毎日が夏休み

LEAVES THAT ARE GREEN TURN TO BROWN

幌内布引アートプロジェクト 1

2009-11-01 20:27:27 | 廃墟へ。
北炭幌内炭鉱布引立坑跡。

山奥深く、閉山後20年眠ったままの炭鉱遺跡。

個人での行動ではなく、
指示に従い集団で移動となります。
受付を済ませ、
長靴に履き替え、
係りの人の車に乗り込み、出発。

…すっごい悪路でして、
底擦ってガガガガガっ。
オーマイガーっと心の中で叫ぶ事、数回。

メイン会場では札幌市立大学美術部 noumenon の学生さんが、
案内・説明をしてくれまして。
長靴集団で現地を移動して歩きます。

白い手ぬぐいのぶら下がった「てぬぐう道」を抜け、
坑夫休憩所へ。

既に周りは木々の間から、
この自然の森とは異質なコンクリートの謎の遺物が、
あちらこちらに見え隠れしております。
でも不思議とそれが落ち着き納まっておりまして。









手前が坑夫休憩所、
奥のレンガ館が巻上室。

どきどき…
そわそわ…

期待と不安と畏怖心でちょいと心拍数アップ…

いざっ。
と言いつつも恐る恐る、
中に入ってみましょうではないですかっ。









あぁ。
…時の流れは20年。








朽ちて抜け落ちた屋根。
垂れ下がっている「テグス」の先には、
廃材のアートがぶら下がっておりましたが、
私の目は頭上に釘付けでして…








屋根から侵入してきた枝木が、
もうそのもの立派なオブジェになっておりまして…








釘付け…








止まらない…








廃墟なのに、
この圧倒的な存在感は何?
すごい…







剥がれ落ちたレンガの窓枠にも木の根?幹?が入り込んでいる…
というよりつきぬけている…

…とのっけから言葉を失い、
抜け落ちた屋根からのぞく空と窓しか見ていなかったことに気がつき、
慌てて出口近くに転がっていたボンベ?を撮影。








金六消火○と文字が残っておりました。
○は掠れて判読不能でしたが、
消火器か消火剤、消火液とかになるのでしょか。

インパクト強すぎて、
私、部屋の内部や床の記憶がありません…
見ていたのか見ていなかったのか…

よし、
これで少しは免疫ついたようでして。








外壁もすごい…

集団で見学・移動ですので、
どうしても人の姿が混じりこんでしまいます。








次はレンガの舘、
巻上室へ。








…ぅぉぉぉぉ。






…ぐぬぅぅぅぅ。

なんか天井に磁力があるんでしょか。
ここでも、
もっの凄い求心力で天井に釘付けでして…








手垢がついた柱。
壁には当時のものと思われる走り書き。

一応免疫つきましたので(笑)、
今度は内部の様子を見る余裕も出てまいりまして。









むき出しの配線、鉄管、ボルトに支柱。
煤で汚れた壁…

窓のアクリル板とワイヤーのオブジェは、
アートプロジェクトの方々の作品です。









…言葉が出てきやせんわ。










名前・専門用語が分からないのですが、
当時の部品や器具がそのまま、
あるいは破損して残っておりまして…









このガラス板は比較的新しく見えましたが、
当時のままのものなのでしょか。
それでも植物が侵入してきています。
何十年後かには、
このレンガの舘も森と一体化してしまうのでしょか。









レンガの舘・巻上室に別れを告げ、
巨大なトンネルの「風洞」へと向かったのでした。



…あっ!!








野生動物の骨、頭蓋骨だ…

もう驚かない私がそこにいるのでした。




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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Tammy)
2009-11-01 21:21:11
自然はいろんなものを飲み込みながら、やっぱりそのまま自然でいようとしているんでしょうかね。
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Unknown (みどり)
2009-11-02 08:08:41
Tammyさんのコメントを読んで、
私もそうありたいなと深く思ってしまいました。
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すごいですね (ねむいヤナイ)
2009-11-08 22:38:40
はじめまして。
こちらには、検索で飛んできました。

私も先ごろ、このアートプロジェクトに行ってきました。なんか、すごかったです。
でも、こちらの写真はなかなか見ごたえあるので、びっくりしました。
とくに、動物の頭骨にはおどろきました。
自分が行ったときはもう冬になっていたので・・・。

また、よらせていただきますね。
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はじめまして。 (みどり)
2009-11-09 12:20:03
ねむいヤナイさん
 こんにちは、初めまして。
アートプロジェクト、貴重な体験でした。
最初から最後まで圧倒されっぱなしでして…
もっと粘って写せたら良かったのですが、
集団行動ですし、
気持ちの軸が舞い上がってしまって…
無茶苦茶にシャッターを押し込んでおりました。

3日は雪景色ですねっ。
レンガとの配色がまた美しい。
でも見学する身にはさぞ寒かっただろうと…

自分でも良く分からないのですが、
廃墟もご近所も山も普通の空間にも、
素通りできない美しいものが溢れているような気がしまして。
ズブの素人ですがデジカメ構えてへばりついております。
どうぞ、またお立ち寄りください。

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