終日くもりがちで、雨パラつく肌寒い土曜日。
昨日(5月12日)。
今月が誕生日の相方のお祝いランチ会を、昨年、那須にグランド・オープンしたオーベルジュで・・・ということになって、初夏の爽やかな風の中、一路、那須高原へ。
転居先から、日光がかなり至近になって、那須高原も、それなりに近い・・・ような感じでいたけれど、那須は、結構広い。
コロナ以前から、寂れた感じだったけれど、今回訪れて、新しいショップなどオープンしていたし、別荘地開発がさかんで、少し活気を取り戻したようにも見える。
この数年の疫病の中、生き残ったショップ、閉店を余儀なくされたショップ。
明暗を分けた疫病。
5月の那須は、たぶん一年で一番美しくよい季節だと思う(紅葉の秋もまたよいのだけれど、新緑の季節は夏に向けて植物が勢いを取り戻し、解放感溢れる感じがする)。
オーベルジュは、以前あった建物を改装したホテル、フレンチを供するレストランで、前菜は、さすが。
蕪と帆立のソテー&生ハム。緑色のソースは、春菊。
発酵バターとパンもかなり美味しい。
ジャガイモの冷製スープ(ヴィシソワーズ)も良い出来。
メインのお肉料理の・・・このソース・・・どこかで・・・???と思ったけれど、3月に訪れた市役所に近いフレンチレストランで食べたあのソースの系統だった。
・・・ブルドックソース?(じゃないと思うだけれど、あのおなじみの家庭でフライなんかにかける中農ソース?)に粒マスタードを混ぜるレシピ。
これ最近、主流なのね?
圧巻は、デザート。
苺のソルベ。
そして、ソルベの下は、アイスクリームじゃない・・・たっぷりの生クリーム。これは。これは・・・!!!
このクリームをこんなに使って、コスト的にどうなんだろう・・・的な。
・・・子供の頃、駅前の田中屋(市内で、所謂、昭和の喫茶店というか、洋食屋とカフェが一体化したような、土曜の午後に、母親と買い物に出て、帰りにパフェを食べさせてくれた・・・所謂、デパートの食堂的な)のチョコレート・パフェが、バニラアイス・チョコレートシロップ・バニラアイス・チョレートシロップ・・・といった階層の上に、少しだけ乗っかっている生クリーム擬きを、こよなく愛していたワタシが、パフェ・グラスの中のバニラアイスクリームが、上にのっているクリームと同じものだと思っていて、先に食べてしまう上層部のクリームと同じ味を期待していても、バニラアイスクリームは別物だと知ったのは、それから随分と成長した後で、たぶんホイップクリームを、パフェ・グラスの下層部にも使うと潰れてしまってカサ増しできないし、コスト的にも問題もあろう・・・かと思い至ったのであった。
今でも・・・デザートのソルベには、フルーツソルベとバニラアイスってのが定番だと思うけれど、とても濃い(クローデットクリームをホイップしたような濃厚な)クリームをアイスクリームのように食べられて、歓喜した。
因みに、子供の頃に行った田中屋の食堂は、もうないけれど、ビルはまだ健在である。
お腹が一杯になって、山を下り、アンティークショップを巡り、ステンドグラス美術館へ。
金曜日の昼下がり。
結婚式が行われておりました。
御天気もよくて、なによりでした(今日だったら、ちょっと大変?かも・・・)
この美術館は、英国様式らしく、時代も結構、新しいような感じ。
おとなりには、教会も。
花と緑がいっぱい。
特に、今の時期は、新緑がとりわけ美しく、その間に、緋色の躑躅の木のコントラストが最高。
四季を問わず、また那須には行ってみたい。