本、CD、映画日記

目標は年間読書100冊。その記録と目標管理をかねたブログです。

最終講義 生き延びるための七講

2015-08-01 08:11:09 | Weblog
■本
69 最終講義 生き延びるための七講/内田 樹

 神戸女学院大学での最終講義など、内田さんの講演内容を集めた本です。しゃべり口調なので読みやすいです。教育に市場原理を持ち込むことへの抵抗感や「右肩下がり社会」で生き抜くための多様性を軸とした共生の原理など、基本的には内田さんがこれまで様々の著作でおっしゃっていることを講演向けに焼き直した内容です。そんな中、内田さんが「仏文学会を辞めた理由」や「日本ユダヤ学会」での講演内容など、マニアックな内容も収録されていて、コアなファンにも楽しめます。神戸女学院大学での最終講義を後で知って、聞けずに残念に思っていたので、その内容を本で読むことができて感慨深かったです。


■CD
37 Born in the Echoes/CHEMICAL BROTHERS

 CHEMICAL BROTHERS5年ぶりの新作です。今年出たThe Prodigyの新作を聴いたときにも思いましたが、この種のデジタル系のアーティストの賞味期限って、普通のアーチストよりも短いのかもしれません。クオリティが低いわけではないのですが、どこか悪い意味で古臭くチープに感じてしまいます。Q-ティップやベックといったビッグネームがゲスト参加していて楽しめるのですが、必ずしもこれらのゲストの個性とうまく融合していない点も残念です。単に僕が齢をとっただけなのかもしれませんが。


■映画
51 消されたヘッドライン/監督 ケヴィン・マクドナルド

 新聞記者が特ダネを追い求めるこじんまりとした作品だと思っていたのですが、軍事産業の陰謀もからめた意外とスケールが大きな内容で、ストーリーもよく練られていておもしろかったです。ラッセル・クロウとベン・アフレックの演技合戦も見ごたえがあります。下種なアメリカ人を演じさせるとベン・アフレックは本当に上手です。素で演じているだけかもしれませんが、どれだけ身勝手でも不思議と可愛げと哀愁が残り完全には憎めません。登場人物が非常に狭い交友範囲で結びついているところが不自然に感じますが、複雑なストーリーをシンプルに見せるためにその点は割り切ったのだと思います。
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