春から初夏にかけての、わが大日農園は葉物野菜の緑で気持ちよく覆われる。
冬の間、寒々とした黒い土が横たわっている農園とは打って変わっての光景である。何年やっていても土と緑と風に包まれた生理的な心地よさ、始原的な心地よさがたまらない。
考えてみればイワン・アサノヴィッチは兼々業農家を志してから早18年が経過している。年功序列の世界ではそこそこのキャリアという、自慢のできる経験者ということになる筈なのであるが…。
3月いっぱいでサラリーマンをリタイアしたイワン・アサノヴィッチは、春の訪れとともに浮かれ調子で葉物の種を播いたものである。ニンジン・小松菜・ホウレンソウ・チンゲンサイ・ダイコンと賑やかに播いたものである。
しかも厚め(=多め)に播きすぎた。密植気味になることは予想していた。間引き菜を食べながら収穫すれば良いと思っていたのである。
しかし、如何せん密植が過ぎたようである。間引き手間が追いつかない。読者にだけは告白するがハッキリ言って失敗である。
原因の1は同時期に多品目を播いたこと、原因の2はやはり欲張ったこと、すなわち欲と作業手間のギャップが有りすぎる結果なのである。
18年たってもこのザマである。好きだった俳優、故・植木等のヒット曲「♪分かっちゃいるけど止められない♪」と、あたり憚(はばか)らず口ずさんでしまう。
しかし、幸いなことにIT音痴のわがカミサンにだけは知られたくないのである。イワン・アサノヴィッチの畑作技術のキャリアに傷が付くからである。(笑)
「これで大丈夫?」というくらい、薄めに播いてあげて下さい。
と言いつつ、私も落花生を2粒播きでいいところを、
欲出して3粒播いてしまい、今、間引きできずに、移植
する算段をとっております・・・
密植、分かりますね。種を使い切ることも考えますから・・・(笑い)。
でも、間引きする野菜もおいしいです。
なお、お孫さんとのやりとりはおもしろいですね。背負うた孫に教えられ・・・??・・・違ったですか?(笑い)。
密植の原因に、 nakamuraさんが仰るとおり「種を使い切りたい」という「もったいない」精神があるのも事実です。
さては! nakamuraさんも畑をやっていますね? いままで畑のことはおくびにも出さなかっただけに妖しい。(笑)
相変わらず仕事の傍ら県内各地の景観やら動植物の生態、歴史や歳時を観察されて居る様子に敬意を評します。動体視力でマタタビを見つけてしまうなんて凄いですよね。
私も時々ですが動体視力とやらで町行くカワイコちゃんを見つけたりしますが… これは違うか?(笑)