夏神楽の祭典を終えて参拝者は帰っていった。
参籠所のあと方付けをした神社役員たちが帰ったあともドウゲの仕事が残っている。
それは竹のお札を村の境界に挿していくのだ。
1本は神社に納められた。
残りは7本であるから7か所である。
預かった般若経のお札も配らなければならないので効率を考えてコースを相談された二人のドウゲ。
引き継ぎを受けた書類を見ながらその場所を探していく。
始めに向かったのは神野山を目指す旧道。
村は眼下にある。
美しい眺望に山の高さを感じる。
急な坂道を登りつめるとキトラ墓入口に着く。
ここら辺りだと聞いていたが以前に立てられたお札が見つからない。
あっちやこっちを探してみたが見当たらないので携帯電話で助っ人を求めた。
一つ目で難儀したあとは北野に向かう下の山の神がある付近。
これもなかなか見つからない。
目に入ったのはそこに咲いていたツチアケビだ。
ラン特有の花を咲かせるツチアケビ。
手があっちこっちに伸びているように見える。
ツチアケビはギンリョウソウなどと同じで自らは光合成をしない。
ナラタケなど木材を腐らせる菌(木材腐朽菌)で栄養を供給しているんだと観察している場合でない。
札立ての場所を探すのが先決だ。
その場所は草むらのなかにあった。
これでは見つからないはずだ。
三つ目は西波多に向かう峠道。
法寺(ぼうじ)峠と呼ばれる地だ。
これも草むらのなかにあった。
年末の引き継ぎにはその場所を示す写真も添えておきたいと話すドウゲだった。
四つ目といえばここも急な坂道を登っていく。
お寺の上にあたるのだがお札の地は箕輪に行ける道だ。
ここを通って学校に行ったという。
五つ目は上出に向かうバス亭付近。
六つ目は上出の山の神辺り。
七つ目は神野山に向かう道筋だった。
およそ1時間もかかった竹の札立て。
ドウゲは汗びっしょりになった。
要所ごとの境界に立てるのは村に病が入って来ないようまじないの意味がある。
その札は風雲除災区内安穏五穀成就祈攸と書かれている。
お寺で供えられ転読法要されたのは村から風災害が入って来ないよう災難を逃れ安穏を祈る風の祈祷だったのだ。
(H23. 7.10 EOS40D撮影)
参籠所のあと方付けをした神社役員たちが帰ったあともドウゲの仕事が残っている。
それは竹のお札を村の境界に挿していくのだ。
1本は神社に納められた。
残りは7本であるから7か所である。
預かった般若経のお札も配らなければならないので効率を考えてコースを相談された二人のドウゲ。
引き継ぎを受けた書類を見ながらその場所を探していく。
始めに向かったのは神野山を目指す旧道。
村は眼下にある。
美しい眺望に山の高さを感じる。
急な坂道を登りつめるとキトラ墓入口に着く。
ここら辺りだと聞いていたが以前に立てられたお札が見つからない。
あっちやこっちを探してみたが見当たらないので携帯電話で助っ人を求めた。
一つ目で難儀したあとは北野に向かう下の山の神がある付近。
これもなかなか見つからない。
目に入ったのはそこに咲いていたツチアケビだ。
ラン特有の花を咲かせるツチアケビ。
手があっちこっちに伸びているように見える。
ツチアケビはギンリョウソウなどと同じで自らは光合成をしない。
ナラタケなど木材を腐らせる菌(木材腐朽菌)で栄養を供給しているんだと観察している場合でない。
札立ての場所を探すのが先決だ。
その場所は草むらのなかにあった。
これでは見つからないはずだ。
三つ目は西波多に向かう峠道。
法寺(ぼうじ)峠と呼ばれる地だ。
これも草むらのなかにあった。
年末の引き継ぎにはその場所を示す写真も添えておきたいと話すドウゲだった。
四つ目といえばここも急な坂道を登っていく。
お寺の上にあたるのだがお札の地は箕輪に行ける道だ。
ここを通って学校に行ったという。
五つ目は上出に向かうバス亭付近。
六つ目は上出の山の神辺り。
七つ目は神野山に向かう道筋だった。
およそ1時間もかかった竹の札立て。
ドウゲは汗びっしょりになった。
要所ごとの境界に立てるのは村に病が入って来ないようまじないの意味がある。
その札は風雲除災区内安穏五穀成就祈攸と書かれている。
お寺で供えられ転読法要されたのは村から風災害が入って来ないよう災難を逃れ安穏を祈る風の祈祷だったのだ。
(H23. 7.10 EOS40D撮影)