■本
50 イノベーション5つの原則/カーティス・R・カールソン、ウィリアム・W・ウィルモット
51 いらつく二人/三谷 幸喜、 清水 ミチコ
52 蹴りたい背中/綿矢 りさ
53 アトリビューション/田中 弦、佐藤 康夫、杉原 剛、 有園 雄一
50 若干中だるみはするものの、こういう米国のメソッド解説本にありがちなクドさや能書きは少なめで、ダイレクトに具体的な実践方法や事例が書かれているので、比較的好感が持てる本です。エレベーター・ピッチ(1~2分で伝えることができる「価値提案の核心部分」)のまとめ方など、具体的な行動につながるノウハウやテクニックがわかりやすく書かれているところもよいです。でも、当然と言えば当然なのですが、イノベーションを起こすためには中心人物(この本では「チャンピオン」と表現がされています)のモチベーションの高さに依存する要素が多い、と言われると、こういう本の存在価値を自ら否定されているようで、ちょっと冷めてしまいます。
51 清水 ミチコさんと三谷 幸喜さんのラジオ番組のトーク内容書籍化第2弾です。三谷さんの独特の間や思考に対して、清水さんが遠慮なく激しく突っ込み、その突っ込みに対して、斜め上の返しをするお二人ののやり取りが面白いです。
52 最年少芥川賞受賞の美形の作家さんということだけで、あえて読もうと思っていなかったのですが、いざ手にとって読んで見ると、一筋縄ではいかない毒のある表現満載でとても楽しめました。現代社会と思春期のそれぞれの「生きにくさ」を見事に表現している作品だと思います。「恋愛感情」とか「優越感」とか「嫌悪感」といった手垢のついた感情とは別の、未分化であいまいで混沌とした感情表現も巧みで、19歳でこの表現ができるのはやはり天才だと思います。ストーリー展開もこれまでにないもので、どこで着地するのかとドキドキしました。キャラ設定も巧みで、クラスでは浮いていて学校が嫌いなのにあえてクラブ活動は熱心に取り組む主人公や、モデルにはまりまくっていてクラスにもなじめていない風変わりなオタクなのに妙に男気もある、にな川君など、徹底的に紋切り型に陥らないその企みは素敵です。
53 アトリビューション-ネット広告のクリックだけでなくて、「ビュー」(広告を見たことによる認知の効果)も含めて効果測定しましょう、と言う定義だと私は理解しました-の考え方とその有益性についてわかりやすく書かれた本です。第三者配信を許可していない媒体があるなど、まだ、どこまで実用的かは今ひとつよくわかりませんが、その評価の重み付けの考え方などを具体的にわかりやすく解説してくれるので、参考になります。こういうのは、早めにやったもん勝ちですね。
■CD
39 Wincing the Night Away/The Shins
40 Chutes Too Narrow/The Shins
41 Oh Inverted World/The Shins
The Shinsの旧作3枚を大人買いしました。独特のポップセンスというか、親しみやすい一方で、深読みできる奥が深い音にはまっています。
39 The Shinsサードアルバム。以前にNapsterではまって聴いてました。これまでの4作の中で、最も派手と言うか、ハイテンションに外に向かっていく楽しい作品です。キラキラした楽しい音が詰まっています。The Shinsを聴くならまずこの作品から始めることをお勧めします。
40 The Shinsのセカンドアルバム。The Shinsの作品の中では最もシンプルで荒削りなサウンドだと思います。あえて手をかけず素材のよさを強調したかのような勢いのある作品です。
41 The Shinsのファーストアルバム。3分以内の勢いのあるポップソングと3分を超える聴かせどころを心得た楽曲のバランスが心地よいです。1作目でかなり高い完成度です。実験的な作品や内省的な作品もあり、バラエティに富んだ内容です。
■映画
35 ダーク・シャドウ/監督 ティム・バートン
グロテスクな表現やあからさまにセクシャルな描写が多く、毒が若干効き過ぎているので、一般受けはしない印象です。逆に僕も含めて、コアなティム・バートンファンを自認している人にはとても楽しめる作品だと思います。ティム・バートン監督が、一見の観客に遠慮せず、自分のことを理解してくれるファンに向けて、やりたいように作った印象があります。70年代初期の音楽の使い方もかなりマニアックで、アリス・キーパーのライブシーンなんてやりたい放題です。それだけに、オリジナリティは抜群で、これまでに観たことのないストーリー展開と映像に釘付けです。何かを成し遂げた人にしか撮れない、とてもパーソナルな作品だと思います。それでも、そこそこヒットさせているところが凄いです。ジョニー・デップやヘレナ・ボナム=カーターといった、ティム・バートン作品の常連俳優も、期待通りの怪演で楽しませてくれます。
50 イノベーション5つの原則/カーティス・R・カールソン、ウィリアム・W・ウィルモット
51 いらつく二人/三谷 幸喜、 清水 ミチコ
52 蹴りたい背中/綿矢 りさ
53 アトリビューション/田中 弦、佐藤 康夫、杉原 剛、 有園 雄一
50 若干中だるみはするものの、こういう米国のメソッド解説本にありがちなクドさや能書きは少なめで、ダイレクトに具体的な実践方法や事例が書かれているので、比較的好感が持てる本です。エレベーター・ピッチ(1~2分で伝えることができる「価値提案の核心部分」)のまとめ方など、具体的な行動につながるノウハウやテクニックがわかりやすく書かれているところもよいです。でも、当然と言えば当然なのですが、イノベーションを起こすためには中心人物(この本では「チャンピオン」と表現がされています)のモチベーションの高さに依存する要素が多い、と言われると、こういう本の存在価値を自ら否定されているようで、ちょっと冷めてしまいます。
51 清水 ミチコさんと三谷 幸喜さんのラジオ番組のトーク内容書籍化第2弾です。三谷さんの独特の間や思考に対して、清水さんが遠慮なく激しく突っ込み、その突っ込みに対して、斜め上の返しをするお二人ののやり取りが面白いです。
52 最年少芥川賞受賞の美形の作家さんということだけで、あえて読もうと思っていなかったのですが、いざ手にとって読んで見ると、一筋縄ではいかない毒のある表現満載でとても楽しめました。現代社会と思春期のそれぞれの「生きにくさ」を見事に表現している作品だと思います。「恋愛感情」とか「優越感」とか「嫌悪感」といった手垢のついた感情とは別の、未分化であいまいで混沌とした感情表現も巧みで、19歳でこの表現ができるのはやはり天才だと思います。ストーリー展開もこれまでにないもので、どこで着地するのかとドキドキしました。キャラ設定も巧みで、クラスでは浮いていて学校が嫌いなのにあえてクラブ活動は熱心に取り組む主人公や、モデルにはまりまくっていてクラスにもなじめていない風変わりなオタクなのに妙に男気もある、にな川君など、徹底的に紋切り型に陥らないその企みは素敵です。
53 アトリビューション-ネット広告のクリックだけでなくて、「ビュー」(広告を見たことによる認知の効果)も含めて効果測定しましょう、と言う定義だと私は理解しました-の考え方とその有益性についてわかりやすく書かれた本です。第三者配信を許可していない媒体があるなど、まだ、どこまで実用的かは今ひとつよくわかりませんが、その評価の重み付けの考え方などを具体的にわかりやすく解説してくれるので、参考になります。こういうのは、早めにやったもん勝ちですね。
■CD
39 Wincing the Night Away/The Shins
40 Chutes Too Narrow/The Shins
41 Oh Inverted World/The Shins
The Shinsの旧作3枚を大人買いしました。独特のポップセンスというか、親しみやすい一方で、深読みできる奥が深い音にはまっています。
39 The Shinsサードアルバム。以前にNapsterではまって聴いてました。これまでの4作の中で、最も派手と言うか、ハイテンションに外に向かっていく楽しい作品です。キラキラした楽しい音が詰まっています。The Shinsを聴くならまずこの作品から始めることをお勧めします。
40 The Shinsのセカンドアルバム。The Shinsの作品の中では最もシンプルで荒削りなサウンドだと思います。あえて手をかけず素材のよさを強調したかのような勢いのある作品です。
41 The Shinsのファーストアルバム。3分以内の勢いのあるポップソングと3分を超える聴かせどころを心得た楽曲のバランスが心地よいです。1作目でかなり高い完成度です。実験的な作品や内省的な作品もあり、バラエティに富んだ内容です。
■映画
35 ダーク・シャドウ/監督 ティム・バートン
グロテスクな表現やあからさまにセクシャルな描写が多く、毒が若干効き過ぎているので、一般受けはしない印象です。逆に僕も含めて、コアなティム・バートンファンを自認している人にはとても楽しめる作品だと思います。ティム・バートン監督が、一見の観客に遠慮せず、自分のことを理解してくれるファンに向けて、やりたいように作った印象があります。70年代初期の音楽の使い方もかなりマニアックで、アリス・キーパーのライブシーンなんてやりたい放題です。それだけに、オリジナリティは抜群で、これまでに観たことのないストーリー展開と映像に釘付けです。何かを成し遂げた人にしか撮れない、とてもパーソナルな作品だと思います。それでも、そこそこヒットさせているところが凄いです。ジョニー・デップやヘレナ・ボナム=カーターといった、ティム・バートン作品の常連俳優も、期待通りの怪演で楽しませてくれます。