■本
なんとか本は目標達成しました。
冊数を優先するあまり、持ち運べる文庫や新書を優先的に読み、本来読みたい分厚い本が後回しになるという本末転倒が生じたことが反省点です。しかし、目標が本を読むモチベーションになったことも事実です。読書の量と質、そして、実用と楽しみのバランスが来年の課題です。
100 脳と仮想/茂木 健一郎
最初はとっつきにくかったのですが、筆者の論旨に慣れてきた中盤以降はとても面白くなってきました。科学から古典文学、ゲームに至るまで幅広い教養を縦横無尽に活かし、脳と仮想に関する考察を展開します。特に「思い出せない記憶」に関する記述が興味深かったです。経営書などで企業戦略を「何をしないかを決めること」と定義付けているものを読んだことがあるのですが、同様に「何を思い出せないか」は「何を覚えているか」以上に、ある人を特徴付けるのかもしれません。今の自分というものをかたち作っている「思い出せない記憶」について想像し、別の自分となり得た可能性を考えることは楽しくもあり、怖いことでもあります。
■CD
年間100枚は平気で買っていたので35枚ですんだのはすごい進歩です。
聞き放題サービス、Napster導入効果がありました。
■映画
一方、映画は目標に2本足りませんでした。テレビのチャンネル権を子供に完全に奪われたので、仕方のない面があります。しかし、劇場公開の映画(子供を連れて行った2本があるものの)は13本と目標を達成できました。来年も月に一本は映画を観にいきたいです。
28 ウォーリー/監督 アンドリュー・スタントン
子供向け(を対象にしていないのかもしれませんが)作品としては、かなりチャレンジングな作品です。荒廃した地球を1体のロボットが掃除し続けるという設置や冒頭からほとんどセリフがなく無声映画のような展開が続くところなど、顧客に媚びない姿勢が好きです。しかし、宇宙船で家畜のように旅をし続ける人間が出てきたあたりから、急に甘いコメディタッチになり不満が残りました。救いのない映画にする必要はないですが、もう少し、シニカルで苦い展開にしてもよかったかも。自分でろくに歩けもしないような人間が過酷な環境となった地球で楽しく生きていけるとも思えませんし。「快適だが生の実感のない生活」か「過酷だが生を実感できる生活」かといった人間側の葛藤ももう少し描いた方がよかったかもしれません。3D特有の映像美としての見せ場もそれほど多くはなく、志の高さは買うものの、全体の完成度としては失敗作だという気がします。
なんとか本は目標達成しました。
冊数を優先するあまり、持ち運べる文庫や新書を優先的に読み、本来読みたい分厚い本が後回しになるという本末転倒が生じたことが反省点です。しかし、目標が本を読むモチベーションになったことも事実です。読書の量と質、そして、実用と楽しみのバランスが来年の課題です。
100 脳と仮想/茂木 健一郎
最初はとっつきにくかったのですが、筆者の論旨に慣れてきた中盤以降はとても面白くなってきました。科学から古典文学、ゲームに至るまで幅広い教養を縦横無尽に活かし、脳と仮想に関する考察を展開します。特に「思い出せない記憶」に関する記述が興味深かったです。経営書などで企業戦略を「何をしないかを決めること」と定義付けているものを読んだことがあるのですが、同様に「何を思い出せないか」は「何を覚えているか」以上に、ある人を特徴付けるのかもしれません。今の自分というものをかたち作っている「思い出せない記憶」について想像し、別の自分となり得た可能性を考えることは楽しくもあり、怖いことでもあります。
■CD
年間100枚は平気で買っていたので35枚ですんだのはすごい進歩です。
聞き放題サービス、Napster導入効果がありました。
■映画
一方、映画は目標に2本足りませんでした。テレビのチャンネル権を子供に完全に奪われたので、仕方のない面があります。しかし、劇場公開の映画(子供を連れて行った2本があるものの)は13本と目標を達成できました。来年も月に一本は映画を観にいきたいです。
28 ウォーリー/監督 アンドリュー・スタントン
子供向け(を対象にしていないのかもしれませんが)作品としては、かなりチャレンジングな作品です。荒廃した地球を1体のロボットが掃除し続けるという設置や冒頭からほとんどセリフがなく無声映画のような展開が続くところなど、顧客に媚びない姿勢が好きです。しかし、宇宙船で家畜のように旅をし続ける人間が出てきたあたりから、急に甘いコメディタッチになり不満が残りました。救いのない映画にする必要はないですが、もう少し、シニカルで苦い展開にしてもよかったかも。自分でろくに歩けもしないような人間が過酷な環境となった地球で楽しく生きていけるとも思えませんし。「快適だが生の実感のない生活」か「過酷だが生を実感できる生活」かといった人間側の葛藤ももう少し描いた方がよかったかもしれません。3D特有の映像美としての見せ場もそれほど多くはなく、志の高さは買うものの、全体の完成度としては失敗作だという気がします。