みどりの一期一会

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小党が比例議席 少数意見にも耳傾けて/参院選 野党共闘 結果を次につなげよ/史上2番目の低投票率 民主政治の土台が崩れる

2019-07-23 17:34:41 | ほん/新聞/ニュース
久しぶりの晴天。
気温はぐんぐん上がって、そろそろ梅雨明け?
岐阜県多治見市では34度越え。
ニュースでは「明日にも梅雨明けか?」とのこと、
熱中症にならないように気をつけよう。

参院選の結果は出たけれど、課題山積。
そんなことを取り上げた新聞社説。
中日新聞、朝日新聞、毎日新聞と三社三様です。

  社説:小党が比例議席 少数意見にも耳傾けて 
2019年7月23日 中日新聞
 
 参院選の比例代表では、国政初挑戦の二つの政治団体がそれぞれ議席を得た。「政治の安定」が声高に叫ばれ、少数意見は軽視されがちだが、もっと耳を傾けるべきだ、という国民の声ではないか。

 参院選投開票から一夜明けたきのう、自民党の安倍晋三総裁(首相)は記者会見で、参院選結果について「安定した政治基盤の上に新しい令和時代の国造りをしっかり進めよとの力強い信任をもらった」と強調した。

 自民、公明の与党と日本維新の会などの改憲勢力は参院で改憲発議に必要な三分の二を割ったが、与党は改選過半数を確保し、参院での過半数を維持した。

 首相は「政治の安定」こそが自らの使命であり、参院選の争点だと言いたかったのだろうが、それを名目に少数意見が軽視されることがあってはならない。

 今回、比例代表で「れいわ新選組(れい新)」が二議席、「NHKから国民を守る党(N国)」が一議席を獲得した。政党要件を持たない諸派が比例議席を得たのは現行制度下で初めてだという。両党は得票率2%を上回り、法律上の政党要件も満たした。

 れい新は消費税の廃止を公約の第一に掲げた。「紙おむつからダイヤモンドまで同じ税率なんておかしすぎる」という主張だ。N国は、NHK受信料を支払った人だけが視聴できるよう「スクランブル放送」の実現を訴えた。

 大政党では実現不可能と見向きもされない主張だろうが、それぞれ一理ある。両党が議席を得たのは、多数決原理の下で少数意見を切り捨てるなという民意だろう。

 今回の参院選でれい新、N国両党が議席を得たのは、死に票を極力減らして、多様な民意を吸い上げる比例代表の利点でもある。

 平成の政治改革は、衆院への小選挙区制導入など、民意を集約して黒白をはっきり付けることに力点が置かれ、多様な意見は切り捨てられる方向にあった。

 参院選の都道府県選挙区でも、改選数一の「一人区」が三十二にまで増えた。衆参の「小選挙区」化が、多様な意見の切り捨てを加速させてはいまいか。

 参院選挙制度は、一票の不平等解消を含めて改革が急務だ。今回から導入された「特定枠」も問題点が多い。抜本的に制度を見直し、多様な民意をより反映できる制度を目指したらどうか。

 少数意見の中にこそ、社会変革の芽が潜む。それを尊重することこそが民主主義の要諦である。


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  社説:参院選 野党共闘 結果を次につなげよ  
2019年7月23日 朝日新聞

 与党が改選過半数を確保したものの、改憲勢力は国会発議に必要な3分の2を維持できなかった――。今回の参院選の結果は、全国32の1人区すべてに「統一候補」を擁立した野党共闘が、一定の効果を発揮したことを示している。

 全体の結果は10勝22敗。統一候補を初めて立てた3年前の11勝には及ばなかった。しかし、野党がバラバラに戦った6年前は、わずか2勝である。今回、イージス・アショアの配備計画に揺れる秋田など7県で、自民党の現職を破った。政権与党への批判票の受け皿として機能したといえよう。

 勝利した10人の顔ぶれは、新顔が9人で、うち5人が女性。政治に変化や可能性を求める有権者の期待に応えた面もありそうだ。8人は無所属のまま戦った。支援態勢さえ整えば、党の看板がなくても与党に対抗できることもみえた。

 もちろん、選挙全体を俯瞰(ふかん)すれば課題や反省点は多い。

 今回投票率は48・80%と過去2番目の低さとなった。自民党の比例区の得票数は1771万票と、3年前の2011万票から大きく減った。勢いを欠く与党が勝利したのは、野党の力不足の裏返しでもある。

 まず候補者選びが難航した。統一候補の顔ぶれがほぼ固まったのは5月末。政策面でも、民間の「市民連合」主導で13項目の共通政策で一致したが、党によって力の入れ方がまちまちで共闘の旗印にならなかった。

 次の国政選挙は衆院選だ。残り任期は2年余り。安倍首相はきのうの記者会見で、衆院解散はいま念頭にないとしながらも「あらゆる選択肢を排除しない」と語った。野党は今回の共闘から教訓をくみ取り、次につなぐ努力を始める必要がある。

 ただ、政権選択を問う衆院選での共闘には難しさもある。

 289ある小選挙区で、どこまで統一候補を立てるのか。

 基本政策の違いを乗り越え、信頼される政権構想を示すことができるのか。

 立憲民主党の枝野幸男代表は選挙後、「こういう連立政権を組みますという姿を、しっかりと示す」と意欲を語った。政権党のおごりとゆるみをただし、政権交代可能な受け皿をつくる。野党第1党の使命の重さを肝に銘じてほしい。

 今回、4月に旗揚げしたばかりの「れいわ新選組」が、比例区で220万票余りを集め、2議席を得た。SNSを駆使し、街頭では有権者と徹底的に対話を重ねる。そうした山本太郎代表らの姿勢が広く共感を呼んだのではないか。政治と国民の距離をどう縮めるのか、各党が問われる重い課題である。


 社説:史上2番目の低投票率 民主政治の土台が崩れる 
2019年7月23日 毎日新聞

 これは極めて危機的な状況だと国民全体で受け止めたい。

 参院選の投票率(選挙区)は48・80%にとどまり、史上2番目の低い数字となった。九州を直撃した大雨が影響したのは確かだが、5割を切ったのは過去、1995年の参院選(44・52%)だけだ。

 深刻なのは安倍晋三首相が自民党総裁に返り咲いて以降、今回も含めて計6回の衆院選と参院選の投票率はいずれも60%に達せず、低投票率がもはや常態化していることだ。

 有権者の半数程度しか投票しない中で国民の代表が決まり、政治を動かしていく。議会制民主主義の土台が崩れ始めていると言っていい。

 国民の興味や関心をそいでいる責任はもちろん、与野党双方にある。

 「安倍1強」体制の下、自民党内にはかつてのような活発な議論はほとんどない。「ポスト安倍」の顔もなかなか見えない。対する野党は旧民主党政権の失敗が今も尾を引き、国会でも力不足が続く。そんな中で毎年のように国政選挙が行われる。
  多くの有権者は「投票しても政治は変わらない」と最初からあきらめているのかもしれないし、選挙そのものに飽きているのかもしれない。

 もう一つ見逃せないのは、47都道府県中、最も投票率が低かったのが徳島県(38・59%)だったことだ。

 前回参院選から一部の選挙区が合区された。今回、徳島・高知選挙区では自民党と野党の候補がいずれも高知を地盤とし、徳島にはなじみが薄かったのが大きな要因だろう。

 自民党は選挙区からあぶれた候補者を比例代表の特定枠で優遇して当選させたが、その特定枠候補は選挙活動が制限されている。これで関心を持てというのが無理だ。

 1票の格差是正のため急場しのぎで導入された合区だが、やはり見直しが必要だ。

 「れいわ新選組」が2議席を獲得したのは、既存の与野党に不満を抱く人々の受け皿となった新たな動きと言えるだろう。ただし、この動きはまだ少数派だ。

 今回も接戦となった選挙区は多い。投票率があと10%程度上がっていたら議席が相当変動していた可能性がある。投票という政治参加の機会を放棄するのは白紙委任に等しいことを国民として自覚したい。


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