鼎子堂(Teishi-Do)

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ドビュッシー:前奏曲集 第一巻 第10曲 沈める寺  

2012-07-29 22:52:05 | Weblog
猛暑ひとしお・・・。


先々週から、ずっと、ドビュッシーばかり聞いている。
コマーシャル・フィルムのBGMに使われていたりするから、お馴染みの曲も多い。
ウィスキーだとか、メルセデス(←素直にベンツって言えや!)・・・日本には、二十四の季節がある・・・みたいなコピー。

それ以前に・・・。
日本で、シンセサイザーを導入した先駆者として、冨田勲さんのアルバム『組曲惑星(ホルスト)』を初めて聞いたのがきっかけで、シンセサイザーによるクラシック音楽を堪能していた時期がある。
冨田勲さんといえば、手塚治虫さんの『ジャングル大帝』のアニメーションのオープニング・テーマを真っ先に思いだす。
壮大なアフリカ大陸を彷彿とさせるような音楽。

・・・一転・・・電子音。
(ホルストの『惑星』は、数年前、『木星』と言うタイトルで、歌詞をつけて、どなたか(平原綾香さん?だったか?)が歌っていらしたけれど・・・。歌詞ないほうがよいと思うのは、私だけ?)

それから(昔話だから、前置きが長くなってしまったけれど)、坂東玉三郎さん主演の映画『夜叉が池』のラスト・シーンで、シンセサイザー版『沈める寺』が印象的に使われていたのを思い出す。
映画自体は、あまり出来がよくなかった・・・やっぱ、玉三郎は、舞台に限る・・・なんて、思ったりしたけれど・・・。

そんなシンセサイザーでのドビュッシーとの出会いから、月日は、流れて・・・。
本来のピアノだけのCD 月の光 ドビュッシー ピアノ名曲集。
演奏は、モニク・アース

さて、今日のお題『沈める寺』。
低音部が、地響きのようで、荘厳な印象を受ける。
教会の鐘を連想させる音の数々。
廃墟となった寺院が、時の流れに、沈んでいくのだろうか???
全く、関係ないけれど、この曲を聞くと、福永武彦の『廃市』を思い出してしまう。
(映画化されたけれど、小説のイメージとキャスティングが、私好みでは、なかった。)

ドビュッシーは、真夏の暑い日よりは、雨の日だとか、ちょっと憂いのあるような日に聴いたりするのが、私は、好きだけれど・・・。
でも、このところ、毎日、ドビュッシー三昧。

好きな曲は、いつ聞いてもいいってことでしょうね・・・たぶん。




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