鼎子堂(Teishi-Do)

三毛猫堂 改め 『鼎子堂(ていしどう)』に屋号を変更しました。

あの榎木津礼二郎に彼女が・・・?邪魅の雫(京極夏彦・著)前半・・・。

2008-01-06 17:51:28 | Weblog
いきなり、ヘンなタイトルですみません。
京極さんの著書をお読みになっていない方には、まったく意味不明ですね。

この『邪魅の雫』は、2006年の秋にリリース――CDじゃないんだからリリースは、おかしいかな。上梓というべきでしょうかね――された本なのですが、今まで読む機会を逸してしまっていました。
京極堂シリーズ前作の『陰摩羅鬼の瑕』より3年?・・・。
待ちに待った作品だっただけに、なかなか読めなかったんです・・・これ読んじゃったら次のお作が出版されるまで、私はどうしたらいいのォ・・・という感じで・・・(別にどうにもなる訳じゃないんですけど・・・)。
京極さんの作品は、ほとんど長編なので、或る程度、まとまった時間がないと読んでいて気が気じゃないんですね。
時間をあけてしまうと・・・あれ?この人?誰だったけ?状態に陥るんで・・・。
盆・暮れ・正月・5月の大型連休・・・このあたりが、ベストな訳で・・・日が暮れて、夜中になり、そして夜明け・・・そんな事を気にしないで、読める至福の時間が必要なのだと思います。
私の読書スタイルとしては・・・。

・・・と言う訳で、上梓より、かなりなタイム・ラグがあるので、既に読了された方は、笑って許してね。

『邪魅の雫』-1月6日現在、丁度、真ん中あたりの466ページ迄。
明日から、また月次決算なんで、中断いたしますが、来週の3連休もあることですし、前半までってことで、書かせていただきます。

まず、今日のヘンなタイトルですが、この京極堂シリーズの基幹のキャラクターである超絶美形サイコ探偵の『榎木津礼二郎』さんに彼女がいた・・・らしい・・・。
あらま・・・礼二郎さん・・・彼女がいたの・・・。
人の記憶を垣間見るという不思議な力をもつ、モト華族で、財閥で、容姿端麗で、頭脳明晰で、喧嘩も滅法強くて・・・というどうしようもないキャラクターなんですけどね。この方・・・。
これまでのシリーズでは、女性の影すらなかったので、一種、神聖化していたのですけど・・・。
果たして、後半どうなるんでしょうか・・・・。
因みに彼女のお名前は、『神崎宏美』さんだそうです。

今回の事件は、『帝銀事件』が、モチーフとなっているみたいですが(現在のところまでです)、
この事件、かの横溝正史先生の『悪魔が来たりて笛を吹く』でも、使われていました。
ミステリー作家の先生方には、食指の動く事件だったようです。

京極さんは、前作の『陰摩羅鬼の瑕』の中で、横溝先生を登場させて、京極堂シリーズのメイン・キャラクターのひとりである『関口巽』さんの鬱病を緩和させていますが、過去と現在のミステリーが繋がっているみたいで、横溝・京極ラインの構造は、読んでいて、すごく楽しい・・・ご都合主義と言われようが・・・。

それでは。後半は、またいづれ。

明日から、月次決算のため、ブログはお休みです。



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