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マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
すべての写真、文は著作権がありますので無断転載はお断りします。

金環日食

2012年08月02日 06時43分37秒 | 自然観察会(番外編)
この日は朝からテレビで日本中が金環騒ぎだ。

日本国内で見られる金環日食は沖縄以来の25年ぶりだという。

小学校では登校時間を早める、或いは遅らすなどの対応をされる処が多い。

日本全国で次に見られるのは2016年の部分日食がある。

金環が見られるのは2030年。

北海道で見られるらしい。

いやはや大変な報道騒ぎに煽られて、出勤時間前の短時間観察になった。

目覚めたのは6時半だ。

既にお日さんはギラギラ照りであった。

先日の野遊び観察会で貰った日食グラスを大慌てで作った。

できた途端に門外に出た。

グラスを目に当ててお日さんの方向に、思わず出た声が「ワォーー」だ。

右上から移動する太陽。

欠けていく様子がよく判る。



隣近所の人たちはなにやら黒いものを持っている。

なんと、なんとのゴミ袋。

三枚合わせておれば大丈夫だという。

それでなんとか見えたと話す。



そうこうしているうちに、いつしか雲間が広がってきた。

それならばと家から持ち出したカメラ機材。



心臓部のCCDが焼きついてしまえばもともこうもない。

7時半丁度には金の環。

日食グラスで捉えた画像は暗すぎる。



これなら生レンズでも可能であろうと望遠に取り替えた。

三脚セットする余裕も無く手ぶれ同然の画像ではあるが、記録、記録。

暗雲漂う朝の空。

刻々と変化し続ける日食の様子がよく判るが、タイムリミット。



出勤時間が迫るなかでの金環日食観測はとても感動した時間帯であった。

もっと余裕があれば木漏れ日を通して日食がもたらす影絵を見たかったが・・・。

(H24. 5.21 EOS40D撮影)

ニリンソウ

2012年07月09日 07時39分02秒 | 自然観察会(番外編)
誓多林でミトマツリを拝見した帰り道。

4月17日のことだ。白い花をつけた野草が目に入った。

花は一輪だが葉っぱはギザギザ。

イチリンソウかなと思ったがどうも違うようだ。

まだ咲き始めなので断定はできない。

この花は何なんだろうか。

気になって仕方がなかった。

2週間後に訪れた同地。

咲く花は増えていた。



そこにとまっているミツバチ。

蜜を吸っている花は二輪。

まさにニリンソウであった。

前回見つけたときの写真をよくよく見れば下に蕾状態の花があるではないか。

観察はじっとその場で見つめることが大事。

それよりもっと大切なのは自然生物を環境保全することではないだろうか。

昨今は珍しい、可愛らしいといって根こそぎ盗っていく人がいるという話を村人から聞くことがある。

写真は撮っても生物には手をださない。

あくまで記録のためだ。

奈良市の自然環境調査に顔をだしたことがある。

過去調査されていなかった地点域をエリア別に分けて生物相を調査する。

環境指標的価値、生物の多様性課地を踏まえた自然ガイドを作成し環境学習に役立てるという活動だ。

顔出しだけなのでなんの役にもたってないが、気にはかけている調査は植生のみならず、魚・両生類・爬虫類・鳥・哺乳類の動物類なども含まれる。

下流ではミヤマカタバミも見られたこの時期。

行事取材の合間では間に合わない。

(H24. 5. 1 EOS40D撮影)

芹井の講

2012年06月12日 06時36分02秒 | 自然観察会(番外編)
河谷橋傍らの庚申塚辺りに咲いていた黄色い花はミヤマキケマン。

山陰の一面に咲いていた。

ふと眼を上げてみれば樹木がある。

そこにも黄色い花が咲いている。

まるでロウバイのような照りがある花だ。



後日に自然観察でお世話になっている先生方に教えてもらった。

それはダンコウバイだとう。

それは雄花と雌花があるようだ。

芹井で咲いていたのはおそらく雌花であろう。

その他にも咲いていた白い花。

シロバナショウジョウバカマやミヤマカタバミであった。

そっとしてほしい芹井の自然。

急勾配の田んぼではアカガエルとおぼしき鳴き声が聞こえくる乾垣内は伊勢講もある。

春と秋の彼岸入りには念仏講もされている。

祭日の日というから彼岸の中日。

その日は墓参りもあるしという念仏講の彼岸日。

鉦を叩いて念仏を唱える。

その場には掛軸も掲げるというが聞きそびれた。

話の様子から考えるに六斎念仏であるかもしれない。

念仏講は乾垣内から3軒。

他に上、中垣内からは4軒だ。

ところが芹井には三つの念仏講があるという。

講中は上、中、笹平、乾のそれぞれの垣内に混ざっているのだ。

3人の組は乾、中、下。

前述した6人の組は乾、上、中とくる。

もうひと組も3人だが上垣内だけで構成しているそうだ。

(H24. 4.15 EOS40D撮影)

ヒマラヤスギのタネ

2012年02月03日 08時02分05秒 | 自然観察会(番外編)
送迎している患者さんの庭先で見かけた正月飾りの植木鉢。

なにやら平べったい松ぼっくりのような形のものが山型にしてある。

まるでバラの花弁のように思えた植木鉢の飾りもの。

一つだけにすればまるでブローチのような形である。

手にしてみればとても柔らかい。

松ぼっくりは硬いがこれは異質だ。

いったい何であろうかと思っていた、その日の午後。

市内小林町の杵築神社境内にバラバラ落ちている。

村の人が教えてくれた物体はヒマラヤスギのタネだという。



そのヒマラヤスギ(松科)の高さは見あげるほどに育っている。

(H23.12.28 EOS40D撮影)

セミが鳴く

2011年08月20日 08時03分09秒 | 自然観察会(番外編)
夏が来た。

それはセミの鳴き声が象徴する。

暑さがジャー、ジャーに包まれる。

そんなある日のことだ。

なんとコンクリート製の門柱にセミの抜け殻を発見した。

あれぇ、ここには土がないのだけど。

アジサイの葉っぱなど木々には相当数の抜け殻が見つかる。

庭に放置している自転車にもそれはあった。

タイヤチューブのところで脱皮したセミの種類は何?。

目を凝らせば、この日に生まれたのであろう一匹のセミがいた。



アブラゼミかいなと思って撮ったが画像を拡大すればクマゼミだった。

シャー、シャーというが私にはセミ、セミ、セミ・・・と聞こえてくるあれだ。

梅雨明けは8日だった。

そのころはそれほどセミの声は聞こえてこない。

それから10日も経てばウルサイくらいの夏の音盛り。

数年間も庭の土中に潜んでいたセミはこうして次々と誕生していく。

(H23. 7.17 EOS40D撮影)

北野の春花模様

2011年06月20日 08時08分41秒 | 自然観察会(番外編)
山添村の北野で田植え初めを取材したおり、咲いているお花が目についた。

農家のお家の庭に咲く白い花。

「この花はなに」と聞けば「ムベ」と答える。

アケビに似た実がついて、食べても同じような味だという。

そのアケビが家の畑に紫色の花で咲いていると手押し車をおしながら80歳のご婦人が案内してくださった。

昨年にお伺いしたときは膝を痛められて数十メートル歩いては休憩を繰り返しておられた。

150メートル先の田んぼには着かなかった状況だった。

今年は手押し車で歩行される。

社協のモノよりも使いやすい押し車は近所の人がくださったそうだ。

そうこうしているうちに着いた畑の土手。



それは美しい白い花で中央は紫色だった。

小葉が5枚だ。

アケビの実は秋にみかける花は初めて拝見した。

そのアケビの木の下には山野草が一輪、一輪と咲いている。



白い花が直立する。

帰宅してから図鑑で調べてみればイチリンソウのように見えた。

が、それは違った。

葉の形からすればそれはニリンソウだった。

その花は開花直後が一輪でその後に二輪になるそうだ。



そのニリンソウが咲いている付近には紫色の斑点模様の花が咲いていた。

カキドオシである。

(H23. 5. 7 EOS40D撮影)

蛾の仲間

2011年06月15日 06時38分35秒 | 自然観察会(番外編)
石川町で祭礼を取材していたおりに見つけた昆虫。

石柱にへばりついていた緑模様が気にかかりシャッターを押した。

その文様はまるで擬態をしているかのように見えた。

体長5cm弱ぐらいだ。

触角をみれば蛾の仲間。

おそらくスズメガの一種だと思われる。

自然観察会でお世話になっているやまちゃん先生の見立てでもスズメガの一種ではないかという。

日本産蛾類図鑑は持っていないのでネットで調べてみたらそれらしき文様がヒットした。

それは間違いなくウンモンスズメの文様だった。

(H23. 5. 5 EOS40D撮影)

ゴイサギ群生

2011年05月25日 06時35分52秒 | 自然観察会(番外編)
西ノ京を通る県道を北へ向かっていた。

いつもの景観が目に入る。

池にはなにやら複数のサギが枝にとまっているのを運転席から発見した。

このときは残念ながらカメラを持ち合わせてはいなかった。

用事を済ませて一旦は帰宅する。

そうしてカメラをナップザックに詰め込んで池に向かった。

足はといえばサイクルだ。

このほうが、機動性があっていいのだが三脚までは担げなかった。

いくら大きいサギといえども超望遠レンズは必須だ。

さすがに重たく肩はずしり。

秋篠川沿いのサイクルロードを走っていった。

そこは唐招提寺の東側を流れる秋篠川を越えたところだ。

池の名は四条池らしい。

慰霊塔公苑の北側にある池だ。



その池の端っこには、なんと、なんと、たーくさんのゴイサギが枝にとまっていた。

数えてみると13羽。

目を凝らせば15羽、18羽。手前の枝にもいるではないか。

それをプラスして22羽・・・結局23羽もおるではないか。

幼鳥の姿もちらほら見える。

はっきりと認識できたのは3羽だった。

ここはゴイサギの営巣なのか。

その後も県道を走る機会があるたびに池の様子をみていた。

5月も入ればいなくなったということは・・・。

(H23. 4.16 EOS40D撮影)

ハチの味わい

2011年05月05日 08時39分56秒 | 自然観察会(番外編)
丹生町で民俗行事を取材したおり、ハチ好きなご主人が捕ったハチ料理を味わった。

子供のころからハチ捕りの名人といわれたご主人。

カエルをエサにしてハチを捕る。

その足に糸をぶら下げる。

ハチを逃がして巣へ戻るのをその目印の糸を目で追いかけて山林に入っていく。

巣を見つけたらハチノコを捕る。

オヤもとってくる。

ハチはフライパンで炒めて冷凍保存しておく。

食べたいというときにネギと一緒に煮てスキヤキにする。

それが一番美味しいという。

私がいただいたのはラーメンが入った鍋に入れたハチノコを皿に盛られたものだ。

箸につまんで口に放り込んだ。

歯で噛んでみたハチノコの味はクリーミーというのか、今まで味わったことがない甘い味。

頭、足が見えるオヤも食べてみた。

味はハチノコよりも落ちるが、オツな味はビールに最適だと思った。

ちなみにこのハチは・・・・・オオスズメバチ。

ちっちゃいクロバチ?はご飯と一緒に入れて食べるそうですが、家屋に巣を作るキイロスズメバチは美味くないという。

ハチの話になれば目が生き生きとして饒舌になったご主人。

ハチと目があったら地面に伏せる。

するとハチはブーッと通り過ぎる。

戻りがあるから気をつけよと話す。

1番手はそれで防げるが、セコと呼ばれる2番手、3番手の下っ端はまっ正面からハチの攻撃を受けるのでたまらんわと弟さんは笑った。

大人になってもハチ好きは変わらない。

今ではちゃんとした防御服を着ているそうだ。

ちなみに私が体験した子供のころ。

皮を剥いだカエルの姿は思い出すが・・・。

剥き方は記憶にないが、辿っていけばそのときに見ていた女の子がキャーっていったことだけだ。

その声が記憶から剥き方を消してしまった・・・と思う。

剥き方をご主人に尋ねてみた。

足の小指辺りから剥くとツルーーと身体から頭に向けてめくれていくんじゃと言った。

食べものの話題はハチだけではなかった。

ふるさとの唄にでてくるウサギ。

うさぎ美味しいと思っていたらそれは違った。

うさぎ追いしだと後年になってはじめて気がついたと笑う。

山のウサギの通り道。

それはケモノ道だった。

そこは枝がしなっていたからすぐ判る。

山で採った苦みがあるガンタケと呼んでいたキノコ。

ダイコンとかズイキの茎と一緒に漬物にした。

ネズミヤシと呼ぶホウキダケも美味かったそうだ。

ウサギはといえばカラアゲにして食べていた。

鳥も食べた。

美味いのはツグミ。

不味いのはヒヨドリだったと話す。

そういえばハチの巣作りは雨の多い年は樹の上のほう。

少ないときは下だそうだ。

夏が暑いときはハチは少ないという。

9月になればハチノコ捕り。

どんな具合にしているか取材に来てほしいと頼まれたが・・・。

(H23. 3.27 EOS40D撮影)

ハス田のタシギ

2011年04月19日 06時40分15秒 | 自然観察会(番外編)
筒井の町の交差点。

丁度信号待ちのときだった。

うなぎの大門店の傍のハス池になにやら動く物体が目に入った。

池のハスは枯れていて泥田のようになっている。

車を停めてレンズを構えてみればそれは野鳥。

くちばしが長い。

シギの仲間に違いないが・・・。

数回シャッター押したとたん飛んでいった。

待っていても戻って来ない。

帰宅してから調べてみれば羽根の模様からタシギと判明した。

(H23. 3. 6 EOS40D撮影)