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マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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安堵町六斎念仏

2006年09月01日 09時34分58秒 | 安堵町へ
安堵町大寶寺の六斎念仏講の方々により行われる六斎念仏。

早朝、大寶寺のお堂に集まった講衆らは早速、鉦を叩き六斎念仏を唱えます。

その後、二手に別れた講衆らは100軒ほどの檀家を一軒、一軒訪問し、鉦を叩き念仏を唱和します。

全てを終えるには夕方近くになるそうです。

念仏の曲は「シセン」「ハクマイ」「シンバンドー」「融通回向」の4曲。

大半は名号の繰り返しで、講衆の堪能なチョウショが先導して「ナァーアムダァーブツ、ナァーアムダァーブツ、」と唱え、そのあとをヒラガエシしていきます。

前日13日の夕刻はナナトコ参り、15日は御布施開きが営まれます。

今日は大寶寺で「シンバンドー」のお勤めをしてから檀家仏壇の前で同曲を唱えます。

ハシゴを掛けて新仏(しんぼとけ)を祀る檀家では、先祖と新仏に対して二回繰り返されます。

三年前に新調された鉦の音が「キン、キン、キン、キン」と室内に響き渡ります。

(H18.8.14 Kiss Digtal N撮影)

夏浴衣そそぎ染め

2006年04月12日 19時30分45秒 | 安堵町へ
夏祭りにはかかせない浴衣姿。

春を迎える桜はまだまだつぼみ状態のころ、斑鳩町の「大森染工場」では夏用の浴衣地の染め作業が最盛期に入っています。

窓から差し込む陽光にカラフルな色とりどりの反物がそよいでいる。

大阪で生まれた伝統技法の「そそぎ染め」は水彩画のようなぼかしが自慢で、染め上がった浴衣地は4月上旬頃から店頭に並びます。

大手スーパーでは中国産のプリント浴衣が販売されていますが、風合いが素晴らしい手染めは人気が高く、手作りのやさしさを感じます。

ご主人が子供のころの昭和30年代、染め上がった生地はを傍に流れる龍田川でさらしていましたが、現在は環境にやさしい工場内で行われています。

水洗職人のことを今でも「浜方」と呼ばれるのはその名残りです。

昔は屋外に塔を建て自然な風で天日の「立干し」乾燥されていましたが、現在は屋内で温風器によって乾燥されています。

そそぎ染め浴衣や和手拭は、記念品や贈答品などオリジナル図柄の単品も製作相談に応じることができますとご主人はおっしゃる。

ホームページを立ち上げられていますのでご紹介します。

同工場の「染太郎」ホームページアドレスはこちらです。
http://www.tezome.co.jp/

(H18.3.27 Kiss Digtal N撮影)