本、CD、映画日記

目標は年間読書100冊。その記録と目標管理をかねたブログです。

ハクソー・リッジ

2017-07-02 10:17:01 | Weblog
■本
51 本の「使い方」 1万冊を血肉にした方法/出口 治明

 ライフネット生命創業者である出口治明さんによる読書論です。大ファンなので定期的に出口さんの本を読みたくなります。読書家の出口さんらしく、本に対する深い愛情と教養の必要性への思いが伝わってきます。「1行たりとも読み飛ばさない」、「線を引いたり、付箋を貼ったりしない」、「同じ本を読むことはあまりしない」など、よくある読書論とは異なる見解も多く述べられていますが、出口さんらしいロジカルな考えに基づかれていて、納得感があります(要は人の話を聞くのと同じように、本にも一期一会で真剣に向き合うべし、というご意見のようです)。「リーダー」や「子育て」など、目的別の出口さんによるお勧め本も多数紹介されていて、読書の幅を広げる意味でも有益な本です。
 

■CD
24 Fuzzy Warbles Volumes 1/Andy Partridge
25 Fuzzy Warbles Volumes 2/Andy Partridge
26 Fuzzy Warbles Volumes 3/Andy Partridge
27 Fuzzy Warbles Volumes 4/Andy Partridge
28 Fuzzy Warbles Volumes 5/Andy Partridge
29 Fuzzy Warbles Volumes 6/Andy Partridge
30 Fuzzy Warbles Volumes 7/Andy Partridge
31 Fuzzy Warbles Volumes 8/Andy Partridge
32 Fuzzy Warbles Hinges/Andy Partridge

24~32 XTCのアンディ・パートリッジによる、デモ、アウトテイク集です。10年くらい前に発売されたBOXセットを買い逃し、絶版になって高値になっていたのをずっと悔しく思っていたのですが、最近3枚単位の3部作として再発されていたので、まとめて大人買いしました。XTCで発表された楽曲の別バージョンだけでなく、結構オリジナル曲も収録されています。どの楽曲もキラキラとしたポップソングで、デモらしい粗削りのリラックスした雰囲気も相まって、聴いていてひたすら楽しいです。XTCを聴いたことがない方は、当然オリジナル作品から聴いていただきたいですが、「Oranges & Lemons」あたりのXTC作品が好きな方は絶対気に入ると思います。


■映画
37 めぐりあう時間たち/監督 スティーブン・ダルドリー
38 ハクソー・リッジ/監督 メル・ギブソン

37 それなりに恵まれた環境にある、別々の時代に生きる3人の女性のそれぞれが抱える憂鬱を描いた作品です。「ダロウェイ夫人」の作者ヴァージニア・ウルフ(1923年)、その「ダロウェイ夫人」の読者である女性(1951年)、その女性の子どもの友人(2001年)、をニコール・キッドマン、ジュリアン・ムーア、メリル・ストリープがそれぞれ重厚に演じています。それぞれの女性が抱える「憂鬱」を、男性である私があまり共感できなかったこともあり、アカデミー作品賞にノミネートされた作品の割には、それほど強い印象は残りませんでした。タイトルにもある、時間の絡み合いも、複雑な構成をわかりやすくまとめた手際は見事ですが、特に作品として有効に機能してはおらず、単なる演技派3大女優の共演以上のインパクトが残せていない気がしました。名作の雰囲気が漂う作品で、観る前のハードルが高かったこともあるのですが、少し残念でした。

38 こちらも今年のアカデミー作品賞等にノミネートされていた作品です。米軍視点の沖縄での戦争ものということであまり期待していなかったのですが、終盤は観ていて涙が止まりませんでした。「炎のランナー」+「プライベート・ライアン」という感じで、キリスト教徒である主人公の頑なまでの信念とリアルな戦闘シーンの映像が特に印象的です。メル・ギブソン監督作品らしい狂気と紙一重の自己犠牲ぶりが、自分には絶対真似はできないと思いつつも、激しく心を打ちました。かなり偏った倫理観に基づく映画ではあるものの、日本兵側の描き方は極めてニュートラルで、単なる敵兵以上の公平な視点を感じました(観る人が観ればそれでも偏見や誤解がたくさんあるのでしょうが)。監督の意図が見え過ぎて、素直には評価しにくい作品ではありますが、それでも観る人の心に多くのものを残す、影響力の大きな作品だと思います。
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2 コメント

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Unknown (ノエルかえる)
2017-07-03 17:54:33
こんにちわ、XTC ファンです、
取り上げて頂いてありがとうございます、 

『オレンジズアンドレモンズ』がお好きなのでしょうか?
2012年発表の『 Wing Beat Fantastic 』、
アンディ・パートリッジとマイク・ケネアリーの共作アルバムですが、 
もし、まだお聴きでないのでしたら、そちらもお聴き下さると嬉しいです。 
ご存知かと思いますが、ケネアリーは、ザッパ・バンドのギタリストで、『オレンジズアンドレモンズ』セッションの時には、毎日、スタジオに来ていたそうです。 
://chalkhills.org/reelbyreal/a_WingBeatFantastic.html
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Unknown (Unknown)
2017-07-09 10:11:38
こめんとありがとうございます。『 Wing Beat Fantastic 』聴かせていただきます。
返信する

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