マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
すべての写真、文は著作権がありますので無断転載はお断りします。

続、下部神社秋例祭奉納吐山太鼓踊り

2008年01月06日 09時30分12秒 | 奈良市(旧都祁村)へ
吐山の太鼓踊りは必要に迫られて行う雨乞いや、豊年祈願の満願成就の御礼として下部神社と恵比須神社に奉納されるもので恒例の行事ではない。

太鼓踊りは古くから吐山大字の七垣内(現在は六垣内)共同参画で行われていた。

テンツクテンツクの音色とともに紅色のシデ棒を振り上げ、太鼓打ちと一体となって奉納する勇ましい踊りは干田(ひんだ)踊、宝踊、鎌倉踊、松蟲踊、糸屋踊、長崎踊などがある。

太鼓踊りは保存会の方々で今も続けられているが、公民館などでの催し行事として行われている。

今日は七年ぶりに下部神社秋例祭に奉納される太鼓踊り。

六月から毎月、練習に練習を重ねて晴れ舞台に登場した。

なもで踊りを踊りながら同神社へ向かう一行。

今日の奉納は子どもらが演じる干田踊、宝踊に大人衆の鎌倉踊の三題。

他の踊りもしたいんじゃが練習する時間もなくて難しいなあてと呟く保存会の皆さんだが、見物に来られた方々で境内の大入り満席状態に顔がほころぶ。

(H19.11.23 Kiss Digtal N撮影)

下部神社秋例祭奉納吐山太鼓踊り

2008年01月06日 09時27分50秒 | 奈良市(旧都祁村)へ
雨乞い行事は大凡、山に登るダケノボリが中心で滝壷の水替えや室生の龍穴参りなどがあった。

奈良市旧都祁村の吐山では、火振り松明を持って鉦や太鼓を叩き吐山城跡に祀る龍王へ登ってトンドをして下のお宮さんに参ったという。

願かけによって雨降りが叶うと、カワラケ万灯明、ホオズキ五百提灯を行い籠堂でおコモリをして満願を喜んだ。

これらの願かけをしてもまだ雨が降らない場合に行われたのが雨乞踊りだ。

雨乞踊りは滅多に行わない。

よほどの旱魃でないと行わないそれほど重い願である。

太鼓踊りは、古くから雨乞いや豊年祈願の満願として踊られたもので祈願成就の御礼として奉納されていた。

太鼓踊りの起源は明らかになっていないが、室町末期か、江戸初期のころからと伝えられている。

(H19.11.23 Kiss Digtal N撮影)