そろそろ収穫という時期になって今さら何なのですが、ちょっと前のことになりますジャガイモの二本仕立ての報告です。<o:p></o:p>
ジャガイモは一つの種芋から5本ぐらいの苗が育ちます。でも、そのままにしておくと数だけは多いけれど粒の小さなジャガイモになってしまいます。だから5月になって苗高が20cmぐらいになったら大きな苗を二本だけ残してあとは全部抜かなければ為りません。
左手を根元に当てて土がめくり上がらないようにしながら右手で素早く抜き取ります。ズルズルと引っこ抜くと他の根っこを痛めてしまうので素早く抜きます。<o:p></o:p>
今年は時期に遅れることなく二本仕立てを済ませることが出来ました。やはり、やるべき時にやるべきことを済ませると気持ちの良いものです。<o:p></o:p>
今後の天候のことやら施肥のことなどいろいろありますが、ジャガイモの収穫に大きく影響することは何と言っても“二本仕立て”ではないかと思うようになりました。長い経験で得られた“技術”だと思っています。
『技術はひとに依って伝わる』と言われた農業土木の学者が居ましたが、その通りだと思います。ジャガイモの作り方などハウツー本やマニュアルはいくらでもあります。しかし、それだけで技術が伝わって行くとはとうてい思えません。
畑に行って苗高を見て根元の土の軟らかさを手で判断し、風の強弱や仕立て後の降雨の有無の検討もした方が良いでしょう。
そんなことまで書いてある入門書はありませんが、仮に書いてあったとしても微妙な要素を現地・現場で判断するのはひと(農民)です。<o:p></o:p>
畑には“自主と創造”があるとイワン・アサノヴィッチは考えていましたが、ジャガイモひとつ作るにしても、まさにオリジナリテイーが在るのです。
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