本、CD、映画日記

目標は年間読書100冊。その記録と目標管理をかねたブログです。

問題のあるレストラン

2023-07-09 07:11:32 | Weblog
■本
54 問題のあるレストラン 1/坂元裕二
55 問題のあるレストラン 2/坂元裕二
56 うつ病で20代全部詰んでたボクが回復するまでにやったこと/デラさん
57 Instagram完全攻略本 決定版/木村 麗

54,55 引き続き坂元裕二さん作品を読んでいます。こちらは先日読んだ「最高の離婚」のようなノベライズ版ではなくて脚本版ですが、ほとんど違和感を感じることなくサクサクと楽しく読み進めました。坂本裕二さんの作品は「東京ラブストーリー」「カルテット」「最高の離婚」など、男女2名ずつの4人の構成が多いという印象でしたが、本作はそれよりも主要登場人物が多い群像劇にも関わらず、どのキャラクターも魅力的だったので、ほとんど混乱することはありませんでした。このあたりに、坂元裕二さんの高い技術を感じました。「女性の生きにくさ」というテーマを、結構えげつないエピソードを多数交えつつも、ここまでコミカルにかつポジティブな雰囲気でまとめあげている点も見事です。「仕事」をテーマにした作品としてもかなり秀逸で、私自身の仕事に向き合うスタンスについて、考えさせられるところも多かったです。とても素敵な話を聞けたという満足感がかなり高いです。ドラマも機会があれば観てみたいです。

56 長男の調子が最近よくないので読みました。実際にうつ病から回復された方の文章だけあって、説得力があります。体力、思考力、気配りを問わず、極力エネルギーを消費しないように努められている点(なぜなら、うつ病はいろいろな意味でのエネルギーが枯渇した時点で発症するし、一度発症するとそのエネルギーの回復にも時間がかかるから)が印象的です。そのため、自分にあった方法でエネルギーを節約しつつ、なんとか社会生活を送っていくためのノウハウもいろいろと教えてくれます。「小麦は食べない」(なぜなら薬の吸収によくないと聞いたことがあるから)など、結構極論もありますので、筆者もおっしゃっている通り、自分に合うものだけを参考にするのが良いと思いました。お医者さんのアドバイスにしっくりこないときに、当事者の意見を参照するという読み方も良いと思います。

57 時折写真を投稿したり、友人の写真を見たりはしているものの、各種あるソーシャルメディアの中で、インスタグラムについては、あまりその特徴や使い方がよくわかっていないので読みました。この本は個人としてインフルエンサーになりたい方やビジネスの集客手段として使いたい人向けのガチの内容だったため、私の目的とは少し異なるところもありましたが、それでも写真の撮り方や加工、キャプションやハッシュタグの書き方など参考になるところが多かったです。さらに、各投稿の分析方法などは、様々なソーシャルメディアの投稿の改善にも使える汎用的な内容で参考になりました。一方で、インスタグラムは流行に敏感な「個人」を表現するためのメディアであるということも理解できたので、他人の投稿を見る方を中心に付き合っていきたいと思いました。


■映画
44 インディ・ジョーンズと運命のダイヤル/監督 ジェームズ・マンゴールド
45 劇場版ラジエーションハウス/監督 鈴木 雅之

44 「インディ・ジョーンズ」シリーズの最新作です。80歳のハリソン・フォードがアクションシーンを演じるということで少し心配していましたが、かなり見応えがありました。若き日のインディ・ジョーンズの活躍を描いたCGを駆使した冒頭から、年老いた姿で必死に頑張る終盤まで迫力満点です。監督はこれまでのスピルバーグではなくなりましたが、「3時10分、決断のとき」や「フォードvsフェラーリ」といった秀作を撮り続けるジェームズ・マンゴールド監督だけあって、ダレることのない手堅いエンターテインメント作品となっています。インディ・ジョーンズが結構面倒くさい爺さんになっている点も、アラフィフの身としては共感できるところが多かったです。過去の主要キャラクターをあっけなく殺していくところも、おそらくシリーズ最終作らしい潔さを感じました。過去作品との関連をさり気なく感じさせる演出も粋です。若い人たちにどれだけ受け入れられるかはわかりませんが、シリーズのファンは必ず楽しめる作品だと思います。年齢に関係なく、本人の能力に応じてチャンスを与えるアメリカ社会の健全性も感じられます。

45 テレビドラマ版は観たことがなかったのですが、予想以上に楽しめました。各キャラクターが立っていて、作品世界にすぐに入り込めました。内容は、「コードブルー」などと同じ、よくある医療モノのエンターテインメントで、看護師さんがほとんど登場しない点や本田翼さんが医師を演じている点など、現実離れした設定もありますが、一種のファンタジーとして観ると面白いです。数日間でいくらなんでもここまでの出来事は起きないだろうと思うほど、エピソードが詰め込み過ぎで、もう少し掘り下げた展開の方がよかった気もしますが、各キャラクターに見せ場を作る必要性を考えると、ファンタジーとしては許容範囲だと思います。シリアスとコメディのバランスが良い点も好ましかったです。
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