二日目の昼過ぎにリンパ体操の時間があり、館長の先生からレクチャーを受けた。
無理のない姿勢をとりながら滞りを取りたい部位を触り、周辺を軽く動かしながらほぐしていく方法を学ぶ。
その日の体操の参加は僕を含め3人だった。
女性二人は実際の動きをするところを先生が見て回ってアドバイスをしながら触ると、その場で柔らかくなるのを感じているようだった。
僕も見てもらい、ところどころ触ってもらったが特に滞りはなく、全く問題のない身体だとお墨付きをもらった。
本当はその後20分間の体験温熱療法の個人セッションを受けられるのだが、別に必要ないでしょうとのことで、代わりに持ち帰り用の酵素を1セットもらった。
あとでなぜそんなに身体が柔らかく保たれているのか先生に問われ、僕は換氣のことを話した。
彼女の教えるリンパ体操も当然ながら呼吸を重視する。
身体の様子を感じながら長い呼吸をしっかり意識する。
呼吸を浸透させると血流も老廃物の排出も助ける。
一方で換氣では呼吸が主で身体は明らかに従だ。
そして、これはあとで試してみたのだけれど、換氣をしながら周囲をごくゆっくり動かすと、触られている部位の内部のエネルギーの流れの向きが変わる。
学び取り入れていく要素はまだまだたくさんありそうだ。
さらに、自分の毎日をストレートに話したのだけれど、彼女も仕事の関係上見えない世界との接点は多々あるようで、興味深く耳を傾けていた。