「オレはコレ、オマエはソレ、アレはそんなもの、ソレはこんなもの」
関係世界をつくる〝関係の重力(G)〟──
関係世界に生きる全存在に働く「関係確定」の力学がある
どんなプチな関係世界においても
関係存在として生きる者同士を結び合わせるチカラ(G)が動いている
関係確定から存在確定へ
この力学の展開は不可避である
姿カタチ、思考、感情、存在まるごと──
閉じたスコープに収めるかのように
世界はおまえの生の姿を確定する視線を照射する
関係世界に生きるとはこの視線にまみれて生きることでもある
けれど、関係世界にはもう一つ別の視線がある
それは〝Gの破れ〟をもたらすように動く特性をもつ
世界視線にさらされ、みつめられるまま存在を確定される
このとき、死に瀕するなにかがいる
この予感とおそれにおいて活性化する
世界視線のスコープに収まらないもう一つの作動がある
世界視線にみつめられながら、世界視線を見つめ返す視線
この視線はおまえの内側にしか生まれない
この視線が一定の強度をもつとき、Gには破れ目が生まれ
存在確定された「オレ、オマエ」は再編の契機を手にする