キャッチャーに徹したかまえ
誠実な返球がある
信頼の証なのかもしれない
その誠実を疑うことはなくとも
はぐれた心はちがうことを考える
過度の信頼が見えなくするものがある
一面のハッピーを拡大鏡にかけて見る
すると全体が視界から消える
どんなにそうであればよいか
そう思うけれど、生の全域は深く広い
底なしの地層に根を下ろして生きている
永続する生の展開へ連結できなければ
かりそめのセレモニーとして消える
うつくしい記憶の宝箱に保管されるものではなく
生涯にわたって使えるものを獲得できるかどうか
露骨にいえば、愛憎渦巻くこども世界に
こぎれいな表紙つけて飾っても意味がない
(おとなもこどもも等しく)
異者、異邦人、異文化と遭遇しながら共生を願うなら
そのために生き抜く実践の方法を探索することが主題となる
〝教育〟にとって考え抜くべき筆頭の主題だろうと思う