本、CD、映画日記

目標は年間読書100冊。その記録と目標管理をかねたブログです。

アイ,ロボット

2007-05-28 07:28:06 | Weblog
■本
46 消費行動の社会心理学/編集 竹村 和久
47 フューチャリスト宣言/梅田 望夫 茂木 健一郎

46 広告と心理学の関係が知りたくて読みました。玉石混交って感じでいろんな論文が混ざっています。コンパクトにこの分野の知識や動向を得る上で役に立つ論文も多数ありますので、興味のある論文だけを読まれることをお勧めします。論文って自分でも書けるかもと思えたことがこの本を読んだ一番の収穫です。

47 タイトルどおり未来について前向きになれる本。僕は基本的にネガティブな人間なので、こういった未来に対する楽観論はあまり好きではないですが、単なる楽観論ではなく、お二人ともすごい悩みを抱え努力をされているところが信頼できます。「サバイブ」なんて言葉は、安穏と暮らしている人には出てこない言葉だと思います。


■映画

19 博士の愛した数式/監督 小泉堯史
20 GOAL!/監督 ダニー・キャノン
21 アイ,ロボット/監督 アレックス・プロヤス

久しぶりにTVで放送された映画をリアルタイムで見ました。

19 美しい映像、俳優陣の押さえのきいた名演など悪くはない映画なのですが、原作がよすぎるだけに、わざわざ映画でも観なくてもいいなっていうのが正直な感想です。√の大人になってからのシーンで映画としての独自色をつけようとしたのでしょうが逆効果ですし。吉岡秀隆さんと浅岡ルリ子さんはどの作品を観ても同じ演技のような気がするのですが、これはすごいことなのかどうかよくわかりません。

20 予想通りのわかりやすいストーリー。頭を使わなくてもいいのでたまにはこういう映画もいいです。サッカーシーンはもう少し迫力があるかと思ったのですが、意外と普通でした。そこがリアルなのかもしれないですが。

21 ちょっと長すぎて中盤だれ気味ですが、終盤の謎解きや対決シーンは怒涛の展開で、矛盾もなく結構感心しつつ引き込まれて観ました。とかく近未来SFは悲惨で暗い映像が多くなりがちですが、悲惨なシーンを極力排しているところや未来を悲観視しすぎていないところも好感が持てます。余計なメッセージ性を込めなかったところも個人的には評価したいところです。
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スパイダーマン3

2007-05-19 09:18:03 | Weblog
■本
44 ケータイ大国のモバイルビジネス入門/藤田 明久
45 パラサイト社会のゆくえ/山田 昌弘

44 モバイルビジネスというよりもモバイルマーケティングの本です。携帯についてのサービス動向とマーケティング利用について時系列に網羅的に復習したい人にお勧めです。浅く広くって感じです。まだ、それほど語るべきことがないためか内容の水増し感はあります。日進月歩の業界なので、本気でビジネス利用を考えるにはニュース記事をこまめにチェックすることが必要でしょうが、そのための前提となる知識を補うためというのが本書のよい使い方でしょうか?

45 主に家族を取り巻く現在の(少し過去になりましたが)の状況をデータをもとに解説してくれます。相変わらず切れ味鋭く、社会のさまざまな問題点について気づかせてくれます。読んでいると日本の将来に対して、悲観的な暗い気分になります。「パラサイト・シングルの時代」や「希望格差社会」も同様にいろんな問題を指摘されているのですが、最後に筆者が明確なソリューションを提示してくれるので、読後これほどは落ち込みませんでした。本書は短いコラムの連作といった体裁なので、深く考察した解決策を提示しにくいという背景は理解できますが、より社会の問題が複雑で根深くなってきていて、解決策が提示しにくい状況にあるとも言えるのかも知れません。個人的には、自分の子たちに対して、「希望」(筆者の指摘するように努力すれば報われる将来像の提示)と「絶望」(努力しなくても最低限の生活ができるようないい時代はすでに終わった)の両方をバランスよく提示して、「やけ」にならない程度の危機感と希望を持たせる必要があると感じました。


■CD
15 Continuum/John Mayer
16 Try! John Mayer Trio Live in Concert/John Mayer Trio
17 ALL!!!!!!/100s
・  It Won't Be Soon Before Long/Maroon 5

15、16 HMVの2枚買うと1枚1590円のキャンペーンにの乗せられて以前から気になっていたJohn Mayerを購入。15は今年のグラミー賞で男性ポップヴォーカル系の賞を獲得した作品。大人がウイスキー片手に夜にくつろぎなが聴くのに最適な渋い傑作です。声がいいですね。ソングライターとしてのクオリティも非常に高い。ただ、個人的には若々しさの残る1stの方が好きです。

17 中村一義時代から大好きな100sのセカンド。本作もポップ全開です。バンド編成を中村一義さん自身が非常に楽しんでいるのが伝わってきます。ただ、今回はアルバム全体を通すとちょっと一本調子かなって印象を受けました。どちらかと言えば癖球が持ち味なのに、あえて直球のスピードで勝負しましたって感じです。新作発表の度に常に進化を続けていたので期待感が高かったのと、まだ僕があまり聴き込んでいないということもあるのでしょうが、個人的にはあれれ?って感じが少ししました。

・創作とは既存アイデアの組み合わせってことをあらためて感じさせてくれる傑作です。R&B、ソウル風の楽曲をロックのバンド編成で奏でる、どこかで聴いたことがありそうで、唯一無二のサウンド。マーケティングしてポジショニングをうまく設定しているんだろうなあ、と思いたくなるような、今市場で微妙に抜け落ちているところをうまくついています。まあ、商品(楽曲)自体のクオリティもかなり高いから売れているのでしょうが。批判的に読めるかもしれないですが、このバンドもこの作品も大好きです。


■映画
18 スパイダーマン3/監督 サム・ライミ

 シリーズをうまく完結させたなあというサム・ライミ監督の手際に関する感心と詰め込みすぎた内容による疲労感が視聴後に残りました。前作までの登場人物の葛藤に落とし前をつけるためにはストーリー的にはこうするしかないということは、左脳では理解できても、右脳はどこか拒否します。映画ってロジカルに全てつながればいいってもんでもないですしね。映像の爽快感、迫力も前2作の方が上だと思います。不自然に挿入されるアメリカ国旗など、頭でっかちなマーケティング担当がいろいろと口をだしたんだろうなあ、っと穿った見方をしたくなるほど、情報量過多なところが、本当であれば手放しに賞賛されるべき本作の魅力を少し減じているのだと思います。
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Wake up!Wake up!Wake up!

2007-05-13 07:59:13 | Weblog
■本
42 検索連動型広告を成功に導くSEM戦略/紺野 俊介
43 しゃべれどもしゃべれども/佐藤 多佳子

42 overtureやadwordsの実際の設定画面に沿って解説してくれる部分が多く実用的でわかりやすいよい本です。検索連動型広告を始めようという方にお勧めです。裏技的な細かいテクニックも具体的な例に基づきわかりやすく説明してくれています。検索される言葉を入札するなんて、すごい時代になったものです。次は電話などの音声データを解析しての広告マッチングになるのでしょうか?

43 「一瞬の風になれ」が今年の本屋大賞に選ばれたので同じ作者の以前から気になっていた本作を読みました。いい意味でも悪い意味でもウェル・メイドな作品です。魅力的な登場人物と詳細で平板に終わらない心理描写、巧みなストーリー展開でぐいぐい読ませてくれる半面、ごつごつしたひっかかりがないので、「よくできたいい話だなあ」という感想以外にあまり僕の中に残るものはありませんでした。でも、読書は楽しめればいいのでそういう点では間違いなくお勧めです。児童文学出身者だけあって村林少年の描写は特に秀逸。少年は無垢でも素直でも弱くもなく、屈託やしたたかさや強さをもった存在であることをよくわかってらっしゃいます。僕の子どもも村林少年のような内に秘めた強さとしたたかさと情熱を持った子どもになって欲しいなあと思いました。映画版は主人公を国分太一さんが演じられるそうですが、僕のイメージではどちらかといえば長瀬智也さんです。「タイガー&ドラゴン」のイメージとかぶるかもしれませんが、けんかっぱやい国分さんというのがあまりイメージできません。



■CD
13 Wake up!Wake up!Wake up!/the pillows
14 The Boy with No Name/Travis

13 明らかに「Please Mr.Lostman 」、「LITTLE BUSTERS」でクオリティ面での頂点を極めてから 下降傾向にあるので買うのをやめてしまおうと毎度思いつつも新作が出るとつい買ってしまいます。今作は21世紀に入ってからのピロウズの作品で一番好きです。力がいい感じで抜けていて、楽曲のクオリティも高いです。なんか、好きなことをやり続けるいい感じの骨太な大人といった「コレクターズ」みたいな位置づけのバンドになってきましたね。10年前には想像もできませんでした。長く聴き続けたいアルバムです。


14 こちらも抜群の安定感。どこを切っても名曲ぞろい。前作「12 Memories」がシブ地味な作品だったことから考えると今作はアップテンポな2曲目「Selfish Jean 」などいろいろなタイプの曲がそろってます。もう少しスケール感があればcoldplayくらい売れるバンドになり得ると思うのですが、その奥ゆかしさがまたこのバンドのいいところ。冬にこたつで本でも読みながら聴きたくなるようなほんわかしみるいいアルバムです。


 
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食い逃げされてもバイトは雇うな

2007-05-06 01:12:12 | Weblog
■本
40 食い逃げされてもバイトは雇うな/山田 真哉
41 ビジネス力の磨き方/大前 研一
・  できるかなクアトロ/西原 理恵子

40 相変わらず筆者の視点と発想のユニークさには感心します。本を売るためのコツがわかっているという感じがします。序盤の「数字がうまくなる」という部分は36の「数に強くなる」と少し内容がかぶりますが、こちらの方が実生活に即していてわかりやすい(その分内容が薄い?)です。本当に1時間程度でさらっと読めるので、内容が薄いという批判もあると思いますが、僕としては読みやすさとわかりやすさを評価したいところです。「決算書の数字がうまくなるには読むのではなく探す」、など会計が苦手な僕には結構いい復習になりましたし。

41 GW明けに備えて少しモチベーションと危機感を持つために読みました。相変わらず筆者のあふれんばかりのバイタリティーは、読んでいて元気が出ます。僕は基本的にバイタリティの低い人間なのでとても真似できないことが多いのですが、ある現象にかかっている力の方向性を分析し、その方向を早送りすれば未来が予測できるなど、参考になる視点もたくさんあります。本書の3分の1くらいは筆者の自慢話なので、それを減らしていただいて、もっと実例を盛り込んでいただければよりよい本になったと思うのですが、挑発的ないい本だと思います。

・漫画なので読了数にはカウントしませんが、番外編として。41でまっすぐになった気持ちを少し屈折させるために読みました。まあ、西原さんの本は出ると必ず買うのですが。相変わらずの暴走振りに加え、叙情的要素も冴え渡った傑作です。「ヒジュラ編」は海外ルポとしても読み応え十分。鴨志田さんの影響も随所に伺えます。鴨志田さんのご冥福をお祈りいたします。


■CD
12 Beyond/Dinosaur Jr.

 輸入版の価格が割高だったのでituneで衝動買い。とまりません。その直後にnapsterで聞けることが判明しショック。元を取るために聞き倒してます。目新しい要素は皆無ですが、安心できるいつものDinosaur節。おじさんの聴くオルタナって感じでしょうか?繰り返されるありふれた毎日を生きていくためのささやかな活力を与えてくれます。モツ煮込みをつまみに焼酎を飲みながら聴くと、はまること請け合いです。

■映画
17 アイス・エイジ/監督 クリス・ウェッジ

 子どものために2年ほど前にDVDで購入したのですが、マンモスが出てくるシーンで怖いと言われ続けて最後まで観ることができなかった作品。今回4歳の長男をなだめすかして始めて最後まで観ることができました。かなりいい作品です。作品時間は短いものの、友情や人間の業について、単なる奇麗ごとで終わらせずに深く描いています。とはいえ、説教くささやくどさ(僕にとって「カーズ」の描く友情はくどすぎました)はなく、氷の洞窟での滑走シーンなどエンターテインメント性や爽快さも満載。長男も喜んで観ていました。なによりも、子どもと楽しく映画を観ることができたこと自体がうれしいです。「アイス・エイジ2」も楽しみです。「モンスターズ・インク」、「ファインディング・ニモ」に並ぶ、小さなお子様をお持ちな方にお勧めの傑作です。
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