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チカラへの加担が死を意味し
無力への加担が生を意味し
不可能がぼくらの世界を析出する
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析出された現実にまなざしを向けるまえに
情動が告げるメッセージに呑まれないように
メッセージを聴ききったうえで
胸に刻んでおくべきことがある
それをそのように、析出へ向かわせ
動かす生の本質、基底にあるもの
このことの共通本質の取り出しを条件として
新たな現実の構成を描き尽くすこと
それが生の全域性にかなうものかどうか
つねに検証の作業を同伴させながら
「自我のエロス」自体の自然性が求める
「関係のエロス」の未踏の領域へ