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マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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新口須賀神社村芝居上演

2007年12月08日 06時47分18秒 | 橿原市へ
橿原市新口(にのくち)の壮年会は設立されて21年になる。

設立10年後、何か面白いことができないかと考えた結果、「忠兵衛」の生誕地でもある新口の村興しとして”近松門左衛門作の「冥土の飛脚」”に白羽の矢をたてた。

練習に練習を重ねて氏神さんである須賀神社で奉納上演すれば、観客からは拍手喝さいのあらし。

来年もしてくれやとの願いで今年の上演は11回目となった。

壮年会員は40人。

そのなかから30人がそれそれの役目を演じるが毎年役どころは交替している。

秋祭りの日、同神社の境内には手作りの屋台がずらりと並ぶ。

たこ焼きやうどんで腹ごしらえ。

夜も深々と更けてくるころ村芝居が上演される。

「冥土への飛脚」は約1時間20分ほどの長丁場。

大阪飛脚問屋の亀屋の養子忠兵衛が見初めた遊女梅川との逃避行。

人の金に手を出して身請けされた梅川と共に生まれた故郷の大和新口村に逃げていく。

親を遠くから眺める忠兵衛に追っ手が差し迫ってくる。

再び逃げる二人は冥土の旅に向かう。

芝居の間に演じられるお伊勢参りの花魁道中や三河万歳など盛りだくさんの芝居に時を忘れる。

(H19.10.21 Kiss Digtal X撮影)