内には婦人のたちの念仏に包まれた。

それらを終えると般若心経を唱える。

一人の導師が前の席に座って木魚を叩く。

それに合わせて心経を唱える。

朔日参りのお念仏はこうして終えた。



お下がりのお菓子とお茶で雑談会。

わずかな時間は息抜きの放談会。

普段は滅多に顔を合わせることもない。

月に一回はこうして集まり、話題の絶えないコミュニケーションの場なのであろう。

笑顔で会場が満開になった。

尼講の集まりは毎月朔日とも限らない。

春と秋のお彼岸、11月の十夜は重なる月なので朔日参りはしない。

その日は天理市の六条から住職を迎えて法要をする。

そのときは会食をする。

かつてはイロゴハンを作って食べていた。

ホウレンソウのおひたしなど一品を添える。

それが食事の内容だった。

作るのもたいそうになってきたので今はパック詰め料理になった。

イロゴハンを止めた直後はパン食だった。

口にどうもあわないことから仕出し料理にしたそうだ。

(H23. 2. 1 EOS40D撮影)


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。