鼎子堂(Teishi-Do)

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『ユダヤ人とダイヤモンド:守 誠・著』

2010-08-08 21:03:23 | Weblog
くもりがちながら、暑さ衰えず・・・。

朝9:00で、既に、30℃越え・・・。
寝ていても暑いし、起きていても暑い・・・。
エアコンつけて、朝から読書。
涼しい部屋で、熱いお茶など飲みながらの読書。
こんな贅沢してもいいのか・・・と貧乏性のワタシなどは、思ってしまうのだけれど、夏だけだもんな・・・いいよな・・・、だって、このまま、ここにいたら、熱中症だもん・・・。

さて、今日の御題。

以前、テレビの映像で、アントワープだったか、アムステルダムだったか・・・ダイヤモンドの取引所周辺の映像が流れていて、所謂、オーソドックス・・・というらしいスタイルのユダヤ人のダイヤモンド商人が映し出されていた。
オーソドックス・・・大きなつばのある帽子、長い顎鬚、黒いマントのような衣装・・・みんな同じスタイルだったけれど、あの中に、まぎれ込むには、勇気がいりそう・・・なんて印象だった。

迫害と受難の民・・・ユダヤ人。
紀元前から、約束の土地を求めて、2000年・・・?
彼らの中から、ノーベル賞を受賞者のずば抜けて多いこと。
迫害により、職業選択の自由がなく、そんな中で、みつけたダイヤモンド産業への参入。
著者の守さんは、丁寧に解説していく。

四方を海に囲まれ、外敵の侵入から守られた日本人にとっては、理解することが難しいけれども、国家自体が消滅して、各地の政情や国家間の利害によって、居住地を制限され、制限されて唯一、許可された場所でさえ、安住の地ではなく、いつも、自分の命を守るために、逃げることを余儀なくされたユダヤ人にとって、換金性が強く、小さくて持ち運びに労を要せず、高価なダイヤモンドは、身につけられる財産のひとつだった。
命をつなぐことのできるダイヤモンド。

政局が安定しないアジア・中近東など、難民化する可能性の高い地域にすむ人達は、身を飾るのが目的ではなく、命を救えることのできる貴金属をいつも肌身離さず、所持しているという。
多妻制の国の妻達も、夫から、できうる限りの貴金属を財産として、受ける。

地獄の沙汰もカネ次第か・・・。

ダイヤモンドのカットや研磨が追いつかなかった中世頃までは、ダイヤモンドは、ルビーの八分の一の価格だったとか・・・。所謂、宝石としては、三流扱い・・・それが、今では、宝石といえば、ダイヤモンドになってしまった・・・その背景にあるユダヤ人。

世界の経済を牛耳るとさえ言われているユダヤ人・・・名前くらいは、聞いたことのある大富豪ロスチャイルド家、かのデビアス社のオッペンハイマー・・・不思議な民族であると改めて思ったり・・・。

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