イワン・アサノヴィッチの一日  畑と映画の好きな卒サラ男。

政官業癒着体質の某公共事業職場を定年退職。鞍馬天狗・鉄腕アトムの人類愛に未だに影響を受けっ放し。孫には目がない。(笑い)

江戸時代に「格差」と言う名の与えられた地図

2017-05-02 14:13:16 | 社会・経済
以下は、孫崎亨氏のメルマガ「(孫崎亨のつぶやき 年月日」を読んでの感想
・コメントを送信したものである。

 過って、「格差は在って当たり前」と声高に喧伝した首相が居た。私はそんな当たり前のことをワザワザ首相が言う事ではないだろうと訝しく思っていた。それは「新自由主義」の到来を告げる意味だった。競争主義・成果主義が役所世界にも取り入れられるようになった。職場や地域の団結・連帯感がドンドン崩れて行った。同僚が競争相手だから課や係の飲み会も減って行き、労組や親睦会加入者も減って行った。
話を戻すと、私は【元・某県公共事業職場役人OB】だが、組織は緻密なほどまでに当時も格差で分類・差別化されていた。男女差・学歴差・大学差・地域差(地元優先)etc。即ち、無いとされていた公務員世界でもきちんと「地図による規定」がされていたのである。誰も異を唱えることなく全職員が己の持つ与えられた地図を大事にしながら職務に従事していたからである。
某首相の喧伝はほどなく日本全土に浸透し、勤労者の3割が非正規化されていった。働く20代の半分がワーキングプアーだと言う。アメリカと違って、人種・言語・肌の色が違わない国民の中に強固な差別の柵(地図)が存在するようになった。
今や差別化された国民は不本意な柵(地図)を自ら変える意思も力もない。果たしてこの先、国民は与えられた地図に従って黙々と生きていくだけなのだろうか?

筆者(孫崎亨氏)は、この「地図」と言うものが実は遥か昔の江戸時代に為政者・徳川幕府によってつくられ、士・農・工・商の全国民にくまなく「与えられた」ものである。と分析したR・ベネデイクト(菊と刀の著者)の言葉として引用している。
そして、その地図が今もなお途絶えることなく現存し日本人の精神・思考に大きな影響を与えていると分析しているのである。
イワン・アサノヴィッチも全く同感の境地で読後の感想・コメントとして孫崎亨氏に返信したものである。
江戸時代に造られ全国民に与えられた、「地図」は卒業した役所経験の中にイヤと言うほど見せつけられたものである。イワン・アサノヴィッチは労組の役員となり、この地図を打破すべく「公平」「平等」を叫びながら県庁生活を送ったと言っても過言ではなかった。
ありがたいことに少なからずの県庁職員が私の周囲に結集してくれた。しかし、地図の出版保有者は思想差別の下、任用差別を私の地図にムリヤリ書き込んできた。

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