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マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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古川町農神祭

2008年06月10日 08時27分58秒 | 橿原市へ
昭和29年の一期祭から続けられている橿原市古川町の農神祭は今年で55年祭を迎えた。
その昔は村の行事だったがやむなく休止となった。

それならば、と手を挙げたのが出雲講のみなさん。

最近までは7軒だったが1軒脱退され、現在6軒。

新規加入者はないけど今後も私らが守っていくんだと祭典を続けられている。

昼過ぎ、公民館(以前はトヤの家)に集まった講の女性たちは、早速、お供えするゴゼンサンの準備にとりかかる。

この季節に採れる野菜を使って造られるゴゼンサン。

今年はタケノコをメインに両端はニンジン、キュウリ。

中央にシイタケとピーマン。

それぞれは爪楊枝で挿して造られる。

毎年デザインは変わるが人面を表しているというゴゼンサン。

昨年は人面にそっくりなダイコン顔だったよねと会話が弾む。

三宝に盛りつけたゴゼンサン、お神酒、塩、洗い米などの神饌などを一輪車に乗せて、南へ200mほどの距離にある塚の祠に向かう。

到着すると神棚にタイと共に並べてお供え。

お灯明に火を点けて、お賽銭をあげ手を合わせる。

並んだ一同は般若心経を一回唱える。

これで祭典は終了。

お下がりに一杯のお神酒をいただいて公民館に戻っていく。

地味な祭典だけど寄り合うことが楽しみなんじゃと茶菓子で直会。

結婚したてのころは、手弁当持ってすぐ近くの忌部山に登ってヤマノボリなんかしてたんよと言えば、ねーさんは経験あるけど私らはなかったわ、数年の差でえらい違いやなと昔話に花が咲く。

なお、平成13年までの農神祭は5月4日だったが、GW中は忙しいんでということで、数年前から今日の祝祭日開催とされている。

(H20. 4.29 Kiss Digtal N撮影)

続、畝火山口神社秘儀埴土取り

2008年04月11日 07時49分50秒 | 橿原市へ
秘儀埴土取り神事を終えて。



橿原市史によると「埴土」はコフキコガネの糞であるという。

耳成山でも同じものがあり、ネズミのフンと呼ばれている。

元社の玉垣には樫の古木が稟と立っている。

宮司がその根元の土を掘っていくと、普通の土に混ざって、一握り5、6粒のネズミの糞のようなものが現れる。

それが埴土であって、安産のお守りとして授与していたという。

樫の木の養分を集めて、土(のなかの精髄を)丸めて団粒にしていく夜行性コフキコガネ。

自然界から生まれたものを秘土とした埴土に驚きを隠せないが、生産者であるコフキコガネは樫の木とともに大切な神社の守り神とも思える。

(H20. 3. 6 Kiss Digtal N撮影)

畝火山口神社秘儀埴土取り

2008年04月11日 07時42分26秒 | 橿原市へ
住吉大社の埴使一行は、畝火山口神社に到着すると、神楽殿に登壇し、今日の祭典者などを記す「住吉大社埴使」の書を受け取り、正使は墨書で書き記していく。

大切な記帳の儀式である。

埴土取り神事に出幸する前、一行は畝火山口神社の宮司とともに祓戸社、畝火山口神社で、これから山に向かうとする祭典が執り行われる。

そして、秘地である山頂に鎮座する畝火山口神社の元社に向かう。

登山道は山腹に沿ってなだらかな坂。

約20分ほどで到着する。

小春日和のような穏やかな日となった今日は汗が吹き出すぐらいだ。

元社の玉垣に入った宮司は、榊の葉を口にくわえて埴土を少しずつ手にとって採取する。

三握り半の黒褐色の米粒状の団粒を確かめると埴筥に収める。

五穀豊穣にかかせない埴土取り神事は秘儀である故、撮影許可を得ていても映像を公開することはできません。

(H20. 3. 6 Kiss Digtal N撮影)