条里制地割りの面影を残す環濠集落の橿原市膳夫町には、かつて北門があったとされる地に地蔵さんが祀られている。
環濠は地区の周りを囲むような造りであったが東西は車道に替わった。
それぞれの方角には門が構えられていたという集落は、酒、醤油、味噌などを営んでいた大地主の蔵が建ち並ぶ。
座敷で頭屋祭を営まれた左、右座の一行は北の地蔵さんの前で合流すると、地区を巡る巡拝はじめの挨拶。
地蔵さんに向かって拝礼したあとは小御幣を捧げる。
次は蓮生寺。同じように拝礼などが行われ、念仏寺、香久山小学校門前の地蔵さん、古の膳夫(かしわて)寺の後身とされる保寿院と巡拝する。
虚空蔵菩薩を祀る同院は親しみをこめてコクドさんと呼ばれており、4月1日は虚空蔵さんの祭りが行われている。
最後に三柱神社(みはしらじんじゃ)の鳥居に括り付けて巡拝を終える。
平日の今日は巡拝の役目を終えると子どもたちは学校の門を急ぎ足で潜っていった。
(H20.10.28 Kiss Digtal N撮影)
環濠は地区の周りを囲むような造りであったが東西は車道に替わった。
それぞれの方角には門が構えられていたという集落は、酒、醤油、味噌などを営んでいた大地主の蔵が建ち並ぶ。
座敷で頭屋祭を営まれた左、右座の一行は北の地蔵さんの前で合流すると、地区を巡る巡拝はじめの挨拶。
地蔵さんに向かって拝礼したあとは小御幣を捧げる。
次は蓮生寺。同じように拝礼などが行われ、念仏寺、香久山小学校門前の地蔵さん、古の膳夫(かしわて)寺の後身とされる保寿院と巡拝する。
虚空蔵菩薩を祀る同院は親しみをこめてコクドさんと呼ばれており、4月1日は虚空蔵さんの祭りが行われている。
最後に三柱神社(みはしらじんじゃ)の鳥居に括り付けて巡拝を終える。
平日の今日は巡拝の役目を終えると子どもたちは学校の門を急ぎ足で潜っていった。
(H20.10.28 Kiss Digtal N撮影)
真っ赤に染まる朝焼けの日の出が眩しく輝いた今朝は気温が10度を下回った。
そのころ、橿原市膳夫町では朝早くから仮宮の社を供えた左、右座頭屋家に三柱神社(みはしらじんじゃ)の氏子らが集まってくる。
今日は神送りの祭礼日で、宮司を迎えると祭壇の灯明に火を点けて、祓えの儀、献饌、大祓詞、祝詞奏上、厄よけ鈴祓い、頭屋と次頭屋の玉串奉奠などの神事が営まれる。
撤饌を終えると電灯を消して、社から依り代となるヤナギの木に御霊(お札)を遷される厳粛な儀式が行われる。
そのあとは甘酒の儀式。
参加者には甘酒が注がれて、一同は揃って飲み干すと部屋中いっぱいに甘い香りが漂った。
その甘酒はヤナギの木に括り付けられた竹の節間を曲げた竹筒に注がれる。
緑の袴の狩衣を着たヤナギの木のヒモロギを持つ頭屋、大御幣を持った次頭屋、小御幣は子どもに大人たち六人。
宮司を先頭に地区を練り歩くお渡りは左、右座の一行が出会う地蔵さんまで整然と並んでいく。
(H20.10.28 Kiss Digtal N撮影)
そのころ、橿原市膳夫町では朝早くから仮宮の社を供えた左、右座頭屋家に三柱神社(みはしらじんじゃ)の氏子らが集まってくる。
今日は神送りの祭礼日で、宮司を迎えると祭壇の灯明に火を点けて、祓えの儀、献饌、大祓詞、祝詞奏上、厄よけ鈴祓い、頭屋と次頭屋の玉串奉奠などの神事が営まれる。
撤饌を終えると電灯を消して、社から依り代となるヤナギの木に御霊(お札)を遷される厳粛な儀式が行われる。
そのあとは甘酒の儀式。
参加者には甘酒が注がれて、一同は揃って飲み干すと部屋中いっぱいに甘い香りが漂った。
その甘酒はヤナギの木に括り付けられた竹の節間を曲げた竹筒に注がれる。
緑の袴の狩衣を着たヤナギの木のヒモロギを持つ頭屋、大御幣を持った次頭屋、小御幣は子どもに大人たち六人。
宮司を先頭に地区を練り歩くお渡りは左、右座の一行が出会う地蔵さんまで整然と並んでいく。
(H20.10.28 Kiss Digtal N撮影)
左座で現認したものを書き留めると次のようになった。
アスパラ、トウチ、モモ、プルーン、スモモ、アンズ、ソラマメ、エビスナンキン、サラダゴーヤ、ゴマ、エンドウ、十六豆、白ウリ、アワ、キビ、アーモンド、ハブ茶、ブドウ豆、大豆、ビワ、山クルミ、メロンマクワ、花豆、ヒヨコ豆、金時豆、キマクワ、茶豆、ゴーヤ、ハランキョ、大福豆、赤エンドウ、トウモロコシ、ブドウ、ドイツ豆、クルミ、緑茶、小麦、パプリカ、トラ豆、大納言アズキ、ナツメ、サンフラワー、青大豆、七夕豆、ウズラ豆、パンダ豆、小豆、トウガン、レギュラーコーヒー、ソバ茶、レンズ豆、白花豆、インゲン豆、ハトムギ、黒豆、タピオカ、ヒエ、赤米、貝豆、黒ゴマ、白小豆、オクラ、ギンナン、トウガラシ、松の実、白ナンキン、大黄マクワ、ホウズキ、ピーナッツ、三度豆、パパイヤ、大和ネギ、クリ、赤大豆、緑豆、ナタ豆、ムカゴ、マッシュルーム、シイタケ、アケビ、エリンギ、ナシ、イチジク、ダイコン、カリン、リンゴ、カキ、キウイ、京イモ、ラフラス、ミニトマト、ウリ、ミョウガ、ブロッコリー、ピーマン、サトイモ、サツマイモ、スイカ、ハヤトウリ、ジャガイモ、レモン、パイナップル、カブラ、ナス、ソーメンカボチャ、オクラ、インゲン豆などが並ぶとてつもない品数だ。
右座でも同じようにインドトウガラシ、サツマイモ、ハラペーニョブラック、ウズラ豆、ブドウ、ナス、キノコ、カブラ、ハクサイ、ミカン、ピーマン、ウリ、京イモ、オクラ、トウモロコシ、長ナス、ゴーヤ、ホウズキ、ナタ豆、パプリカ、メロンマクワ、カボチャ、白ウリ、ナッツ、タピオカ、十八茶、ヒヨコ豆、ギンナン、花豆、十六豆、エンドウ、ソラマメ、ドイツ豆、ハッカク、黄マッカ、小豆、サラダゴーヤ、ナタ豆、トーチ、ムギ、赤大豆、青大豆、茶豆、大正金時豆、コーヒー豆、ナツメ、コムギ、赤米、黒米、緑豆、緑米、パンダ豆、ハト豆、ムカゴ、ナス、白大豆、ピーナッツ、レッドギドニー、大福豆、レンズ豆、貝豆、キビ、アワ、プリティホワイト、スイカ、ウリ、カキ、メロン、ナシ、バナナ、アケビ、トマト、キウイ、クリなど。
他にも名前が判らないものがたくさん並ぶ。
家の畑で栽培しているものに加えて、旅行に行ったときや道の駅で集めた豆、タネ類。
なんでも近所の人たちがこれもどうぞと持ってくれる。
地区のもてなしや両座がお互いに協力しあって百種以上を集める百味の御食。
整然と並べるのもたいへんなんよと家人は笑う。
頭屋の祭礼が終わったら実ものはお料理にして食べ、タネは畑で栽培するんだとおっしゃった。
(H20.10.27 Kiss Digtal N撮影)
アスパラ、トウチ、モモ、プルーン、スモモ、アンズ、ソラマメ、エビスナンキン、サラダゴーヤ、ゴマ、エンドウ、十六豆、白ウリ、アワ、キビ、アーモンド、ハブ茶、ブドウ豆、大豆、ビワ、山クルミ、メロンマクワ、花豆、ヒヨコ豆、金時豆、キマクワ、茶豆、ゴーヤ、ハランキョ、大福豆、赤エンドウ、トウモロコシ、ブドウ、ドイツ豆、クルミ、緑茶、小麦、パプリカ、トラ豆、大納言アズキ、ナツメ、サンフラワー、青大豆、七夕豆、ウズラ豆、パンダ豆、小豆、トウガン、レギュラーコーヒー、ソバ茶、レンズ豆、白花豆、インゲン豆、ハトムギ、黒豆、タピオカ、ヒエ、赤米、貝豆、黒ゴマ、白小豆、オクラ、ギンナン、トウガラシ、松の実、白ナンキン、大黄マクワ、ホウズキ、ピーナッツ、三度豆、パパイヤ、大和ネギ、クリ、赤大豆、緑豆、ナタ豆、ムカゴ、マッシュルーム、シイタケ、アケビ、エリンギ、ナシ、イチジク、ダイコン、カリン、リンゴ、カキ、キウイ、京イモ、ラフラス、ミニトマト、ウリ、ミョウガ、ブロッコリー、ピーマン、サトイモ、サツマイモ、スイカ、ハヤトウリ、ジャガイモ、レモン、パイナップル、カブラ、ナス、ソーメンカボチャ、オクラ、インゲン豆などが並ぶとてつもない品数だ。
右座でも同じようにインドトウガラシ、サツマイモ、ハラペーニョブラック、ウズラ豆、ブドウ、ナス、キノコ、カブラ、ハクサイ、ミカン、ピーマン、ウリ、京イモ、オクラ、トウモロコシ、長ナス、ゴーヤ、ホウズキ、ナタ豆、パプリカ、メロンマクワ、カボチャ、白ウリ、ナッツ、タピオカ、十八茶、ヒヨコ豆、ギンナン、花豆、十六豆、エンドウ、ソラマメ、ドイツ豆、ハッカク、黄マッカ、小豆、サラダゴーヤ、ナタ豆、トーチ、ムギ、赤大豆、青大豆、茶豆、大正金時豆、コーヒー豆、ナツメ、コムギ、赤米、黒米、緑豆、緑米、パンダ豆、ハト豆、ムカゴ、ナス、白大豆、ピーナッツ、レッドギドニー、大福豆、レンズ豆、貝豆、キビ、アワ、プリティホワイト、スイカ、ウリ、カキ、メロン、ナシ、バナナ、アケビ、トマト、キウイ、クリなど。
他にも名前が判らないものがたくさん並ぶ。
家の畑で栽培しているものに加えて、旅行に行ったときや道の駅で集めた豆、タネ類。
なんでも近所の人たちがこれもどうぞと持ってくれる。
地区のもてなしや両座がお互いに協力しあって百種以上を集める百味の御食。
整然と並べるのもたいへんなんよと家人は笑う。
頭屋の祭礼が終わったら実ものはお料理にして食べ、タネは畑で栽培するんだとおっしゃった。
(H20.10.27 Kiss Digtal N撮影)
橿原市膳夫(かしわて)町に鎮座する三柱神社(みはしらじんじゃ)では氏子らで組織する宮講衆で祭礼を営んでいる。
地区は150軒ほど。
西の左座は1~5班で東の右座は6~9班。
決められた班の順で頭屋が選ばれる。
最大の班では13軒もあり、班が巡るまで5年間待たなければならないので65年間にもなる。
孫の時代以上になってしまうなあと笑った氏子さん。
結婚以来、34年目にして初めてだとおっしゃる左座頭屋。
一方の右座の頭屋は親の家で見ていたのが30数年前と話す。
秋祭りともなる宮講祭の宵宮の日は朝から参道に提灯を張るなど忙しい。
頭屋の家では一日の日に神さんを迎えた社や吉野川で拾ってきた石(班の氏子数)などを設えた祭壇に祀っている。
傍らにはヤナギの木に酒を入れる竹筒二個と根付き稲穂を取り付けられたヒモロギが置かれている。
その前には大きな御幣と小さな御幣が6本。
これらとは別に百味の御食(ひゃくみのおんじき)と呼ばれるお供えは穀物や野菜、豆などのタネやその実もの神饌。
座敷机に並べられた小皿盛りの御供は100種以上にもなり壮観な景観を醸しだす。
(H20.10.27 Kiss Digtal N撮影)
地区は150軒ほど。
西の左座は1~5班で東の右座は6~9班。
決められた班の順で頭屋が選ばれる。
最大の班では13軒もあり、班が巡るまで5年間待たなければならないので65年間にもなる。
孫の時代以上になってしまうなあと笑った氏子さん。
結婚以来、34年目にして初めてだとおっしゃる左座頭屋。
一方の右座の頭屋は親の家で見ていたのが30数年前と話す。
秋祭りともなる宮講祭の宵宮の日は朝から参道に提灯を張るなど忙しい。
頭屋の家では一日の日に神さんを迎えた社や吉野川で拾ってきた石(班の氏子数)などを設えた祭壇に祀っている。
傍らにはヤナギの木に酒を入れる竹筒二個と根付き稲穂を取り付けられたヒモロギが置かれている。
その前には大きな御幣と小さな御幣が6本。
これらとは別に百味の御食(ひゃくみのおんじき)と呼ばれるお供えは穀物や野菜、豆などのタネやその実もの神饌。
座敷机に並べられた小皿盛りの御供は100種以上にもなり壮観な景観を醸しだす。
(H20.10.27 Kiss Digtal N撮影)