■本
23 逃亡くそたわけ/絲山 秋子
24 最新通信業界の動向とカラクリがよくわかる本/中野 明
23 鬱病の男女二人が病院から抜け出して九州を旅すると言う、ロードムービー好きの僕にはたまらない設定のお話。男女ほぼ二人の登場人物だけで、肉体関係も全くなく、ここまで話を展開させられる筆者の力量に圧倒されます。二人の関係を恋愛感情未満の感情でとどめているところも、ストーリーを安易な方向に展開させないという、筆者の志の高さを感じます。どこかコミカルで物悲しいけれど、最後に希望が感じられる上質な二人芝居を観ているような気分になります。男性の方はNTTの関連会社という設定、やはりあの会社は鬱になりやすいのでしょうか? 逃走場所で支店を見つけて気が動転するシーンなど、全国規模の会社に勤めている人にはその気持ちがよくわかるのではないでしょうか? 僕も旅行中に会社の支店を見つけるとよく興ざめします。
24 インターネットも含む通信動向を把握するには良い本です。統計データもすごく豊富で、この業界の人向けにプレゼンするときなどに重宝すると思います。実務に役に立つ本です。
■CD
7 No.1/TOKYO No.1 SOUL SET
落ち着いた雰囲気の聴いていてくつろげる作品です。ただ、「黄昏'95-太陽の季節」や「ヤード」を初めて聴いたときのような、胸がわくわくするようなマジックはもうこのユニットからは消えてしまったんだなという印象も強く持ちました(「ヤード」のあのバックトラックを聴くと、今でも天高くどこまでも上り詰めて行くような気分になり、テンションが限りなく上がります)。成熟して得るものもあれば、失うものもあるということでしょう。それでも人生は続くという覚悟は感じられる作品です。
■映画
8 スパイダー/監督 リー・タマホリ
9 メリンダとメリンダ/監督 ウディ・アレン
8 モーガン・フリーマンの演技と原作のよさが光る意外といい作品です。真犯人がわかってからは少しグダグダな感が否めませんが、それまではさまざまな複線が巧みに張りめぐらされ、緊迫感があってなかなか楽しめます。大作ではないですが、コストパフォーマンスのいい作品と言えると思います。
9 一人の主人公の悲劇と喜劇が同時進行的に描かれるウディ・アレンの実験的な作品。悪くない作品ですが、こじんまりとしていてどこかとっちらかった感じがあります。人生賛歌的な結論のメッセージもあまりに直球過ぎてちょっと引いてしまいます。ロンドンに活動場所を移したウディ・アレンのこのあとの2作「マッチポイント」と「タロットカード殺人事件」がすごくよいので、この2作のための準備にいろんなことを失敗を恐れずあえて試してみた作品と位置づけることができると思います。
23 逃亡くそたわけ/絲山 秋子
24 最新通信業界の動向とカラクリがよくわかる本/中野 明
23 鬱病の男女二人が病院から抜け出して九州を旅すると言う、ロードムービー好きの僕にはたまらない設定のお話。男女ほぼ二人の登場人物だけで、肉体関係も全くなく、ここまで話を展開させられる筆者の力量に圧倒されます。二人の関係を恋愛感情未満の感情でとどめているところも、ストーリーを安易な方向に展開させないという、筆者の志の高さを感じます。どこかコミカルで物悲しいけれど、最後に希望が感じられる上質な二人芝居を観ているような気分になります。男性の方はNTTの関連会社という設定、やはりあの会社は鬱になりやすいのでしょうか? 逃走場所で支店を見つけて気が動転するシーンなど、全国規模の会社に勤めている人にはその気持ちがよくわかるのではないでしょうか? 僕も旅行中に会社の支店を見つけるとよく興ざめします。
24 インターネットも含む通信動向を把握するには良い本です。統計データもすごく豊富で、この業界の人向けにプレゼンするときなどに重宝すると思います。実務に役に立つ本です。
■CD
7 No.1/TOKYO No.1 SOUL SET
落ち着いた雰囲気の聴いていてくつろげる作品です。ただ、「黄昏'95-太陽の季節」や「ヤード」を初めて聴いたときのような、胸がわくわくするようなマジックはもうこのユニットからは消えてしまったんだなという印象も強く持ちました(「ヤード」のあのバックトラックを聴くと、今でも天高くどこまでも上り詰めて行くような気分になり、テンションが限りなく上がります)。成熟して得るものもあれば、失うものもあるということでしょう。それでも人生は続くという覚悟は感じられる作品です。
■映画
8 スパイダー/監督 リー・タマホリ
9 メリンダとメリンダ/監督 ウディ・アレン
8 モーガン・フリーマンの演技と原作のよさが光る意外といい作品です。真犯人がわかってからは少しグダグダな感が否めませんが、それまではさまざまな複線が巧みに張りめぐらされ、緊迫感があってなかなか楽しめます。大作ではないですが、コストパフォーマンスのいい作品と言えると思います。
9 一人の主人公の悲劇と喜劇が同時進行的に描かれるウディ・アレンの実験的な作品。悪くない作品ですが、こじんまりとしていてどこかとっちらかった感じがあります。人生賛歌的な結論のメッセージもあまりに直球過ぎてちょっと引いてしまいます。ロンドンに活動場所を移したウディ・アレンのこのあとの2作「マッチポイント」と「タロットカード殺人事件」がすごくよいので、この2作のための準備にいろんなことを失敗を恐れずあえて試してみた作品と位置づけることができると思います。