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春休み・ノスタルジックなドラマ舘・第一夜『獄門島・長谷川博己版』

2017-03-10 22:33:01 | TV・ドラマ
ここ2、3日寒い日が続いております。

今年は、3月一杯寒い日が続く・・・そうです。

・・・と、テレビのニュースで言っていたと家人から聞きました。

 
去年の秋頃?に、某国営放送のBSで、横溝正史原作の『獄門島』が、オン・エアされましたね。
少し時間がたってしまったんですが・・・今更というか・・・。

名探偵・金田一耕助登場であります。

金田一さんには、映画では、石坂浩二さん、テレビドラマでは、古谷一行さんなど、当たり役として、数々の作品を演じてきた俳優さんがおりましたが、どうも、21世紀に入ると、なんだか、あまり面白くなくなってきておりました。

・・・で、今回は、長谷川博己さん。

終戦後の荒廃した日本を背景に、旧家や名家の血を血で洗う殺人事件。

トリック、犯行動機など、興味深い設定の作品が、多くて、かつては、日本にも、華族や上流社会があったことを思い出させ、郷愁を感じさせる作品群が横溝正史の作品の特徴なのです。

日本の名家、華族、トリック、怪奇、おどろおどろしさ。

コレらを懐かしむ世代というのは、作品が執筆された1970年代が、ギリギリの世代でしょうか?

携帯電話やGPS、DNA鑑定などの科学捜査が主流となった現代では、犯罪そのものが成り立たなくなってしまっていますから。

・・・今回の金田一耕助役の長谷川博己さんは、悩み苦しみます。

犯罪を未然に防ぐために獄門島へ渡った探偵さんですが、起こるハズのない偶然が重なり、間違った情報により、起こらなくてもよい殺人が起こってしまったことを。

たぶん・・・。
昭和の戦後を知らない俳優さんが演じるには、難しい役になってきてるのかもしれません。

金田一耕助という名探偵は・・・。

けして、ハセヒロさんに問題があるわけではなくて、(私なりの)水準といいますか、個人的なレベルを超えてはいるものの、どうも、なんだか・・・昭和の終戦後と言う感覚には、ちと遠い・・・かな?

島の因習、差別、閉鎖的環境、囚人と犯罪者の島・・・そんな空気みたいなものが、希薄でありました。

少なくとも・・・私はそう感じました。

昔のTBSは、ドラマ作りが、上手かったな・・・それに比べて、技術・資金は腐るほどあるのに、某国営放送は、やっぱ、下手なんでしょうかね?

脚本(作品)は、よいのに、面白くならないあたり・・・。

日本の伝統、格式を嫌うGHQの作った放送局でしたかね?(最近、知りました。いつまでも、無知ですが、無知の知でありたいですね)

だから無理なのかな・・・などと、勝手に思ったりもして・・・。