■本
52 メディアと日本人/橋元 良明
53 サッカー代理人/ロベルト 佃
54 先生はえらい/内田 樹
52 いきなり日本におけるメディアの歴史から始まり、少々戸惑いましたが、2章以降は1995年から5年ごとに行われている調査結果を元に、丁寧に各メディアの利用実態の変化を解説してくれていて勉強になりました。これまで、感覚的に感じていたこと(新聞がインターネットに利用者を奪われている)が実証されると同時に、感覚と違うところ(テレビは必ずしもインターネットに視聴者を奪われていない)もありました。共同研究者である電通に配慮してか、考察において若干インターネットの影響力を軽視する傾向にあると個人的には思いましたが、よく言われるインターネットの悪影響についても、冷静な分析がなされていて、納得感の高い本でした。
53 中村俊輔選手ら日本人選手の海外移籍をサポートした方の書かれた本。サッカー代理人の仕事内容と筆者の所属選手や仕事への情熱が伝わる本です。筆者が伝えたい思いを綴った短文が集まって構成されており、体系だった考察というよりは、筆者が感じる日々の雑感を通じて、サッカー代理人という職業のおおまかな全体像が浮かび上がってくる、という構成の本です。サッカー好きの方であれば楽しく、気楽に読めます。
54 内田樹さんが中高生向けに書かれた本です。中高生向けといってもかなり難解です。「難解」であることがコミュニケーションの本質、というのがこの本の主題の一つでもあるので、あえて意図的に難解にされているところもあります。これも意図的なのでしょうが、読後奇妙な違和感が残りいろいろと考えさせられます。とはいえ、これまでに、内田さんがいろんな本で書かれていることが、コンパクトにまとまっているという意味では、内田さんの本の入門書であるとも言えます。内田さんの本で再三語られている「前未来系で語られる過去」という考え方については、この本を読んで初めてなんとなく理解できた気になりました。
■CD
38 Paul Simon/Paul Simon
39 There Goes Rhymin' Simon/Paul Simon
40 Still Crazy After All These Years/Paul Simon
Amazonで安くなっていたのでポール・サイモンの初期の作品を3枚まとめて購入しました。いろんな国の音楽を貪欲に吸収しつつもポップさを損なわない、そして、聴く易さを重視しリスナーに負担を強いない、素晴らしいアーチストだと思います。
38 アルバム全体の感性度としてはそんなに高くない気がしますが、「Mother And Child Reunion」や「Me And Julio Down By The Schoolyard」といった代表曲の破壊力は抜群です。
39 こちらはアルバム全体としての完成度がかなり高いです。古きよきアメリカって感じで、素朴に楽しい感じになります。
40 前作が土着的な印象だったのに反しとても都会的な雰囲気の作品です。しっとりと洗練された音楽が続きます。ある意味ポールサイモンのセンスの高さが最もダイレクトに表れた作品だと思います。ポール・サイモンの作品を最初に聞くなら本作か「Graceland」をお勧めします(真逆のテイストの作品ですが)。
■映画
30 フォー・ウェディング/監督 マイク・ニューウェル
31 パイレーツ・オブ・カリビアン 生命の泉/監督 ロブ・マーシャル
30 原題の「Four Weddings and a Funeral」に惹かれてずっと観たいと思っていた作品です。「4つの結婚式と1つの葬式」というタイトルからは、コミカルではありつつも、もう少し哲学的な深みのある内容を期待していたのですが、意外と普通のラブコメディでちょっと拍子抜けしました。逆に、押し付けがましいメッセージのない、適度の軽さがヒットした原因なのかもしれません。ヒュー・グラントを筆頭とする俳優陣は突飛なキャラ設定ですが、妙にリアリティのある絶妙の演技で観ていて楽しめました。気楽に質の高い映画を観たいときにはお勧めです。
31 キャラが立っていてとても楽しい、いい映画だと思うのですが、前3作と比べると少し冗長な印象です。結構予算をカットされたとの話ですが、その分上映時間を短くして、例えば1時間50分程度にしていたら、もっと密度の濃いよい作品になっていた気がします。ペネロペ・クルスは正直好きな役者ではないのですが、思ったよりキャラが立っていてよかったです。たいしたことないですが、これまでと同様にエンドロール後まで席を立たないことをお勧めします。
52 メディアと日本人/橋元 良明
53 サッカー代理人/ロベルト 佃
54 先生はえらい/内田 樹
52 いきなり日本におけるメディアの歴史から始まり、少々戸惑いましたが、2章以降は1995年から5年ごとに行われている調査結果を元に、丁寧に各メディアの利用実態の変化を解説してくれていて勉強になりました。これまで、感覚的に感じていたこと(新聞がインターネットに利用者を奪われている)が実証されると同時に、感覚と違うところ(テレビは必ずしもインターネットに視聴者を奪われていない)もありました。共同研究者である電通に配慮してか、考察において若干インターネットの影響力を軽視する傾向にあると個人的には思いましたが、よく言われるインターネットの悪影響についても、冷静な分析がなされていて、納得感の高い本でした。
53 中村俊輔選手ら日本人選手の海外移籍をサポートした方の書かれた本。サッカー代理人の仕事内容と筆者の所属選手や仕事への情熱が伝わる本です。筆者が伝えたい思いを綴った短文が集まって構成されており、体系だった考察というよりは、筆者が感じる日々の雑感を通じて、サッカー代理人という職業のおおまかな全体像が浮かび上がってくる、という構成の本です。サッカー好きの方であれば楽しく、気楽に読めます。
54 内田樹さんが中高生向けに書かれた本です。中高生向けといってもかなり難解です。「難解」であることがコミュニケーションの本質、というのがこの本の主題の一つでもあるので、あえて意図的に難解にされているところもあります。これも意図的なのでしょうが、読後奇妙な違和感が残りいろいろと考えさせられます。とはいえ、これまでに、内田さんがいろんな本で書かれていることが、コンパクトにまとまっているという意味では、内田さんの本の入門書であるとも言えます。内田さんの本で再三語られている「前未来系で語られる過去」という考え方については、この本を読んで初めてなんとなく理解できた気になりました。
■CD
38 Paul Simon/Paul Simon
39 There Goes Rhymin' Simon/Paul Simon
40 Still Crazy After All These Years/Paul Simon
Amazonで安くなっていたのでポール・サイモンの初期の作品を3枚まとめて購入しました。いろんな国の音楽を貪欲に吸収しつつもポップさを損なわない、そして、聴く易さを重視しリスナーに負担を強いない、素晴らしいアーチストだと思います。
38 アルバム全体の感性度としてはそんなに高くない気がしますが、「Mother And Child Reunion」や「Me And Julio Down By The Schoolyard」といった代表曲の破壊力は抜群です。
39 こちらはアルバム全体としての完成度がかなり高いです。古きよきアメリカって感じで、素朴に楽しい感じになります。
40 前作が土着的な印象だったのに反しとても都会的な雰囲気の作品です。しっとりと洗練された音楽が続きます。ある意味ポールサイモンのセンスの高さが最もダイレクトに表れた作品だと思います。ポール・サイモンの作品を最初に聞くなら本作か「Graceland」をお勧めします(真逆のテイストの作品ですが)。
■映画
30 フォー・ウェディング/監督 マイク・ニューウェル
31 パイレーツ・オブ・カリビアン 生命の泉/監督 ロブ・マーシャル
30 原題の「Four Weddings and a Funeral」に惹かれてずっと観たいと思っていた作品です。「4つの結婚式と1つの葬式」というタイトルからは、コミカルではありつつも、もう少し哲学的な深みのある内容を期待していたのですが、意外と普通のラブコメディでちょっと拍子抜けしました。逆に、押し付けがましいメッセージのない、適度の軽さがヒットした原因なのかもしれません。ヒュー・グラントを筆頭とする俳優陣は突飛なキャラ設定ですが、妙にリアリティのある絶妙の演技で観ていて楽しめました。気楽に質の高い映画を観たいときにはお勧めです。
31 キャラが立っていてとても楽しい、いい映画だと思うのですが、前3作と比べると少し冗長な印象です。結構予算をカットされたとの話ですが、その分上映時間を短くして、例えば1時間50分程度にしていたら、もっと密度の濃いよい作品になっていた気がします。ペネロペ・クルスは正直好きな役者ではないのですが、思ったよりキャラが立っていてよかったです。たいしたことないですが、これまでと同様にエンドロール後まで席を立たないことをお勧めします。