本、CD、映画日記

目標は年間読書100冊。その記録と目標管理をかねたブログです。

走ることについて語るときに僕の語ること

2007-10-28 08:49:20 | Weblog
■本
82 走ることについて語るときに僕の語ること/村上 春樹

 久しぶりのエッセイ、しかもこれまでになく自身の生活や小説家としての考えを書いてくれているので、非常に興味深く、楽しく読めました。村上春樹さんファンには強くお勧めします。僕もへなちょこマラソンランナーの端くれとして、その調整方法を参考にしたいと思います。今シーズンは体調がいまいちで調整が進んでいませんが、記録を意識せずに楽しむことを目的にまたレースに出たくなりました。


■CD
38 Magic/Bruce Springsteen
39 生命力/チャットモンチー

38 評判がとてもよいので購入。やはりE Street Band と組んだボスは最高です。90年代後半から一時聴くのをやめていましたが、「The Riging」以降の作品は愛聴してます。目新しさは全くないですが、アーチストとしての志の高さとエネルギーが十分に伝わってきて、それだけでも聞く価値大です。

39 くるりの岸田さんが以前にほめていたこともあり、こちらも評判がよいので購入。30代後半のおっさんが20代前半の女の子のバンドを聴くのは客観的に見るとかなり気持ち悪いですが、耳を若く保つ意味でも必要なことだと思っています。本作は、ガールズバンドの枠を超えて、ロックアルバムとしてすごく格好のよい作品です。ギターリフやドラムの音が心地よいです。歌詞も甘すぎず前向きですごく好きです。「胸を張って歩けよ 前を見て歩けよ 希望の光なんてなくたっていいじゃないか」というフレーズが最高です。
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I LOVE ME

2007-10-21 06:04:22 | Weblog
■本
81 やまだ眼/山田 一成 佐藤 雅彦

 「いつもここから」の山田一成さんのネタ(例えば、「パトカーがクラウンだった」のような日常生活で感じる違和感を言葉にしたもの)にクリエーターの佐藤雅彦さんが解説を加えると言う形式の本です。少し疲れ気味の頭に心地よい刺激を与えてくれる本でした。思わず笑える部分がある一方で、世の中と折り合いをつけていくことの難しさを感じて切ない気持ちにもなります。


■CD
・ I LOVE ME/斉藤和義

 本作の「バカにすんなよ!」という曲中に音楽ダウンロード配信についての批判めいた一節がありますが、恐縮しながらNapsterで聴いています。すごくバラエティに富んだ内容ですが、個人的にはフォーキーな印象です。不特定多数のリスナーに広く伝えたいというよりも、居酒屋でクダまいたり、狭い自宅でクドいてるような私的で特定の人に伝えようとしているような曲が多い気がします。斉藤和義さんの体臭が漂ってきそうな、アーティストとリスナーの距離感がすごく近い、ほっこりとした気持ちになれる作品です。
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さざなみCD

2007-10-14 08:04:27 | Weblog
■本
79 介護入門/モブ ノリオ
80 次世代広告テクノロジー/編著 湯川鶴章

79 独白形式で綴るとっつきにくく読みにくい文体。正直理解できませんでした。また、ラップ調の文体に対する評価も高いようですが、僕にはそうリズミカルな文体とは思えませんでした。この理解できなさを奥の深さと取るかどうかで評価が分かれる気がします。ただ、そういう左脳的な分析から離れると、主人公の祖母への愛情、親戚の偽善や「踊る大捜査某」のくだらなさへの怒り、など生々しい感情が非常に熱く伝わってきて共感できるところもたくさんあります(特に「踊る大捜査某」への怒りの部分)。決して高く評価はしていませんが、他にない個性を持った作品だとは言えると思います。筆者は僕と同じ歳なのですが、日本という国について、非常に真剣に考えているところが驚きでした。

80 広告の世界もこれからはテクノロジーの理解がないとやっていけないんだなあと今さらながら気付かされる本です。あと、ネット上の行動が全て把握されているという恐怖感も募ります。技術に弱くかつクリエイティビティのない人間がますます成功しにくい世の中になっていくのでしょうか? 文系出身の僕にとっては、少し絶望的な気分になる本です。余談が多くなりましたが、タイトルどおりネット広告周りの最新技術、ソリューションについて知りたい方には、一通り網羅されているのでよい本だと思います。


■CD
37 さざなみCD/スピッツ

 いつもどおりのキラキラとしたメロディ揃いです。今回はポジティブな要素がいつもより多い気がして、聴いていて元気になります。とっつきやすそうでいながら、どこか屈折していて違和感の残る曲展開も癖になります。前作ほど大胆な試みはないような気もしますが、安心して聴くことのできるクオリティの高い好盤です。

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Underworld新譜

2007-10-07 06:43:19 | Weblog
■本
78 「ひきこもり国家」日本/高城 剛

 グローバリゼーションとか環境問題とか、知っておくべき論点がコンパクトにまとまっているので、普段新聞をあまり読まない方にはお勧めです。筆者は意図的にかなり危機感を煽る扇動的な内容で書いているので、ニュートラルな視点とは言えませんが、その点の意図を汲みながら読めば役立つと思います。ただし、深みは全くないのでそのあたりは興味のある内容を他の本で補っていく必要があります。なにかと話題の沢尻エリカ様を、こういうプチ知識を交えながら情熱的に口説いているのだろうか、と想像しながら読んでも楽しめます。


■CD

購入予定だった作品がNapsterで配信されたので節約できました。

・Oblivion with Bells/Underworld

 「Born Slippy」のようなアッパー系のキラーチューンがないので、一聴した感想は「少し平板で退屈かも」というものでした。二度、三度と聴き込むうちにダウナー系中心の地味な内容にも「意外といいかも」、と思うようになり、今聴いている感想はやっぱり「ちょっと退屈」というものです。このようにまだ評価は定まりませんが、Underworld好きの方はそれなりに満足できるのではといった感じです。ただ、やはり地味な曲が多いので新しいファンをどの程度獲得できるかは疑問です。

・The Reminder/Feist

 ipodのCMで使われていて「1234」の声が印象的な曲が収録されているアルバム。「1234」を筆頭に音数の少ない退廃的な雰囲気を持つ、奇妙なひっかかりの残る作品です。今年の秋はJoni Mitchell のShineと本作を聴き込みそうです。


■映画

35 フラガール/監督 李相日

 久しぶりにTVで映画を観ました。ちょっと情緒的な演出が多いかなって気もしますが、時代背景を丁寧に描きつつ、葛藤・努力・友情・勝利って感じのいい作品です。なにより、こんな地味な企画を成立させてかつヒットさせた関係者に敬服します。やはり、蒼井優さんの演技のウマさと存在感(決して前に出るタイプでも、目を奪われるほどきれいなタイプでもないのに、すごく引き込まれるのはなぜでしょう)が光ります。最後のダンスは圧巻。この映画を観終わったあと、二夜連続で放映されている長澤まさみさんのドラマも観たのですが、前日は結構ウマいなあと感心していた長澤まさみさんの演技がかなり稚拙に思えてしまいました。蒼井優さんは演じていると気付かせないナチュラルさがよいのでしょうか?
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