■本
88 裏切りのホワイトカード 池袋ウエストゲートパークXIII/石田 衣良
89 鴻上尚史のほがらか人生相談/鴻上 尚史
88 そのときどきの時事問題を池袋という身近な都市に落とし込んで、読者に自分ごと化させながら、エンターテイメントとして成立させている手際は相変わらず見事です。今回は、ネット炎上、DV、ドラッグ、スピリチュアル、クレジットカード詐欺、などが題材として取り上げられています。しばらくシリーズでは登場していなかった、暴力団幹部のサルや主人公の幼馴染の池袋署の署長、そして、カリスマハッカーのゼロワンが久しぶりに登場して、古くからのファンとしては楽しめました。読者ももはや謎解きは期待していないと思いますが、最後は主人公マコトの知略で、水戸黄門の印籠のように、さまざまな問題が解決する(敵が無駄な抵抗をした場合は、助さん、格さんのように、池袋のキング、タカシやその仲間が制圧する)定番の展開はもはや様式美とさえ言えると思います。
89 最近公私にいろいろと問題が発生したので、悩みを整理するために、ネットで評判の鴻上さんの人生相談をまとめて読みました。世間の「同調圧力の強さ」や自身の「自尊意識の低さ」に悩む人たちの相談に、やさしく、かつ、ほがらかに回答してくれます。ある行動をすべきか悩んでいる人には「やった後悔よりやんない後悔の方がでかい」と言って、そっと後押しし、精神的にギリギリに追い詰められている人には、自分で頑張り過ぎずに専門家の支援を仰ぐことを、きっぱりと提案してくれていて、私自身対処に悩んでいるいくつかの案件について整理することができ、読んでいてずいぶん楽になりました。しばらく、鴻上さんの本を読んでいなかったので、また、まとめて読んでみたくなりました。
■CD
23 Madman Across the Water/Elton John
先日観たエルトン・ジョンの人生を描いた映画「ロケットマン」や、ずいぶん前に観た「あの頃ペニー・レインと」で、印象的に使われていた「Tiny Dancer」という、このアルバムの冒頭曲がずっと大好きだったので購入しました。本作は1971年の作品ですが、1975年の「Captain Fantastic and the Brown Dirt Cowboy」で完成する、エルトン・ジョンの音楽家としての昇り調子の勢いが感じられる、みずみずしい作品です。しばらくは「Tiny Dancer」を通勤電車で聴いて、一日を乗り切ろうと思います。
■映画
88 泥棒成金/監督 アルフレッド・ヒッチコック
89 ミュータント・タートルズ/監督 ジョナサン・リーベスマン
88 ヒッチコック監督の映画にしては、ゆるーい感じの恋愛を絡めたサスペンス作品です。「ルパン三世」に通じるものもありそうです。ストーリー展開的にはありきたりで、結末が結構早めに予想できますが、カット割りや音楽の使い方の巧みさで、緊迫感を高める手法はさすがです。リヴィエラの高級リゾート街の風景やヒロインのグレイス・ケリーの美しさが印象的です。ストーリーよりも、映像の豪華さ美しさを楽しむべき映画なのだと思います。
89 1990年代に制作された3部作ではなく、2014年に制作された方です。「トランスフォーマー」のマイケル・ベイが制作に関わっているだけあって、ミュータント・タートルズのCGや動きの滑らかさが、観ていてとても気持ち良いです。一方、俳優の演技は紋切り型で、わかりやすいと言えばわかりやすいのですが、ヒロインのミーガン・フォックスがゴールデンラズベリー賞を受賞したのも納得のクオリティです。作品の知名度を活かして状況説明を極力廃し、一気に本題に入るスピーディーな展開は成功していて、適度な上映時間もあり最後まで一気に楽しく観ることができました。最近、設定が難解なアクション映画が増えているので、こういう気楽に観られる作品がもっと増えてもよい気がします。
88 裏切りのホワイトカード 池袋ウエストゲートパークXIII/石田 衣良
89 鴻上尚史のほがらか人生相談/鴻上 尚史
88 そのときどきの時事問題を池袋という身近な都市に落とし込んで、読者に自分ごと化させながら、エンターテイメントとして成立させている手際は相変わらず見事です。今回は、ネット炎上、DV、ドラッグ、スピリチュアル、クレジットカード詐欺、などが題材として取り上げられています。しばらくシリーズでは登場していなかった、暴力団幹部のサルや主人公の幼馴染の池袋署の署長、そして、カリスマハッカーのゼロワンが久しぶりに登場して、古くからのファンとしては楽しめました。読者ももはや謎解きは期待していないと思いますが、最後は主人公マコトの知略で、水戸黄門の印籠のように、さまざまな問題が解決する(敵が無駄な抵抗をした場合は、助さん、格さんのように、池袋のキング、タカシやその仲間が制圧する)定番の展開はもはや様式美とさえ言えると思います。
89 最近公私にいろいろと問題が発生したので、悩みを整理するために、ネットで評判の鴻上さんの人生相談をまとめて読みました。世間の「同調圧力の強さ」や自身の「自尊意識の低さ」に悩む人たちの相談に、やさしく、かつ、ほがらかに回答してくれます。ある行動をすべきか悩んでいる人には「やった後悔よりやんない後悔の方がでかい」と言って、そっと後押しし、精神的にギリギリに追い詰められている人には、自分で頑張り過ぎずに専門家の支援を仰ぐことを、きっぱりと提案してくれていて、私自身対処に悩んでいるいくつかの案件について整理することができ、読んでいてずいぶん楽になりました。しばらく、鴻上さんの本を読んでいなかったので、また、まとめて読んでみたくなりました。
■CD
23 Madman Across the Water/Elton John
先日観たエルトン・ジョンの人生を描いた映画「ロケットマン」や、ずいぶん前に観た「あの頃ペニー・レインと」で、印象的に使われていた「Tiny Dancer」という、このアルバムの冒頭曲がずっと大好きだったので購入しました。本作は1971年の作品ですが、1975年の「Captain Fantastic and the Brown Dirt Cowboy」で完成する、エルトン・ジョンの音楽家としての昇り調子の勢いが感じられる、みずみずしい作品です。しばらくは「Tiny Dancer」を通勤電車で聴いて、一日を乗り切ろうと思います。
■映画
88 泥棒成金/監督 アルフレッド・ヒッチコック
89 ミュータント・タートルズ/監督 ジョナサン・リーベスマン
88 ヒッチコック監督の映画にしては、ゆるーい感じの恋愛を絡めたサスペンス作品です。「ルパン三世」に通じるものもありそうです。ストーリー展開的にはありきたりで、結末が結構早めに予想できますが、カット割りや音楽の使い方の巧みさで、緊迫感を高める手法はさすがです。リヴィエラの高級リゾート街の風景やヒロインのグレイス・ケリーの美しさが印象的です。ストーリーよりも、映像の豪華さ美しさを楽しむべき映画なのだと思います。
89 1990年代に制作された3部作ではなく、2014年に制作された方です。「トランスフォーマー」のマイケル・ベイが制作に関わっているだけあって、ミュータント・タートルズのCGや動きの滑らかさが、観ていてとても気持ち良いです。一方、俳優の演技は紋切り型で、わかりやすいと言えばわかりやすいのですが、ヒロインのミーガン・フォックスがゴールデンラズベリー賞を受賞したのも納得のクオリティです。作品の知名度を活かして状況説明を極力廃し、一気に本題に入るスピーディーな展開は成功していて、適度な上映時間もあり最後まで一気に楽しく観ることができました。最近、設定が難解なアクション映画が増えているので、こういう気楽に観られる作品がもっと増えてもよい気がします。