イワン・アサノヴィッチの一日  畑と映画の好きな卒サラ男。

政官業癒着体質の某公共事業職場を定年退職。鞍馬天狗・鉄腕アトムの人類愛に未だに影響を受けっ放し。孫には目がない。(笑い)

”大日小力”ひき逃げ!

2010-03-04 23:45:16 | 農業

 ”大日小力”とは、我が農園のイワン・アサノヴィッチの相棒の名前である。

3馬力足らずの耕耘機のことである。3年前に福島の姻戚から頂いてきた中古の耕耘機であるが文句ひとつ言わない働き者である。

エンジンは2サイクルである。手動チョークの具合を調整してエンジン始動ロープを思いっきり引くときの醍醐味は格別である。

年配のドライバーの方は手動チョーク付の車を運転した筈だからご存知だろうが、真冬の朝など一発でエンジンが掛かったときの達成感の味は格別で『よし!今日も良い一日が始まりそうだ!』などと思ったりしたに違いない。

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農園は5ブロックに区画されている。作物の連作障害を防ぐには3年間おなじ圃区の使用を控えねばならない。

ローテーションしながら作付けしていたのであるが、1圃区だけ花卉類を植えていたのでローテーションから外していたが今回は全面的に耕起をして、花卉類も植え替えをすることにした。

冬場の耕起は大事なことで、掘り起こした土に寒気を触れさせ土の消毒やら殺菌をするのである。良い土壌を作るための条件でもある。

”大日小力”は今日も文句を言わず、小さな身体で使命感に燃えながら懸命に働いている。2サイクルのコミカルなエンジン音をたてて軽快である。

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土壌消毒のため消石灰を鋤混みながらの耕耘だ。圃区の縦方向と横方向との2度の耕耘を行う。3年ぶりに耕起された土がこんもりと盛り上がってくる様子を確認しながらイワン・アサノヴィッチはご満悦である。

すると黒い土の中から白いものが見えて来た。15cmはあろうかトカゲの白い腹である。冬眠中のトカゲを”大日小力”は轢き殺してしまったのである。

イワン・アサノヴィッチは懇(ねんご)ろにトカゲを葬った。また”大日小力”の警察からの事情聴取はいまだにない。(笑)


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