晴天。午後から少し強い風吹く。
少し風邪っぽくて、ちょっと咽喉がヘン。
BSフジで、漫画家・長谷川町子没後30年の特集番組が、オン・エアされていて、録画して観た。
未だに、続いているアニメ『サザエさん』の原作者であり、日本の女流漫画家第一号。
戦前から戦後の庶民の生活を、サザエさん一家を通して、30年近く、朝日新聞に連載。
母が、好きだった漫画。
生前、桜新町の長谷川町子美術館に行きたい・・・と言っていたので、いつか連れて行ってあげよう・・・と思っていたのだけれど、叶わなかった。
長谷川町子は、母より一回り(12歳)違うけれど、同じ戦後を生きた・・・ということで、サザエさん全巻買って、読んでいた。
眠れぬ夜に・・・サザエさん・・・母の愛読書だった。
サザエさん・・・長谷川町子は、庶民派と言われるけれど、全く庶民じゃない。
美術館収蔵の個人コレクションは、たぶん、数億とか、数十億の世界だろうし、彼女の母・貞子は、戦後、世田谷の土地を買いあさり、その後、高級住宅地として、土地は値上がりし、巨額の資産を得て、それを、他人様のために、惜しげもなく使ったクリスチャン。
神様と共に生きて、認知症で他界された。
長谷川町子本人は、孤高のひとで、あまり人付き合いが上手ではなくて、結構、いじわるな性格で・・・みたいなウラの話は、流石に、番組では、伝えていない。
テレビは、綺麗な場面しか使わないから。
番組は、昭和一色。
現在、放映中のアニメ番組も、実は理解できない・・・、気持ち悪い、サザエさんが、25歳に見えない・・・などなど、違和感満載な批評も多くなってきたのは、流石に、半世紀+四半世紀もたっているので、令和版に作り直すのも難しかろうし。
そう。サザエさんは、既に過去の遺物で、昭和生まれが、懐かしがるために存在している。
私の母もどっぷりと昭和のひとだし、プラス平成と令和の最初だけ生きたひとなので、サザエさん・長谷川町子さんなのであった。
つまり昭和から何の進歩もしていない・・・古い人間だった。
民放(フジテレビ)も斜陽産業のようで、こんな番組しか作れなくなってきたんだね・・・。
視聴者は、たぶん、1960年以前に生まれた世代だろう。
一日中テレビにお守りをされている・・・所謂、情弱世代ね・・・。
・・・今年というか・・・去年の秋頃から・・・母の遺品処理で、サザエさん全巻処分した。
また読みたいと言う気持ちもあったけれど。
サザエさんの出版社の姉妹社は解散して、もうないし、版権は、朝日新聞?あたりがもってるんじゃないだろうか?
2020年に長谷川町子生誕100年で、復刻もかなりされてきていて、母も何冊か、買ったけれど・・・たぶん、読まずに逝ってしまった・・・