■本
93 インバウンドマーケティング/高広 伯彦
94 不安を楽しめ! ドン・キホーテのピアス16/鴻上 尚史
93 手っ取り早く「インバウンドマーケティング」とは何かを知るにはよい本だと思います。ただ、いろんなところで公開されているWEBの情報以上のものはありませんので、PCのモニターでの情報収集に違和感の感じない方は改めて書籍として読む必要はないかもしれません。後半の実践編も参考にはなりますが、こちらも独自のノウハウというわけではなくて、SEOも含めた既存WEBマーケティングの復習的な要素なので同様です。
94 鴻上尚史さんの連載エッセイをまとめた単行本の最新刊です。東日本大震災の時期をはさんでいるので、震災や原発にかかわるシリアスで政治的な内容が多いです。また、「ネットとメディア」、「『空気』と『世間』」や「クールジャパン」といった鴻上さんのここ最近のお得意のネタも多いですが、個人的には創作に関わる記述が興味深かったです。不完全でも「とにかく完成させる」という考え方は、言われてみればその通りなのですが、これまで意識したことがなかったので新鮮でした。不完全さに負けて途中で挫折するよりも、書けないところはいったん保留して先に進み、曲がりなりにも全体が完成してから細部を熟考するという考え方は、ネット時代のベータ版の考えかたとも相性がよいと思いました。
■CD
88 The Songs of Carole King/Carole King
全74曲で1000円以下の値段という魅力的な価格に惹かれて購入しました、もちろんCarole Kingの楽曲は大好きで、超名盤「Tapestry」は、月に数回は必ず聴きます。本作は、Carole King自身で歌っている楽曲も収録されてますが、基本的には他人に提供した楽曲が中心で、ソロの内省的な雰囲気とは異なり、大ヒット曲「THE LOCO-MOTION」など、外に開かれたポップソングが満載で懐かしくも楽しい気分になれます。全曲3分以下で、シンプルで潔く終わるところも気持ちよいです。
■映画
67 自虐の詩/監督 堤幸彦
原作4コマ漫画が素晴らしすぎるので、どうしても比較してしまい違和感のある部分も多いですが、それでもかなりの力作だと思います。特に、唐突に挟み込まれる回想シーンに違和感を感じましたが、冷静に考えるとあの原作を映像化するにはこの手法しかないような気もして、制作側の工夫の跡も垣間見られます。主人公を演じた中谷美紀さんの熱演も光っていて、エロティックな描写やドラック中毒の過去を演じるなど、これまでのイメージを壊しかねないリスキーな役を丁寧に演じられていて魅力的でした。阿部寛さんもちゃぶ台をひっくり返しまくる無口な亭主役を、コミカルさとシリアスさの絶妙な配合の中で好演されています。それらの好演にもかかわらず、このキャラクターを演じるにはお二人ともきれい過ぎますし、格好よすぎます。商業面を考えると客を呼べるメジャー俳優を起用しないといけないのでしょうが、それなら、そもそもこの原作をメジャーな映画として制作すべきだったのか、という疑問が残ります。スタッフの原作への愛情が感じられるよい作品だけに、一層この疑問を強く感じてしまいました。原作を読んだことのない方は是非観てください。そして原作も読んでみてください。
93 インバウンドマーケティング/高広 伯彦
94 不安を楽しめ! ドン・キホーテのピアス16/鴻上 尚史
93 手っ取り早く「インバウンドマーケティング」とは何かを知るにはよい本だと思います。ただ、いろんなところで公開されているWEBの情報以上のものはありませんので、PCのモニターでの情報収集に違和感の感じない方は改めて書籍として読む必要はないかもしれません。後半の実践編も参考にはなりますが、こちらも独自のノウハウというわけではなくて、SEOも含めた既存WEBマーケティングの復習的な要素なので同様です。
94 鴻上尚史さんの連載エッセイをまとめた単行本の最新刊です。東日本大震災の時期をはさんでいるので、震災や原発にかかわるシリアスで政治的な内容が多いです。また、「ネットとメディア」、「『空気』と『世間』」や「クールジャパン」といった鴻上さんのここ最近のお得意のネタも多いですが、個人的には創作に関わる記述が興味深かったです。不完全でも「とにかく完成させる」という考え方は、言われてみればその通りなのですが、これまで意識したことがなかったので新鮮でした。不完全さに負けて途中で挫折するよりも、書けないところはいったん保留して先に進み、曲がりなりにも全体が完成してから細部を熟考するという考え方は、ネット時代のベータ版の考えかたとも相性がよいと思いました。
■CD
88 The Songs of Carole King/Carole King
全74曲で1000円以下の値段という魅力的な価格に惹かれて購入しました、もちろんCarole Kingの楽曲は大好きで、超名盤「Tapestry」は、月に数回は必ず聴きます。本作は、Carole King自身で歌っている楽曲も収録されてますが、基本的には他人に提供した楽曲が中心で、ソロの内省的な雰囲気とは異なり、大ヒット曲「THE LOCO-MOTION」など、外に開かれたポップソングが満載で懐かしくも楽しい気分になれます。全曲3分以下で、シンプルで潔く終わるところも気持ちよいです。
■映画
67 自虐の詩/監督 堤幸彦
原作4コマ漫画が素晴らしすぎるので、どうしても比較してしまい違和感のある部分も多いですが、それでもかなりの力作だと思います。特に、唐突に挟み込まれる回想シーンに違和感を感じましたが、冷静に考えるとあの原作を映像化するにはこの手法しかないような気もして、制作側の工夫の跡も垣間見られます。主人公を演じた中谷美紀さんの熱演も光っていて、エロティックな描写やドラック中毒の過去を演じるなど、これまでのイメージを壊しかねないリスキーな役を丁寧に演じられていて魅力的でした。阿部寛さんもちゃぶ台をひっくり返しまくる無口な亭主役を、コミカルさとシリアスさの絶妙な配合の中で好演されています。それらの好演にもかかわらず、このキャラクターを演じるにはお二人ともきれい過ぎますし、格好よすぎます。商業面を考えると客を呼べるメジャー俳優を起用しないといけないのでしょうが、それなら、そもそもこの原作をメジャーな映画として制作すべきだったのか、という疑問が残ります。スタッフの原作への愛情が感じられるよい作品だけに、一層この疑問を強く感じてしまいました。原作を読んだことのない方は是非観てください。そして原作も読んでみてください。