マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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大宇陀大東・堂々久の玉子丼+ざるそばミニ

2019年12月09日 10時10分17秒 | 食事が主な周辺をお散歩
夏祭りのゴクツキに来られていた栗野のF区長から行事などさまざまな在り方を教わっていた。

直会の準備も整って宮さんの行事に斎主となる宮司も揃った。

村の人たちは祭りの前の直会に会食がある。

取材する私らもどこかに、と思って、ここら辺りにあるお店を紹介してほしいと願った。

そうすれば目と鼻の先にあるこのお家が生業されているお店が近くにあるという。

栗野から国道370号線に沿って北上したら右手に真新しいお店がある。

そのお店が区長が推奨する食事処。

店前は「堂々久(どどく)」である。

吉野町に向けてこれまで幾度も通っていた国道370号線。

なんせ「堂々久」の表示しかないから、何のお店かさっぱりわからない。

「堂々久」に「堂」の文字。

何々堂といえばたいがいが和菓子屋さん。

そう思うのである。

和菓子屋さんであれば、普段でも私自身は飛び込まない。

嫌いではないが、お腹が和菓子で膨れるのが拙いのである。

何故に拙いのか、尿の排出がままならず膨満状態になってしまう心不全保持者。

服用している薬を忘れたらエライことになる。

それはともかく何の店であるのかさっぱりわからない「堂々久」は区長が推奨されたお店。

評判らしくたいがいが満杯の駐車場。

お気に入りの人たちが食べている料理はいくらぐらいなのだろうか。

入店してメニューを見る。

財布に優しくなければ、すぐさま遠慮しようと思ってドアを開けた。

いらっしゃいませのお声とともに店内を見渡す。

椅子に座っていただく4人テーブルがけっこーある。

座ってメニューを見る。

比較的お安い値段で提供する料理は定食に丼物や麺類がずらーり。

480円の価格で表示するうどん、そばはきつねにたぬきや月見、玉子がある。

肉うどん/そばでも540円。

天とじ、天ぷら、やまかけ、うどん/そばであっても600円満たない価格帯。

実にリーズナブルな価格が嬉しい。

麺類は他にもざるもある。

一方、丼物は一番安値の玉子丼が530円。

600円の鉄火、他人、親子丼に700円台のカツ、天丼。

それ以上のお値段で提供する鉄火とろろにうなぎ丼も・・・であるが、丼に麺類を食べたい方は100円プラスするだけで付いている味噌汁代わりにミニのうどん/そば若しくはざるうどん/そばがいただける。

ほんまにそうなのと思って店員さんに聞いたら、そうですと返す。

ほなら私の注文は「ぎょくどん」と伝えたらきょとんとしていた。

生まれも育ちも大阪人の私は玉子で作った丼は「ぎょくどん」と呼んできた。

子どものときからずっと、である。

これを「たまごどんぶり」とは言い難い。

玉子は「ぎょく」であるから「ぎょくどん」であると伝えたら、へぇーそうなのぉ、という感じであった。

それにミニのざるそばを付けてもらって630円。

どんな感じで提供されるのか興味津々。

興味津々といえば、他のお客さまが頼んでいる料理が気になって仕方がない。

配膳されたその一つは1050円のエビフライ定食。

でかいエビフライが3本もあるんや。

1000円の造り定食も美味そうに見える。

メニューに1100円のステーキ定食もあれば、うなぎ、唐揚げ、豚しょうが焼き、トンカツ、天ぷらなどなどに和定食も。

たいがいのものは揃っているが、鉄板系の焼きそばやスパゲッティ系はない。

基本、和風料理の食事処は満席。

人気店のようだ。

注文してから10分後。

愉しみなセット料理が配膳された。



なんと、とても量が多いやないの。

丼にかかる「ぎょく」こととじ玉子で覆いかぶせた上に刻みのりをぱらぱら落し。

香物も添えている丼はとても熱そうだったので、猫舌の私が先に食べたのはミニざるそば。

丁寧に鶉卵を割っている。

ざるそばはこうでなくてはならない。

刻みネギに山葵を出汁に入れて掻き混ぜる。

鶉卵を落としていただくざるそば。

蕎麦は柔らか目である。

もう少し固めの方が私の口に合う。

出汁は旨みのある味。

ときおりだだ辛い出汁を出す店があるが、飲み切れるほどの旨味に垂らして食べる。

ずっずぅと吸い込まれていくそばが美味い。

これで堅けりゃもっと旨いと思うのだが。

さて玉子丼の味である。

あっさり系でもない味。

かといって濃い目の味でもない万人向きの味であろうが、箸は進むくんだ。

飯が熱いからふーふしながら口に入れる。

食べても、食べてもなかなか減ってくれない玉子丼。

ご飯に出汁が浸みこんでいるから、それだけでも美味い。

物足りない部分は香物で。

益々食欲が増してくるが、お腹がぱんぱん。

今度、注文するときはご飯の量を2/3程度に、と頼んでみたい。

代金をしはらうときに店員さんに伝えた一言。



「栗野の区長さんに紹介されて、美味しい食事をいただきました。お礼ついでに、実はその栗野で取材しています」、と伝えたら厨房におられた人に声をかける。

えっというような顔をされる料理人。

その奥におられた店主は栗野の住民。

午後の夏祭りには行きますからと・・。

では、お店はどうされるのかと問えば、若いもんがいるからということで。

店主と再会したのは午後3時のゴクマキのとき。

さらに、である。

この日に神さんを受けた当屋の神送りの際にもお会いした。

しかも、である。

当屋宅で行われた神送りを無事に終えてもてなされる当屋の摂待料理が、なんと店主と息子さんが料理した堂々久の舟盛造りとでかいエビフライなどを盛ったオードブルだった。

造りは新鮮でとても美味しかった。

この場を借りて当屋さん、店主さん、直会に参列された垣内隣組の方たちに厚く御礼申し上げる次第だ。

しかし、それにしても店名の堂々久(どどく)である。

区長の話しによれば、店主のお家のかつての呼び名である「屋号」であるという。

堂々久が屋号。

どんなものを商売にしていたのだろう。

聞かずじまいだった。

(H30. 6.24 SB932SH撮影)


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