夏日なれど、空気が乾燥していて、爽やかな祝日。
やはり、風が一番美しいのは、5月だなぁ・・・としみじみと思う。
夕刻より、食糧品の買出し。
やはり、久々に夕方の風に吹かれて、母が居た頃など思い出し。
ニセ・アカシア満開。
この花は、川沿いなどにも群生していて、川を挟んで、此岸と彼岸って、こんな感じか・・・と明川哲也(ドリアン助川)氏が、書いていたような?
外に出ても一番気持ちのよい初夏。
街中に、ツバメ。
そんな季節。
夕方の少し冷たい初夏風を顔に受けて、過去ばかり思い出す。
この風と同じ風を感じて、夏の訪れを心待ちにしていた頃(今は、夏は恐怖だけれど)。
この先の未来が、明るく開けていく・・・と確信をしていた頃。
・・・あの頃、思い描いていた未来とは、正反対で、現実は、陰鬱で、辛いコトばかりだった・・・。
それでも。
あの明日を信じていた頃。
全てが美しくて、爽やかで、未来が輝くことしか信じられなかった頃。
あの頃の雰囲気を、初夏風の中、記憶の奥底から、甦らせた夕暮れの時。
そして、それは、逢魔が時。
明日は、よいことがあると信じて、ほっとして、そして、明日になれば、その期待は、必ず、裏切られる・・・逢魔が時。
それでも、私は、初夏の黄昏時は、大好きだ。
初夏の風も。