鼎子堂(Teishi-Do)

三毛猫堂 改め 『鼎子堂(ていしどう)』に屋号を変更しました。

週末金曜日・隣市迄、野菜を買いに・・・。

2018-12-09 23:07:21 | 食・料理

もたついていた秋をすっとばし、一気に真冬になりました・・・。


週末の金曜日に、ご老体の車・カロカロくんの12か月点検で、夕刻より、ディーラーへ連れて行かねばならず・・・予定時間が、16時と中途半端なので、午後から隣県の隣市迄、食材を求めに行きました。
隣県・隣市といっても、県境迄は、拙宅より、車で(渋滞しなければ)、5~6分といったところでしょうか。
古い城下町で、こじんまりとして、駅周辺は、ちまちまと曲がりくねったりしておりますが、なかなか情緒のある街だと思っています。

我居住地より、至近にありながら、殆ど訪れることのない市街で、駅より南側に、大きな国道が通っていて、その周辺のほうが、賑わっているので、駅周辺は、閑散としているようです。ちなみにこの路線は、単線です。

この市街に至るキッカケとなったのは、インターネットで、『無農薬野菜販売所』を、検索して、ヒットしたのでした。

『こんな近場にあったんか!』

・・・というわけで、スマホ・ナビをたよりに(別にたよりにせんかて、ほぼ一直線で行けるがな・・・)、金曜日の昼下がり、カロカロくんのエンジンを掛けました。

『ご老体いうても、まだ5万キロ走っとらんで・・・。』

老いても、まだまだ頑張ってくれそうですが・・・???


走ること15分・・・到着しました。

ショップのホームページによると、かつての複合商業施設の片隅に・・・あるハズなんだけど・・・。

屋上駐車場に、カロカロくんを、パークして、1階フロアを、隙間なく探索?

『あらへんがな!』

フロア入り口には、閉店した店舗の残骸?というか、空きスペースが、続いておりました。

そういえば、そのホームページも、2013年から更新されていなかったような???


複合商業施設の中の別の店舗で、長ネギ(100円)と地鶏の玉子12個(450円)を購入し、一度、車に戻り、買った長ネギと玉子を置いてから、再び、食糧品売場へ戻り、フツーの食材を買い求めました。

お会計で、クレジット・カードを出すと、レジの店員さんに、

『クレジット・カードは、使えません。申し訳ありません。』

と言われ、現金で支払いました。


今時、この店舗の広さで、現金払いのみなのか・・・信じられん・・・。

わが在所近辺で、よい野菜を買えるのは、道の駅くらいか・・・と思いながら、買い忘れた食材を、地元のスーパー迄、買いに行くという二度手間になりました。

スーパーは、どこも似たり寄ったりなのですが、某・大手スーパーの『電気をもつ原子』などは、オーガニック豆腐・国産大豆使用といいながら、添加物に、シリコーン???なる物質を使って、プライベートブランドとして、出している不思議な企業だしな・・・。

知らずに食べると恐ろしいし・・・。







今年の紅葉は・・・④/大雪

2018-12-08 23:24:25 | 自然・気象


寒暖差の激しい一週間でした。

コレから、いよいよ寒さに向かって、冬は、速度を上げてくるのでしょうか。

本日、二十四節期である大雪。暦と字面の上では、真冬感のある日ですが・・・。

今までが、温かすぎで、未だ、ダウンコートも出しておらず、秋向けのワンピースかコートか・・・微妙なカタチのコーデュロイの服で、外出できるので、やっぱ、冬のはじめは、暖冬傾向なのでしょうかねぇ。
(この服は、アメリカの通販ショップで、購入したのだけれど、なかなかのお気に入りでしたが、殆ど、外出しなくなったので、あまり着ることもなくなっていたのですが、死蔵品の復活とやらで・・・)。


今年は、12月に入っても、カエデが、散らず・・・(↓12月8日現在の拙宅のカエデの木)


紅色は、退色をはじめました。
雨に打たれて、色も褪せ始めましたが、少し暗めの赤が、秋の名残のように、燃えているようです。

カエデは、タネが、落ち、4月か5月頃、小さな芽を出しますが、なかなか育つことはありません。
途中で、枯れてしまいます。
それなので、拙宅の庭に、カエデが、増える様子は、ないのですが、親の木より、2mくらい離れたところに、1mくらいの若木が、育っておりました。
外出しようとして、車を動かしていると、ふと、小さな赤い紅葉したカエデの葉が、生垣の随分と低い位置に見えました(葉は、既に、殆どが、枯れておりました)。

種の落ちた場所が、よい位置とは、思えず、今年の台風で、折れた小枝に邪魔されながらも、健気に育っておりました。

大木に育ってくれたら、よいなぁ・・・。

それにつけても・・・私は、何故、こんなにもカエデの赤に惹かれるのでしょうかねぇ?(シツコイ・・・)




隠れ家的フレンチ・ランチ

2018-12-07 12:00:07 | 食・料理

昨日の雨はあがり、くもりがちな週末。


5日の映画の上映終了は、12:50分だったので、そのあと、ランチを予定しておりました。
この映画館は、県庁所在地と隣接といえば、隣接なのですが、市街地の渋滞などを考えると、隣接であっても、30~40分。
ラスト・オーダーが、13:30くらいのお店なら・・・。ちょっと気の利いたレストランなど予約を・・・と思い、グルメサイトなどで、探して、何軒かのフレンチ・レストランのランチをピックアップ。

有名店などは、1週間前でも、既に満席(・・・というか、予約の電話のときも、話中で、つながらず、つながったと思えば、『今頃、遅いんだよ?』的な・・・言葉は丁寧ですが、そんな雰囲気がアリアリと伝わってくる・・・?考えすぎ?かなぁ・・・)状態。

しかも、何故だか、この周辺のフレンチ・レストランを標榜する処は、ラスト・オーダーが、早すぎて、時間的に合わない・・・というか・・・。
住宅街の隠れ家的な座席数も多くなく・・・なんてところが、多いからなのか・・・。

時間的に間に合わないし、ラスト・オーダーが、14時とかいうところは、レビューが、低かったりで。

条件にあうお店が、なかなか見つからず。

相方の家から、それ程遠くなく、割と老舗的なレストランに、予約を入れました。

お店のホームページには、ラスト・オーダーが、13:30ということで、映画館より15分程度の距離。
お店の対応は、最後の2席が空いておりますが、駐車場が、1台しか残っておらず相乗りでお願いしたく、ラスト・オーダーが、13:15になったということで、ナントカ、間に合いそう・・・。

当日、静かな住宅街のどん詰まりに、フランスの国旗はためく、小さなレストランに、予定時間の10分前に到着。

お店のドアに、『本日、満席のため・・・』の札が・・・。平日の水曜日の13時過ぎで・・・。
お店の中は、妙齢のご婦人だけ・・・でした(男性客は、相方たったひとり)

13時を過ぎていたため、私たち以外のテーブルのお客さんは、既に、食事、デザート、珈琲を終えて、会話に華が咲く・・・状態。
相方、一言、ぼそっと・・・

『うるさすぎ・・・。』

相方は、食事を静かに食べたいタイプです。


前菜が、運ばれてくる頃が、もっとも、賑わいをみせておりました。

野菜料理に定評のあるお店なので、ローストした10種類くらいの野菜に、バジル風味のジェノベーゼソースいただく、どちらかと言えば、イタリアンというか、プロヴァンス風というか・・・。

ブロッコリーのクリームスープ、メインは、真鯛のムースをキャベツ巻きクリームソースは、フレンチの一皿。
(相方は、チキンのグリエ)。

パンは、熱々で、バターも美味しい。

デザートは、フレンチローストの珈琲、カシスシャーベット、苺のムース、小さな玉子の形をした焼き菓子。

メインが運ばれてくる頃には、食事を終えた妙齢のご婦人方が、席を立ち始めたので、静かになり、店内には、シャンソンが、流れ始めました・・・。

たしかに・・・このお値段で、このランチですから、リーズナブル・・・なんですが・・・。暮らしに余裕あるご婦人が、ご主人のお給料および、年金で、平日優雅に、お友達とフレンチランチ(・・・なんだろうなぁ)。

いいなぁ・・・と思います。

そいういう客層のお店のようです。

この『隠れ家的』フレンチとかイタリアンって、味よりも、一種のステータスなんかいな?と思います。

『ワタシね、こういうレストラン知っているんだけれど・・・。今度みなさんで、食べにいかない?』みたいな感覚で。

それにつけても・・・。
昼飯喰うにも、予約で一杯・・・っつか。

予約してまで、食べたいお料理でもなくて・・・(最近、フレンチランチは、食傷気味というか・・・)。

最近は、少しだけ高めの和食店のランチの方が、良くなってきて・・・(歳くったな・・・としみじみ思う)。




映画:ハード・コア

2018-12-06 06:45:44 | 演劇・映画

秋と冬とを分ける雨・・・のよう・・・。


昨日(5日)、朝から相方と隣市のシネマ・コンプレックスへ。

『ハード・コア』は、中心人物とか、下層階級とか・・・いろいろな意味があるようで。

純粋で、曲がったことが大嫌いな右近(山田孝之)が、その怒りを腕力に転化してしまい、現代社会では、居場所のない生活を送っていた。
群馬の山奥で、怪しい某社会活動家の埋蔵金発掘を手伝いながら、心を病んで言葉が離せなくなった放浪者の牛山くん(荒川良々)と共に、掘削作業と続けていた。
或る日、牛山くんの住んでいる廃墟の工場の中で、1体の古びたロボットと遭遇する。
量子コンピュータを内蔵する未来を先取りしたそのロボットであることを突き止めた右近の弟で、エリート商社マンの左近(佐藤健)も、腐った社会に憤り、一攫千金を夢見ていた。
そんな3人と1体のロボットが、巻き起こす・・・フツーじゃないひとたちの物語。

あのレトロ感満載の・・・昭和のマンガの中に出てくるようなトボけた顔と、ブリキ?の質感の角ばった錆ついたボディの中に、量子コンピュータ内臓という、そのギャップ。

山田孝之と荒川良々の濃すぎるキャラクターを中和するかのような佐藤健の爽やかなヴィジュアル。


・・・明治時代から始まったのか、或いは、戦後(第二次世界大戦)あたりが、始まりなのかは、よくわからないけれど、近代社会は、所謂、真面目に納税する国民を量産する教育をしてきた。

勤労と納税が、国民の義務であるということを疑わせることなく、よい生活をするには、よい大学行って、一流企業に就職し、文句を言わず、働き・・・、結婚し、家を建てて、定年迄、労働する・・・これが、一番の幸せになる道だと、教育してきた。

その教育は、功を奏し、国民は、貯蓄に励み、政府には、逆らわず、何の疑問を抱かずに、その一生を終えるのが、普通だと教えられる。

でも、そんな洗脳が、利かない人たちがいる。はみ出してしまうひとたちもいる。
それが、映画の中の右近と牛山くんであり、一応、きちんとしたエリート商社マンでありながらも、その社会に疑問を持ち始めたのが、左近であった。
右近と左近は、兄弟であるけれど、対極にいる。
兄と弟は、幸せの基準が、違うのだろう。

右近と牛山くん、そして、ロボットのサイバラロボオは、家族になった。
いつでも三人一緒で、離れることもなく・・・。
ヒトの心を持たないロボオは、AIの感情を超えてしまったため、プログラムにより、その活動を止めることになる。

不思議な面白さのある映画で、小さなショットに、様々なニュアンスを読み解くのも楽しい。



韓国時代ドラマ:七日間の王妃

2018-12-05 00:12:05 | TV・ドラマ

先月迄、放送していた20回分の視聴を終えました『七日間の王妃』。

時代的には、かの『宮廷女官チャングムの誓い』の少し前。
王様(中宗)が、まだ王位を継ぐ前のクーデーター迄、即位して、王妃シン氏が、宮廷を追放されるところまでとその後日談が、最後に数分間。


少し前に、放送されていた『師任堂(サイムダン)色の日記』で、かなり卑怯で、日和見的で、猜疑心の強い、小心な王様(中宗)をみたばかりだったので、このひとの青年期のラブ・ストーリー的時代ドラマということで、かなりギャップが・・・。

最近の韓国の宮廷モノは、両班の令嬢や宮廷の王女が、縦横無尽に、変装し、公道を出歩き、駈けずりまわり・・・なんてことが、実際、あの時代、出来たのか、出来なかったのか・・・。

そして、演じる若い役者の耳に、ピアス穴。

男女を問わず、髪型もだいぶ、緩いようで、勝手気ままに脚色している感があって、何処かの国のアニメーションとか、そんな雰囲気で、あまり史実に基づいているものでも無さげ。


私の韓国時代ドラマ(現代ものは、見ないけれど、『師任堂』は、現代と15世紀が、交錯している物語であったけれど)の始まりは、『宮廷女官チャングムの誓い』だったのだけれど、コレがスタートだったのですが、チャングムが、15年くらい前の作品だったし(実際に全編見たのは、放映後6,7年後になります)、史実中心から、創作性に変化しているのかもしれません。

この王妃シン氏は、『師任堂』にも登場し、サイムダンのお隣の住んでいたという設定でした。

王妃シン・チェギョンの世間知らずで、純粋な心に、若き日の中宗・晋城大君とその異母兄であり、暴君と化した燕山君は、引かれていきますが・・・。

とにかく、チェギョンは、でしゃばりで、不器用で、面倒臭い女だと、晋城大君に言わせています。
この女人のキツイ性格も、最近の韓国時代ドラマに多いような気がします。

取り立てて面白かった訳でもなかったのですが、ダラダラと見続けてしまいました。

時代が被るものとして、『女人天下』がありますが、そのドラマの中で、文定王后と死闘を演じる敬嬪パク氏を演じたト・ジウォンが、晋城大君の実母で、出演していて、こういう陰謀を巡せる大妃役は、合っているなぁ・・・
あの名台詞『メイヤ!(なんだと)』を思い出し、綺麗で、儚げで、気難しい大妃役だったし、敵対する継子の燕山君との微妙な関係がなんとも・・・。

燕山君役のイ・ドンゴンも、暴君役にしては、繊細すぎた気もしますが、比較的おとなしい暴君役でしたかね。

それにつけても、晋城大君の設定が、あまりにも、ブっ飛んでいて、別にどうでもいいか・・・とさえ、思ってしまい(別にどうでもいいんですけどね・・・)。





林檎/やはり・・・暖冬なのでしょうね?

2018-12-04 00:12:04 | 食・料理

家人宛に、長野から林檎(リンゴ)が送られてきました。
毎年、この時期になると、親戚から、お歳暮として送られてくるのです。

今年は、台風の被害もあったようですが・・・。


私は、林檎は、ナマで、食べるより、火を通して、ジャムやコンポートに加工した林檎を使うアップルパイとか、タルト・タタンなどの焼き菓子類が好きです。

・・・という訳で、林檎を煮ました。
黒砂糖とメープルシロップと蜂蜜の甘味料トリオを適当に入れて、塩も少し。
シナモンとかは、ないので、まぁいいか・・・(適当)。


でも、日本の林檎は、そのまま食べる方が、美味しいのかもしれません。

フランスの栗は、痩せていて、あまりおいしくないので、砂糖で、煮詰めて、マロン・グラッセにする・・・なんてことを、(たぶん)獅子文六の著作で、読んだような気がします。

砂糖液に何度も何度も浸けては、乾かし・・・を、繰り返し、洋酒に浸して、手間のかかる工程を経る間に、欠けたり、割れたりして、時間もかかり、作るのが大変なお菓子でもあります。

・・・たしかに、日本の栗は、茹でて、そのまま、皮を剥いて食べたり(栗ご飯にするとか・・・)、羊羹やどらやきなどの餡に加えたりするくらいで、あまり加工しなくても、美味しいのかもしれません。

伊那など、山深い栗の産地では、加熱した栗を裏ごしし、砂糖を混ぜただけの『くりきんとん』と呼ばれるお菓子もありますが、素朴な優しい味わいで、同じ栗でも、マロン・グラッセとは、違う日本的な味わいだと思います。


・・・林檎なども、西洋の林檎は、きっと、加工しないと、不味いのでしょう(←実際に、ヨーロッパやアメリカなんかで、ナマの林檎を食べたことがないので、いい加減なコトを書いています)。

いただいた林檎には、芯の周りに、蜜だまりがある・・・所謂、蜜林檎というものだそうで、酸味の少ない林檎のようでした。

・・・やはりナマが、一番、美味しいのかもしれません。

煮た林檎は、バニラ・アイスクーム等に添えて、食べようかと思っています(食後のちょっと贅沢なデザートになります)。



・・・で、やはり。今年は、暖冬なのでしょうかね。

先週、自室の窓の外に、大きなスズメバチが単独飛行しておりました。

・・・師走になるというのに、まだ飛んでいるのか・・・と思い、窓際で、見ていると、ガラス戸に近づいてきます。
たぶん、昼でも付けている蛍光灯の光に反応しているのでしょう。
(目測なので、アテにはなりませんが)4~5cmは、あったから、時期的に、オオスズメバチの雄か新女王でしょうかねぇ。

単独飛行中は、それ程、危険ではないようで、お互い見なかったコトに、すればよさそうです。

(でも・・・女王蜂であれば、仕留めておかないと、来年、危ないかも・・・でも、オオスズメのようだし、軒下に巣をつくる種類ではないしなぁ・・・。逆に、軒下の別のスズメバチの巣を根こそぎ、襲撃して、壊滅してくれるというか・・・)

そんな思いが逡巡しているあいだに、飛行中の蜂は、飛んで行ってしまいました。

今年は、スズメバチの活動期間も、平年よりも、長いようです。



幽玄の赤

2018-12-03 00:12:03 | Weblog

冬晴れが、お休み。雨が続きそうな・・・週明け。

私は、『赤』色に、随分とコンプレックスが、あって、思えば、幼少の頃は、青色や紺色の地味な色の服ばかり、着せられていた。
母親が、会う人達に、

『赤が、似合わない子なんですよ。』

と言っていたので、私は、そのまま『赤の似合わない子』になってしまった(こんな話も、コレ迄、無暗に、累積されたこの拙なブログに何回か、書いてきたと思う)。

幼少の女の子にとって、『赤』が、似合わない・・・ということは、或る意味、致命的でもあった。

青や紺色より、赤色の方が、断然、可愛いし、子供らしいし。

私は、『赤』を忌むようになった。
私は、『赤』を嫌った。

『赤』が、似合わない理由としては、まず、顔の色で、『赤』い服は、顔の色を、青ざめさせてみせるのだった(中学の時の友達に、『青』が、顔色に影響するひとがいて、青い服を着ると顔が、青ざめてみえるので、家庭科の被服製作で、ブラウスを縫うことになって、お互い、逆の色の布地を買った)。

オトコ顔というのも、たぶん『赤』が似合わない理由のひとつだろう。

長いこと、『赤』を嫌ってきたけれど、ある占いの本に、『赤色は、身を亡ぼす色』なんてことも、出ていたので、徹底的に、『赤』を避けるようになった。

その占いの根拠は、書かれていなかったけれど、後に、五行というものを知り、四柱推命などで、水浸しの日(黒)に生まれたので、火(赤)とは、相克の関係らしい・・・(さらに、悪いことに、剋される土(茶色・黄色)も、てんこ盛りな命式と知り、人生において、何もかも、上手くいかないのは、そのヘンなのか・・・と妙に納得もした。そういう訳だけでもなかったが、ずっと『黒』づくめの服ばかり着ていて、毎日が、葬式帰りかと思うほど、黒い服しか持っていなかった・・・)。


忌み嫌っていた『赤』だったのだけれど、何故だか、秋の紅葉・・・カエデの赤には、強烈に魅かれてしまう(それ迄、自宅庭にあることも気が付かなかったカエデの紅葉が、ある日、突然、美しく見えた)。

そして、青白い手に、安物のルビー・リングを買ってあげたとき、なんと!美しいことよ・・・などと、勝手に思った(勝手に思ったというのは、ルビー・リングをして外出しても、誰も褒めてはくれぬので、自分だけにしか、綺麗にみえないのだろう・・・と思っている)。


赤は、赤でも・・・キチガイじみた赤というよりは、黒や青などのまざったような深みのある『赤』が好きである。

カエデの群生するあの森林公園の赤色は、まさに、幽玄の赤・・・であった。
カエデの裏は、登山道(ハイキングコース)の入り口近くになるのだけど、このカエデの群生林を超えてしまうと、違う次元に飛び込んでしまいそうな・・・恐怖感を伴った危険な・・・幽玄の赤・・・。
晴れて、陽光が差し込むのではなく、夕刻の、既に陽が、沈みかけた一瞬に現れたような・・・『幽玄の赤』であった。

あれほど、現実離れした『赤』は、見たことがない。
もしかすると『魔』が潜んでいたのかもしれないが、臆病なので、『魔』に憑かれることもなく、現在、ここにいる。


(↓幽玄の赤では、ありませんが・・・)





初冬散歩道③鴨池

2018-12-02 00:12:02 | 自然・気象

日中の最高気温18℃。

暖冬を予感させる師走の始まり・・・。

師走に入る前日の金曜日(つまり11月30日)、家人を病院迄、送迎し、そのあと、食糧の買い出し、郵便局などに寄り、そのついでに、市内北部の貯水池へ、白鳥の飛来を確認に行きました(今季の暖かさからなのか・・・前シーズンは、白鳥の飛来を見ることができませんでした)。


貯水池の全周1.4Kmを歩いてみることに(いつもは、橋を渡り半周くらいなのですが)。

(↓池の最南端から、北部を望みます)


(↓鴨飛翔中)


(↓お昼寝中、日向ぼっこの鴨達も)


(↓池の途中にひと際、赤いカエデ)


(↓カエデの落葉)


(↓赤詰草もまだまだ枯れず、群生中)



散歩道から、少し外れた民家の隣にある雑木林は、カエデが群生しておりました。



前回訪れた森林公園でも、あの異界の入り口のようなカエデの赤さを、ベタ撮りの・・・しかも古い型のiphone で写し取ることが出来ず、私の目に映ったカエデの赤とデジタル機器が感知する赤さの違いに、何度シャッターを押しても、アングルを変えても、あの『赤』は、画像に出来ませんでした。

(↓護岸で、羽を休めていた鴨が、私の足音で、こちらを見ています)


冬本番前の暖かな初冬の散歩道。



赤の写真館~晩秋の忘れ物

2018-12-01 01:04:10 | 自然・気象

師走・・・だと言うのに、拙宅のカエデの葉は、まだまだ赤い。
平年なら、もう全部、散ってしまっている頃なのに。


拙宅、庭のカエデが、今盛り。晩秋の赤の写真館。








私は、カエデの赤い色が、好きで・・・。
どうして、こんなに好きなんだか、自分でもよくわかりません。

今年は、カエデの色づきが、不作かと思ったのだけれども・・・。

火曜日の森林公園。
金曜日の自宅庭。

紅葉狩りというか・・・。

燃えるというより、深紅。

紅(くれない)に染まる圧倒的空間に。

紅、血の色。


師走だというのに、紅葉真っ盛りで・・・。



今年は、桜の花も早かったし・・・。
梅雨明けも早かったし・・・。
夏が来るのもはやかったし・・・。

夏が、去るのが遅かったし・・・。
秋が、来るもの遅かったし・・・。

秋が、去るのが遅かったし・・・。

秋は、まだ居座るみたいで。


冬は、ちょっとためらいがちに・・・。
それでも、朝は、寒いので、やっぱり、冬は、ソコまで来ているようです。
それでも、カエデは、朱に染まり・・・。

どうして、こんなに、私は、カエデが、好きなのでしょう???