ASAKA通信

ノンジャンル。2006年6月6日スタート。

「ゲーム展開」 20201005

2020-10-05 | Weblog

 

C'est la vie.人生ってこんなもの──

それでオーケー、しかたがないというのがオトナの知恵なら
この世はバカすぎるかな

未使用のまま、未使用の人生を過ぎていく

バカすぎる世界にくみするのはやたほうがいい
生きている間に使うべきものがある、だれにもね

「なに?」
「自由」

       *

ゲーム展開がどんなプロセスをたどるかはつねに未規定である――
未規定ゆえに活性化していく作動と、未規定ゆえに不安に押しつぶされる作動がある。

ゲームはこの両義性を本質として「ゲームのエロス」を生み出し、
その極相において、ファンタジー創発の無限の位相を戴いている。

希望と絶望――すべてのプレーヤーはふたつの極性においてゆらぎ、
ゆらぎのカオスが、プレーの震源をつくっていく。

展開は、つねに制御の意思に先行して目の前に開かれ、
展開が告げる意味連関が次のプレーを解発していく。

展開の先行性はプレーヤーにとって拘束として、規定性として現われ、
同時に未規定な選択可能性の領域が反照され、
新たなプレーの可能性が開かれる初期条件をつくる。

プレーヤーは展開を引き受けることで相関的にセルフ像を結び、
展開とセルフの関係構造から次のプレーイメージを描き出していく。

――規定性を規定性として受けいれる。未規定性を未規定性として受けいれる。        
希望あるいは絶望を一方的に強いるものをしりぞける。

すぐれたプレーヤーはそのことをプレーの格律として、
その場所に、「いま、ここ」に、
プレーの自由とエロス、新たなありうる原郷が存在するように、
展開に修正を加えうるプレーイメージを探し、実効的な希望を立ち上げていく。

 

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